【Dorico】【記譜モード】記譜ツールボックスによる記譜記号入力操作⑤

現在、様々な場面・分野でユーザーに使われている作譜ソフト「Dorico」。

かつてのFinaleに代わり、業界標準の一角を担っています。

今回はそんなDoricoの「記譜モード」の「記譜ツールボックスによる『ビデオ』『コメント』の入力操作」について、紹介します。

なお、ここでは Dorico pro(ver.6) での内容に基づいた内容となっています。

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ビデオ

埋め込まれている動画の「マーカー」「タイムコード」に関する設定は、記譜ツールボックスの「ビデオ」で利用できます。

設定方法は、マウス入力利用した「パネル」入力(リンク)のみです。

設定手順:プロパティ

プロパティの設定手順は、以下のようになっています。

  1. 記譜ツールボックスで [パネル] > [ビデオ] > [プロパティ]のボタンを押下する。
  2. 表示された「ビデオのプロパティ」画面で設定を行う。

「ビデオのプロパティ」画面での設定値は、以下があります。

設定説明
プロジェクトのフレームレートプロジェクトのフレームレートをメニューから選択します。
フローのアタッチメント位置 > 拍のカウント
ビデオを添付する位置を「拍の単位」と組み合わせて設定します。
フローのアタッチメント位置 > 拍の単位ビデオを添付する位置を「拍のカウント」と組み合わせて設定します。
ビデオ開始位置のオフセット
添付しているビデオの映像のどこから開始するか?を設定できます。
タイムレコードの開始位置
ビデオを開始するフローのタイムコードの位置を設定できます。

設定手順:マーカー

マーカーを付与する手順は、以下のようになっています。

  1. 以下のいずれかを実施し、付与する箇所を指定する。

    • マーカーを付与したい位置に、再生ヘッドを移動する。
    • 付与したい位置のアイテムを選択する。
  2. 以下のいずれかを実施し、入力するためのダイアログを表示する。

    • 記譜ツールボックスで [パネル] > [ビデオ] > [マーカー]の「+(マーカーを追加)」ボタンを押下する。
    • 「Shift + Alt M」を押下する。
  3. 表示された「マーカーを追加」ダイアログで設定を行う。
  4. 「OK」ボタンを押下する。
追加したマーカーは、「+」の右側にある「ごみ箱」アイコンで削除できます。

「マーカーを追加」ダイアログでの設定は、以下があります。

設定説明
テキスト マーカー名を設定します。
タイムコード
マーカーを付与するタイムコードを設定します。
有効範囲
フローのタイムコードの範囲を表示します。

なお、設定されたマーカーは、以下の情報を持つ一覧で表示されます。

  • タイムコード
  • テキスト
  • 重要
「重要」は、有効になっているマーカーを対象に「テンポを検出」を実行することができます。

テンポを検出

「テンポを検出」は、マーカーの一覧でいずれかの「重要」が有効になっている場合に利用できます。

マーカーの位置が強拍となるようなテンポを計算し、検出します。

「テンポを検出」ボタンを押下すると、以下の「テンポを検出」ダイアログが表示されます。

No項目説明
フロー テンポを設定仕様としているフロー名が表示されます。
拍の単位テンポの対象となる拍の単位を設定します。
付点も設定できます。
テンポの増加 提案されるテンポの精度を選択します。
テンポ範囲 提案されるテンポの範囲を設定します。
検出されたテンポのリスト検出されたテンポの一覧が表示されます。

  • BPM(Beats Per Minute)
    • 実際のテンポの値。
  • IFO(Important Frames Off)
    • 「重要」が有効になっているマーカーが拍から外れる平均フレーム数。
  • NFO(Non-important Frames Off)
    • 「重要」が無効になっているマーカーが拍から外れる平均フレーム数。
  • AFO(All Frames Off)
    • フロー内の全マーカーが拍から外れる平均フレーム数。
マーカーのリスト「⑤検出されたテンポのリスト」で選択したテンポと、各マーカーとの関係を確認できます。
「タイムコード」「テキスト」「重要」は各マーカーで設定されている情報です。
その他には、以下の情報を確認できます。

  • Fr.Off
    • 各マーカーから外れる平均フレーム数が表示されます。
  • 時間差
    • 「マーカーの位置」と「一番近い拍の位置」の間の時間差が「秒数」で表示されます。
  • 記譜差
    • 「マーカーの位置」と「一番近い拍の位置」の間の記譜差が「全音符に対する分数」で表示されます。
選択したテンポ 「⑤検出されたテンポのリスト」で選択したテンポが表示されます。
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コメント

印刷内容や楽譜に影響させずに「メモ」や「他者との共作する際の指示」などを記載したい場合は、記譜ツールボックスの「コメント」を利用できます。

設定方法は、マウス入力利用した「パネル」入力(リンク)のみです。

設定方法

コメントのパネルは、以下のようなUIをしています。

No名前説明
コメントリスト
フローに付与されているコメントの一覧が表示されます。
各コメントには、以下の情報を確認することが可能です。

  • 作成者名

    • [環境設定] > [全般] > [コメント]で変更することが可能です。
  • プロジェクトにコメントが追加された日付
  • コメントの内容
  • コメントが適用されたインストゥルメント
  • コメントが適用されたフロー
  • コメントが適用された小節

なお、上記情報は、コメントリスト内で表示できるコンテキストメニューでカスタマイズできます。

アクションバー左から、コメントの「追加」「編集」「返信」「書き出し」「削除」ができるボタンが配置されています。
コメントの表示
「楽譜領域」でもコメントが表示されます。
メニューの[ビュー] > [コメント]で、非表示にすることが可能です。

コメントの設定を行うには、上記の「②アクションバー」を利用して以下の手順を行います。

  1. 実施内容に応じて、以下のいずれかを実施する。

    • 新規作成の場合

      1. 「楽譜領域」で付与したい箇所のアイテムを選択する。
      2. 「②アクションバー」で、「コメントを追加」もしくは「コメントに返信」を押下する。

        • 追加:「Alt + C」、返信:「Alt + R」でも対応できます。
    • 編集・返信の場合

      1. 「楽譜領域」もしくは「①コメントリスト」で、変更したいコメントを選択する。
      2. 「②アクションバー」で、「コメントを編集」を押下する。

        • 「楽譜領域」で付与されているコメントをダブルクリックしても対応できます。
  2. 表示された「コメント」ダイアログで記載したいコメントを入力する。
  3. 「OK」ボタンを押下する。

なお、返信されたコメントは、「①コメントリスト」では、一段下がって表示されます。

また、「楽譜領域」で表示されるコメントには、作成者のイニシャルだけが表示されます。

イニシャルは、[環境設定] > [全般] > [コメント]で変更することが可能です。

校正

校正は、Dorico6で搭載された機能で、記譜ツールボックスの「校正」で利用できます。

入力方法は、マウス入力利用した「パネル」入力(リンク)のみです。

インターフェース

校正パネルのUIは、以下のような作りをしています。

No項目説明
カテゴリメニュー
プルダウンメニューを利用し、「③校正問題リスト」に表示する内容をフィルタリングできます。
主に以下に相当するものが、カテゴリーメニューに含まれます。

  • 重複する項目

    • 例:頻繁なダイナミクスの記載は正しいか?
  • 欠落した項目

    • 例:書かれていないことにより、あいまいな起債になっていないか?
  • 拍子記号、小節の長さに関する項目

    • 例:実態と記載内容の不一致がないか?
  • 楽器の変更に関する項目

    • 例:プレーヤーに紐づく楽器が複数ある場合、楽器を切り替える際の間が適切か?
  • 弦楽器に関する項目

    • 例:1つの段に複数の楽器の記載がある場合、フレット数が合っているか?

右端の「x」ボタンで、フィルターのクリアをすることができます。

フロー
「③校正問題リスト」に表示されている問題を含むフローが表示されます。
右端の「鉛筆」ボタンで、「③校正問題リスト」に表示する内容をフィルタリングできます。
校正問題リスト
「①カテゴリーメニュー」「②フロー」でフィルタリングされた校正問題の一覧を表示します。
表示内容には、以下の情報があります。

  • 問題に影響を受ける楽器(該当する場合)
  • 問題の説明
  • 問題のカテゴリ識別(色と記号で識別)
  • 問題が発生するフレー
  • 問題が発生する小節
校正完了
「③校正問題リスト」を再読み込みし、リストを更新することができます。
なお、本ボタンの右上にあるマークを押下することで、校正機能を無効化できます。
無効化されている場合は、本ボタンは「校正を有効化」ボタンになります。
「校正を有効化」ボタンを押下すると、校正機能が働き、「③校正問題リスト」が更新されます。

操作方法

校正の機能は、以下の手順で利用します。

手順操作方法
校正のパネルを開く。
2 校正候補が表示された一覧から、確認したい候補を選択する。

3 選択された候補の箇所が譜面上でマークされるため、該当箇所の修正などの対応を行う。

商品情報

各作業に最適なモードで作譜。出版用に最適。

まとめ

今回は、Doricoの「記譜モード」の「記譜ツールボックスによる『ビデオ』『コメント』の入力操作」についてまとめてみました。

Doricoを使用する際のヒントになれば幸いです。

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