【参考情報】Dorico用語集

現在販売されているメジャーな楽譜作成ソフトウェアのうち、満を持して2016年に初版がリリースされたのが、Steinberg社のDoricoです。

販売終了となったFinaleが公式で移行を推奨している作譜ソフトでもあります。

今回は、そんなDoricoを使う中で出てくる用語について、まとめました。

今後も適宜更新していく予定です。

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用語集

英数字

用語説明

ア行

用語説明
移調音実際に楽器から出る音と、譜面に記載されている音符が異なる音のこと。
一例として、トランペット、サックス(アルト、テナー)などの音が挙げられる。
移調楽器移調音を奏でる楽器のこと。
一例として、トランペット(B♭)、アルトサックス(E♭)などが挙げられる。
異名同音C♯ と Db のように、演奏されるピッチは同じだが、表記が異なる音符のこと。
異名の使い分けは「曲の調(キー)」「コード進行の明確化」「楽譜の読みやすさ」などに依ります。
エイリアス偽名、別名、通称などの意味を持つ英単語のこと。
シンボルや識別子を指す。
エンドポイント各インストゥルメントに対して、正しいサウンドを再生できるようにするための入力と出力の固有の組み合わせのこと。
以下の情報を含む。

  • どの楽器の音を使うか
  • その楽器のどのチャンネルを使うか
  • その楽器のどんな音(パッチ)を出すか
  • どうやって音を変化させるか

カ行

用語説明
カポコード カポタストを使用時に主コードを奏でるために、弾くべきコードのこと。
ギャレービュービューの表示形式の1つ。
巻物のように、ページ毎の切れ目(境目)がなく、横に続いていく表示形式。
キャレット五線譜の上から下へと伸びる縦線のこと。
音符入力のためのカーソルに相当する。
キュー特定のパート(A)が休止の際などに、別のパート(B)の演奏内容をパート(A)の譜面に記載するもの。
譜面の高さを変えないまま別のパートの内容を記載でき、以下のようなメリットがある。

  • 演奏を開始する時点をプレーヤーに示す
  • 他のパートが不在の場合に代わりに演奏する
  • プレーヤー間の協調や音程合わせの補助
  • プレーヤーに別のパートの演奏を求める内容の指示
クォンタイズ「指定した拍」と「音符の位置」を比較してズレが生じている場合に、「指定した拍」の最も近い場所に「音符の位置」と「デュレーション」を調整すること。
このズレは、録音をした場合などに生じる可能性がある。
組段楽譜において、小節番号が同じ複数の五線がまとまっている部分のこと。
1つのパートのみを記した譜面の場合など、五線譜の一段一段を「組段1」「組段2」ということもある。
コンデンシング複数のパートの楽譜を通常より少ない譜表に表示する処理のこと。
通常、一部同じタイプの複数のパートにおける譜表を共有することになる。
2つ以上のパートが1つの譜表(行)に記載されたりするため、この処理により譜表全体の高さが短くなる。

サ行

用語説明
システムトラック記譜モードにおいて、各五線譜の上に表示される半透明のラインのこと。
小節と拍の追加や削除の他、選択したシステムトラックに紐づく小節に含まれるアイテムを全選択できる。
以下のいずれかで表示可能。

  • [Alt + T]を押下する。
  • メニューの[ビュー] > [システムトラック]を選択する。
実音実際に楽器から出る音と、譜面に記載されている音符と同じ音のこと。
一例として、ピアノの音が該当する。
シャッフル音価の等しい音符が一定のパターンで長くまたは短く再生される演奏スタイルのこと。
三連符を基準としたビートとなっている。
三連符の真ん中をなくし、2:1の長さが繰り返されるイメージ。
はっきりとハネるリズムが感じられる。
ジャンプ小節キーボードのみを使用してコマンドを実行したり、現在のレイア ウト内の任意の場所に移動したりできる一時的な値フィールドのこと。
「J」キーを押下すると、表示できる。
主コード曲がもつ本来の「コード」もしくは「コード記号」のこと。
カポタストなどを使用していないコード。
シングルプレーヤー1つ以上の楽器(インストゥルメント)を割り当てられる(演奏する)1人の奏者を想定したプレーヤーのこと。
オーケストラやバンドのパーカッション担当で複数の楽器を扱っているような奏者のイメージ。
スウィング音価の等しい音符が一定のパターンで長くまたは短く再生される演奏スタイルのこと。
8ビートを基準としたビートになっている。
3つの八分音符を1組の三連符と捉えて真ん中をなくし、四分音符と八分音符の繰り返されるイメージ。
滑らかで流れるようなリズムを感じられる。
セクションプレーヤー1つの楽器(インストゥルメント)を演奏する複数の奏者を想定したプレーヤーのこと。
合唱の各パート、オーケストラの各管弦楽器の奏者(セクション)のイメージ。
装飾音符メインとなる音(主音)をより華やかに、あるいは表現豊かにするために付け加えられる小さな音符のこと。
装飾音符と主音は、スラーでつなげられることが多い。
ギターの場合、チョーキングやスライドなどで使われる事が多い。
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タ行

用語説明
打楽器キット1人のプレーヤーによって演奏される無音程打楽器の集まりを指す。
譜面上では、音部記号がパーカッションの五線譜で表される。
打楽器キットには、ブラスバンドや軽音楽の「ドラムセット」も含まれる。
「打楽器キット=パーカッション+ドラムセット」のイメージ。
ディヴィジ一つの声部やパートを複数のグループに分けて演奏させること。
バイオリンのような弦楽器で和音を奏でたい場合などに、用いられることがある。
トンボ印刷物を作成する際に記載されるマークのこと。
主に、仕上りサイズに断裁するために利用される。
2種類の形があり、四隅に配置されているマークを「角(コーナー)トンボ」、センターに配置されているマークを「十字(センター)トンボ」という。

ナ行

用語説明

ハ行

用語説明
プレーヤープレーヤーは、演奏者(パート)に相当する。
「シングル(1つ以上の楽器を担う個人)」「セッション(同一楽器のグループ)」「アンサンブル(複数楽器のグループ)」が存在する。
フローDoricoでは、1つのプロジェクトに含まれる1つ1つの楽譜を指す。
クラシック音楽では「第〇楽章」「第〇部」、現代のバンドなどの音楽では「メロディー」「サビ」「異なる編成・パターン」などで分けることが、用途として想定できる。
フローを使いこなすと、以下のようなことが1つプロジェクトファイルの中で行うことができるため、利便性向上につながる。

  • 1つの楽曲に対する複数の楽譜の管理
  • アイデアの管理
ページビュービューの表示形式の1つ。
ページ毎の切れ目(境目)があり、紙の印刷物のように表示できる表示形式。
ポップオーバー 記譜モードにおいて、キーボードショートカットを使用して表示し、様々なテキストを記載できる一時的なフィールドのこと。

マ行

用語説明
メイン画面実際に作譜を行う画面のこと。
5つのモードを駆使して作譜作業を行う。
メイン領域メイン画面の中央のエリアを指す。

ヤ行

用語説明

ラ行

用語説明
リズムグリッド 五線譜上表示され、音符入力時の目安になる「デュレーションの目盛り」のこと。
レイアウトDoricoでは、プレーヤーとフローを組み合わせた印刷・書き出し用の譜面のこと。
これは、メイン領域に表示される譜面に相当する。
「フルスコア」「パート」「カスタムスコア」のレイアウトが存在する。

ワ行

用語説明
和音リズム上の同じ位置で発音する2 つ以上の音符の重なりのこと。
譜面上では、1つの符尾を共有し、デュレーションが同じものを指す。

商品情報

各作業に最適なモードで作譜。出版用に最適。

まとめ

今回は、そんなDoricoを使う中で出てくる用語について、まとめました。

Dorico(作譜)に限らず音楽に携わる中で知っておいた良いであろう用語もあるので、ぜひ参考にしてみてください。

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