現在、様々な場面・分野でユーザーに使われている作譜ソフト「Dorico」。
かつてのFinaleに代わり、業界標準の一角を担っています。
今回はそんなDoricoの「浄書モード」の「フレーム」について、紹介します。
なお、ここでは Dorico pro(ver.6) での内容に基づいた内容となっています。
Doricoにおけるフレーム
Doricoでは、五線譜を含む各種オブジェクトを配置するためのエリアを決める枠を「フレーム」と呼んでいます。
具体的には以下の種類があり、「移動」や「サイズ変更」を行いながらオブジェクトの配置場所を決めていきます。
| フレーム | 説明 |
| 楽曲フレーム | 実際の五線譜による譜表を表示するフレーム。 |
| テキストフレーム | テキストを表示するフレーム。 |
| グラフィックフレーム | 画像を表示するフレーム。 |
フレーム対して共通して行える操作
上記3つのフレームに対して、共通して行える手順をまとめます。
| 操作 | 手順 |
| 新規追加 | 浄書ツールボックスで「フレーム」を選択する。 (テンプレートに追加する場合)ページテンプレートエディターを(リンク)開く。 配置したい場所をドラッグ操作で指定する。 |
| 移動 | 移動したい場所に対して、以下の操作を行う。
なお、「Ctrl」「Shift」「Ctrl + Shift」も併せて押すことで、移動幅を変更できます。 |
| 選択(単体) | フレームの枠を選択する。 |
| 選択(複数) | 以下のいずれかを実施してください。
|
| サイズ変更 | サイズを変更したいフレームを選択する。 表示されたハンドルをドラッグする。 |
| 別のページにコピー | コピー元となるフレームを選択する。 右側のパネルの「ページ」セクションで、コピー先のページを選択する。 コンテキストメニューを開き、「選択したフレームを選択したページにコピー」を選択する。 |
| 削除 | 削除したいフレームを選択する。 「Delete」キーもしくは「Backspace」キーを押下する。 |
| 制限の有効/無効 | 制限の有効/無効を変更したいフレームを選択する。 左側のパネルの「制限」セクションで、制限の有効/無効を変更したフレームの「鍵」マークを押下する。 ただし、縦のペアおよび横のペアにおいて、いずれか一方はロックされている必要があります。 |
楽曲フレーム
楽曲フレームは、実際の五線譜を表示するためのフレームです。
楽曲フレームには、「楽曲フレームチェーン」「楽曲フレームセレクター」という概念に基づいて様々な操作を行います。
楽曲フレームチェーン
楽曲フレームチェーンは、どの順番で楽譜を表示するかを決めるフレームのつながり(集合)のことです。
Doricoでは、以下の2種類があります。
| 楽曲フレームチェーン | 説明 |
| ページテンプレートフレームチェーン | ページテンプレートに基づいて自動生成されるため、「統一された構成が必要な場合」に有効です。 編集作業は、「ページテンプレートエディター(リンク)」内のページテンプレートで行います。 「MA」のように「M」で始まる表記で表されます。 フローとプレーヤーは、同じフレームチェーン内で全て同じになります。 |
| レイアウトフレームチェーン | 特定のレイアウトにおいて楽曲フレームを使用して作成されるため、「部分的に譜面構成に変更を加えたい場合」に有効です。 編集作業は、「中央のメイン領域(リンク)」で行います。 「LA」のように「L」で始まる表記で表されます。 フローとプレーヤーは、同じフレームチェーン内で異なるものを充てることができます。 |
楽曲フレームセレクターによる操作
浄書ツールボックスの「フレーム」を選択し、メイン領域でフレームを選択している場合、楽曲フレーム左上に表示されるセレクターです。
左から、以下の要素があります。
| セレクター | 説明 |
| フレームチェーン | フレームが割り当てられているフレームチェーン を変更できます。 2 番めの文字は、同じタイプの異なるフレームチェーンを識別するためのものです。 「リンクを解除」を押下すると、フレームチェーンの新規作成されます。 |
| フレームの順番 | 同じページ内で複数の楽曲フレームがある時などで「同じフレームチェーン」が存在する場合、フレームの順番を変更できます。 |
| フローでフィルター | 表示するフローの変更を行います。 「ページテンプレートエディター」内のページテンプレートでのみ編集可能です。 |
| プレーヤーでフィルター | 表示するプレーヤーの変更を行います。 「ページテンプレートエディター」内のページテンプレートでのみ編集可能です。 |
テキストフレーム
テキストフレームは、テキスト(トークンを含む)を表示するためのフレームです。
テキストフレームにテキストを入力する際は、以下の操作を実施してください。
- 既に配置されている「テキストフレーム」を選択する。
- 「ダブルクリック」を押下する。
- 任意のテキストを入力する。
- 右クリックによるコンテキストメニューで、様々な「トークン」や「音楽テキスト」を入力することも可能です。
- 右クリックによるコンテキストメニューで、様々な「トークン」や「音楽テキスト」を入力することも可能です。
- 「Escape」キーもしくは「Ctrl + Return(Enter)」キーを押下する。
なお、テキスト編集中には、テキストエディターのフローティングツールバーが表示され、様々なテキストの設定を行うことができます。
また、テキストフレームを選択している場合、下側のパネルで「プロパティ」で、詳細な設定を確認・調整することができます。
グラフィックフレーム
グラフィックフレームは、譜面内で任意の画像を表示するためのフレームです。
対応している拡張子は、以下になります。
- .jpg(.jpeg)
- .png
- .svg
グラフィックフレームに画像を読み込む際は、以下の操作を実施してください。
- 既に配置されている「テキストフレーム」を選択する。
- 「ダブルクリック」を押下する。
- 表示されたダイアログで、任意の画像を選択する。
- 「開く」ボタンを押下する。
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まとめ
今回は、Doricoの「浄書モード」の「フレーム」についてまとめてみました。
Doricoを使用する際のヒントになれば幸いです。
