バイクの盗難対策はどうする?ロックの選び方と自宅・外出先での防犯方法

今回自動二輪の免許を取得してバイクの購入に至ったため、盗難対策について色々考えてみました。

バイクの盗難対策は、ハンドルロックだけでは十分とは言えません。

「チェーンロック」「U字ロック」「ディスクロック」「アラーム」など、駐車場所や保管時間に合わせて組み合わせることが重要と考えています。

本記事では、それぞれの盗難対策のメリット・デメリットを解説しながら、おすすめの関連製品を紹介します。

さらに、駐車場所のよくあるケースを4パターンに分けて、どのようなバイク盗難対策が考えられるのかをまとめてます。

バイクの盗難対策は「複数のロックを組み合わせる」のが基本

バイクの盗難防止を考えるとき、重要なのは「一番強いロックを1個選ぶ」ことではありません。

基本となる考えは、以下の3つの観点の組み合わせになるでしょう。

  • バイクを動かしにくくする
  • ロックを突破しにくくする
  • 盗難行為を周囲に知らせる

例えば、「チェーンロック」でバイクと固定物をつなぐ「地球ロック(アースロック)」は、車体そのものを持ち去られにくくする対策です。

また、「U字ロック」「ディスクロック」は、車輪の回転や車体の移動を制限するために用います。

「ハンドルロック」も移動の制限に含まれるでしょう。

「アラーム」について、車体を動かされたときに周囲へ異常を大きな音で知らせることができます。

つまり、これらの異なるタイプの盗難対策を組み合わせることがポイントになると考えます。

ただし、盗難対策は「強さ」と「使いやすさ」のバランスが重要です。

バイクの盗難防止用品を選ぶとき、「一番強いロックはどれか」と考えるかもしれませんが、「実際に、毎回きちんと使えるかどうか」も重要です。

自宅なら重量のあるチェーンロックを使いやすくても、ツーリング先まで同じものを持ち運ぶのは負担になる場合があります。

ハンドルロックは、バイク盗難対策の基本

「ハンドルロック」は、多くのバイクに標準装備されている基本的な盗難対策です。

盗難補償についても、この「ハンドルロック」をしていることが前提の保障内容になっています。

駐車時にハンドルを固定することで、車体を自由に操舵できない状態にします。

ただし、ハンドルロックは「単体で効果的に盗難を防ぐもの」ではありません。

「他の対策と組み合わせることを前提とした対策」と考えてください。

「ハンドルロック」のメリットとデメリットを以下にまとめます。

メリット

  • 標準装備なので追加費用がかからない
  • 施錠が簡単
  • 専用の鍵などを持ち運ぶ必要がない
  • 他の対策と組み合わせやすい

デメリット

  • 単体では、車体の持ち去りを防ぎきれない
  • 車体を固定物につなぐことはできない
  • 長時間の駐車では、他の対策が必要になる

チェーンロックは地球ロックに向いている

バイクの盗難対策として代表的なのが「チェーンロック」です。

特に大きなメリットとなるのが、「地球ロック」に使えることです。

「地球ロック」とは、地面に固定されたアンカーや柱など、簡単には動かせない構造物とバイクをチェーンでつなぐ方法です。

バイク単体にロックをかけただけでは、簡単に車体ごと持ち去られる可能性があります。

しかし、固定物とバイクをつないでおけば、車体を運び去ることが難しくなります。

とはいえ、「時間をかければ、どんなチェーンロックでも切断できてしまう」ということは承知しておかないといけません。

「チェーンロック」のメリットとデメリットを以下にまとめます。

メリット

  • 地球ロックに使用できる
  • 車体の持ち去り対策に向いている
  • 固定物との距離に合わせて長さを選べる
  • 自宅などで強固な盗難対策を構築しやすい

デメリット

  • 頑丈な製品ほど重くなりやすい
  • 地球ロックする場合は、駐車場所に固定物が必要
  • 長すぎると取り回しにくくなる
  • 長すぎると比例して重さも増してしまう
  • 「ボルトクリッパー」という工具で、簡単に切断できてしまう場合がある

おすすめ品:Kaedear KDR-LK2S

Kaedearの「SP-GUARD タイプ パッドチェーン KDR-LK2S」は、チェーンロックとパッドロックを組み合わせた製品です。

チェーンには特殊焼入れ鋼が使われており、チェーン径は9mmです。長さは1,000mm、1,500mm、2,000mm、2,500mm、3,000mmから選択できます。

付属のパッドロックは内径57mmで、ディスクブレーキロックとしても使用できます。チェーンにはEVAスリーブが装着されており、ホイールやフレームへの傷を抑える仕様です。

メーカー公表値では、せん断強度15T、引っ張り強度4Tとされ、最高峰の切断体制を持っています。

チェーンの太さは9mmでも、強度は強い!

U字ロックは剛性と携帯性を両立しやすい

「U字ロック」は、金属製のU字バーでタイヤや車体を固定するタイプのロックです。

構造がシンプルで、比較的コンパクトに高い剛性を確保しやすいのが特徴です。

US字ロックは、後輪に付けることを推奨します。前輪だと、前輪ごと車体から外される可能性があるためです。

「U字ロック」のメリットとデメリットを以下にまとめます。

メリット

  • 高い剛性を確保しやすい
  • チェーンロックよりコンパクト
  • 補助ロックとして使いやすい
  • 車輪の固定に向いている

デメリット

  • 形状が決まっているため使用場所が限定される
  • タイヤの太さによっては使用できない
  • チェーンロックほどの自由な取り回しができない

おすすめ品:Kaedear KDR-LK22

Kaedearの「SP-GUARD Type-U WIDE KDR-LK22」は、大型バイクにも対応しやすいワイドタイプのU字ロックです。

サイズは縦236mm×幅192mmで、スチールバー径は13mm、重量は1,392gです。

「KDR-LK2S」同様に特殊焼入れ鋼を使用し、メーカー公表値ではせん断強度20T、引っ張り強度4Tとされています。また、鍵穴にはアンチドリルプレートや防塵シャッターなども採用されています。

取り付け場所が限られますが、チェーンロックとは異なるタイプの物理ロックとして追加することで、盗難対策を強化できます。

高耐久性を持った、U字ロック
チェーンロックとU字ロックを組み合わせるならLK222S
「KDR-LK2S」の2mの長さと「KDR-LK22」をセット販売しているのが、Kaedearの「KDR-LK222S-2000」です。
また、これ1つで、「チェーンロック」「パッドロック」「U字ロック」を用途に応じて使い分けられます。
特徴としては、1本のキーで2つのロックを操作できる「ワンキー・ツーロック」を採用しています。
「Kaedear LK22」と「Kaedear LK2Sの2m」のセット品

ディスクロックは外出先で使いやすい

「ディスクロック」は、ブレーキディスクにロックを取り付け、車輪を回転させにくくするタイプのロックです。

比較的コンパクトな製品が多く、特に地球ロックができない外出先での盗難対策として使いやすいタイプです。

「ディスクロック」のメリットとデメリットを以下にまとめます。

メリット

  • コンパクトで携帯しやすい
  • 取り付けが比較的簡単
  • 外出先でも使いやすい
  • 補助ロックとして追加しやすい

デメリット

  • 固定物とバイクをつなぐことはできない
  • バイクを持ち上げて運ばれる可能性がある
  • ブレーキディスクとの適合確認が必要
  • ロックを外し忘れてバイクを動かすと、故障に繋がる

アラーム付きロックなら「動かされたこと」「周囲への通知」にも対応できる

物理的なロックに加えて検討したいのがアラームです。

推奨はアラーム付きロックは、車体の「振動」「傾き」などを検知すると警報音を鳴らします。

ロックそのものによって車体を動かしにくくすると同時に、盗難行為を周囲へ知らせられることが特徴です。

物理的なロックを突破しようとした場合の追加対策と考えることができます。

ディーラー純正のアラームももちろんありますが、ロック機能はついていません。

「アラーム」のメリットとデメリットを以下にまとめます。

メリット

  • 車体を動かされたことを知らせられる
  • 盗難を試みる人への威嚇になる
  • 物理ロックと組み合わせられる
  • 外出先でも使いやすい

デメリット

  • アラームだけで車体の持ち去りを防ぐことはできない製品がある
  • 誤作動の可能性がある
    • 振動検知の場合、風で反応してしまう場合がある
  • 駐車場所によっては警報音が周囲の迷惑になる
  • 電池駆動のことが多い

おすすめ品:ガードッグ・バイスガードⅡ

「ガードッグ・バイスガードⅡ」は、ブレーキとスロットルを同時にロックするタイプの盗難防止用品です。

取り付けることでスロットルが回らなくなり、ブレーキを固定することでフロントタイヤもロックします。

さらに高精度の傾斜センサーを搭載しており、停車位置から約9度傾くと110dBの警報を発します。

警報は1回15秒で、その後も開錠されるまで警戒状態を続けます。

本体サイズは52×69×158mm、重量は500gで、毎日の通勤やツーリングなど、外出先へ持ち運ぶ用途にも向いています。

センサー用電池は、20℃・1日8時間使用した場合で約8か月とされています。

ただし、油圧ブレーキ車など適合条件があるため、購入前に自分のバイクが対応しているか確認する必要があります。

ブレーキとスロットルを挟むことで、簡単にロックが可能!傾斜を利用したアラーム機能付き!

おすすめ品:ABUS Detecto 7000 RS1

「ABUS Detecto 7000 RS1」は、ディスクロックとアラームを組み合わせた製品です。

特徴は、振動や車体のわずかな動きを3方向で検知する「3D Position Detection」です。

異常を検知すると100dBのアラームを15秒間発し、その後は自動的に再警戒します。

ロックボルトは10×5mmのスチール製で、ボルトや本体、内部の主要な構造部品には特殊焼入れ鋼が使われています。ブレーキディスクの内側のクリアランスは70mmです。

重量は、公表では580g(販売店では約600gと表記されることもあります。)です。

ABUS公式では、中程度の盗難リスクや短時間の駐車、監視された駐車場などでの使用を推奨しています。

このことから長時間駐車する場合は、別の対策(地球ロックなど)と併せた使い方が適していると言えます。

ABUS社独自の3D傾斜センサー採用のアラーム機能付きディスクロック!

バイクカバーは車体を隠し、汚れや紫外線から守る

バイクカバーは、雨やホコリ、汚れ、紫外線などからバイクを保護するアイテムです。

盗難対策としても、カバーを掛けることで車種や装備を外から確認されにくくする効果が期待できます。

また、ロックホールを備えた製品なら、カバーの上からチェーンロックなどを取り付けることもできます。

ただし、バイクカバーだけで車体の持ち去りを防ぐことはできないので、単体での防犯対策が可能と考えるのは止めましょう。

「バイクカバー」のメリットとデメリットを以下にまとめます。

メリット

  • 雨やホコリ、汚れからバイクを保護できる
  • 紫外線による車体やパーツの劣化を抑えやすい
  • 車種や装備を外から確認されにくくできる
  • ロックホール付きなら、カバーの上からロックを装着できる

デメリット

  • カバーを掛けたり外したりする手間がかかる
  • 走行直後はエンジンやマフラーの熱に注意が必要
  • 濡れたカバーを乾かす必要がある
  • カバー自体は、車体の持ち去りを防ぐ役割を持っていない。

おすすめ品:MCP HI-SPEC BIKE COVER BIKE GUARD

「BIKE GUARD」は、250デニールのポリエステルオックス生地にシルバーコーティングを施したバイクカバーです。

サイズも多岐に渡ってリアボックス対応のものもあるので、様々な車種に対応しています。

カバー内部の湿気を排出するエアーベンチレーションを備えるほか、前後にロックホールを装備しています。

盗難対策では、「カバーで車体を隠す+チェーンロックなどで固定する」という使い方ができる点がメリットです。

バイクカバー単体ではなく、チェーンやU字のロックと組み合わせることで、車体保護と盗難対策の両立ができます。

ほこり、雨風、湿気、紫外線、汚れ等によるバイクの劣化防止に加え、防犯に役立つ機能も搭載

自宅・外出先×地球ロックの有無で考える4パターン

バイクの盗難対策は、駐車する場所と地球ロックができるかどうかによって、適した方法が変わります。

また、バイクカバーを組み合わせることで、車体を外から確認されにくくすることもできます。

「バイクカバーで車種や装備を隠しつつ、ロックで車体を動かしにくくする」という考え方がベースになります。

同じタイプのロックを複数使うよりも、チェーンロック+U字ロック+アラームのように、「異なる方式を組み合わせる」ことで、それぞれの弱点を補いつつ盗難の手間もかけやすくなります。

自宅+地球ロックあり

4パターンの中では、最も強固な盗難対策を構築しやすい環境です。

基本は、以下の組み合わせが考えられます。

  • ハンドルロック
  • チェーンロックで地球ロック
  • バイクカバー
  • 必要に応じてU字ロックやアラーム

チェーンで固定物とバイクをつなぎ、U字ロックを追加します。

さらに、バイクカバーを掛ければ、盗難対策と車体の劣化対策を両立できます。

自宅+地球ロックなし

自宅でも、駐輪スペースに固定物がない場合は、チェーンロックのメリットを十分に生かせません。

基本は、以下の組み合わせが考えられます。

  • ハンドルロック
  • U字ロックやディスクロック
  • アラーム類
  • バイクカバー

バイクカバーによる車種や装備を外部から確認されにくくする効果と、アラームによる警報が期待できます。

ただし、地球ロックできない環境では、車体そのものを持ち去られるリスクへの対策に限界があります。

例えば、バイクそのものを壁と車の間に配置することで、車を移動しないと移動や車体の確認をさせないようにするなどの対策も考えられるでしょう。

外出先+地球ロックあり

駐輪場などに固定物がある場合は、外出先でも地球ロックを利用できます。

この場合は、最低限以下の組み合わせが考えられます。

  • ハンドルロック
  • 【長時間】チェーンロックで地球ロック
  • U字ロック or バイスガード
  • アラーム類

外出先まで、多様なロックやバイクカバーを持ち運ぶことを考えると、重量や収納性の面で大変です。

そのため、短時間の駐車であれば携帯性を優先し、長時間駐車する場合はチェーンロックなどを追加するなど、駐車時間に応じて使い分けると良いかと思います。

外出先+地球ロックなし

ツーリングや買い物などでは、このパターンが多いでしょう。

この場合は、最低限以下の組み合わせが考えられます。

  • ハンドルロック
  • ディスクロック or U字ロック
  • アラーム

候補となるのが、携帯しやすく、アラームによって車体を動かされた際の異常に気付けることが重要と思います。

ただし、長時間駐車する場合は、バイクカバーなども併用すると良いと思います。

バイクの盗難対策で忘れたくないポイント

盗難対策で、注意しなければならない点を改めて挙げておきます。

ポイント 補足
人目につきやすい場所に駐車 盗難を試みる側からすれば、人目につく場所では作業しにくくなります。
明るく人通りのある場所、防犯カメラなどが設置された場所、アラームに気づいてもらえる場所などが挙げられます。
長時間駐車ではロックを追加 短時間の買い物と、一晩以上の駐車では必要な防犯対策が変わります。
特に長時間駐車する場合は、複数のロックを組み合わせ、可能であれば地球ロックも利用したい。
車体の識別を不可能に 車種や装備を外から確認されにくくする役割もあります。
特に自宅などで長時間保管する場合は、「バイクカバー+ロック」は最低条件と考えます。
車体の秘匿は、盗難対象に選定されない第一歩です。
固定物そのものを確認する 地球ロックをする場合は、固定物そのものが簡単に動かせるのであれば、十分な効果を期待できません。
コンクリートに埋まっているものなどが最適です。
アラームの電池を確認する アラーム付きロックは、電池が切れていれば警報機能を利用できません。
定期的に電池の状態を確認しておきましょう。

まとめ

バイクの盗難対策では、ハンドルロックだけは極端な話、保証を受けられる最低限の対応と言えます。

複数の対策を、駐車環境に合わせて組み合わせることが重要です。

自宅で地球ロックできるならチェーンロックを中心に、外出先では携帯性の高いロックやアラームを活用するとよいでしょう。

バイクカバーは盗難を直接防ぐものではありませんが、車体を隠してロックによる防犯対策を補助する役割が期待できます。

自分の保管環境で無理なく継続できる盗難対策を作ることを第一に対応方法を選択しましょう。

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