【20230824時点】【RPA】sikuliXのインストール方法

画像識別で目的の場所(オブジェクト)を指定するなど、GUIを自動で操作するフリーツール:「sikuliX」。

その sikuliX のインストール方法(Windows版)を本記事でまとめます。

なお、事前準備については、コマンドプロンプトを使用して環境構築をする場合こともできます。ですが、実施する人がなるべく専門的な知識がいらなくて済むようにするため、今回はコマンドプロンプトを使わない方法を記載します。正直、私もコマンドプロンプトをバリバリ使う方ではないので、なるべく少ない知識でインストールきるように記載いたします。

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sikuliXとは・・・

別の記事でも簡単に記載しましたが、業務や個人でRPAを体験してみようという時に導入しやすいツールの1つに sikuliX が挙げられます。SikuliXは、画像をキャプチャすることで、目的の場所(オブジェクト)を指定して、GUIを自動で操作する ツールです。

目的の位置を画像をキャプチャすることで、GUIの自動操作をさせることができるため、RPA初心者やプログラミング初心者(未経験者)でも始めやすいというメリットが挙げられます。また、Jython(Javaで作られたPython)、JRuby(Javaで作られたRuby)を使用することで、繰り返し文(for / whileなど)や条件分岐(if文)などの記載も可能になるため、プログラミング経験者であればさらに動作させることができる幅が広がります。

※GUI:Graphical User Interfaceの略。画像(オブジェクト)で操作する方法。もしくはその操作を手助けするもの。通常のPCの操作が相当し、ディスプレイに表示されるボタンやアイコンなどが代表例。

sikuliXのバージョンによるUIの差異

アプリのUIを見ると、V1.1.3以前 と V1.1.4以降(最新Ver:V2.0.4)で大きな差があります。その違いを 以下に記載します。

V1.1.3以前

このバージョンは、sikuliXを初めて使ってみる人向きであると考えます。その理由は、コマンドを知らなくてもアプリのUI上に基本的なコマンドが表示されていることが挙げられます。

まず、実際にUIを見てみましょう。

左側のカラムに「設定」「検索」「マウスの動作」「キーボードの動作」「イベント監視」が存在しています。これらのボタンを押下するたけで、基本的なコマンドである「オブジェクトを探す」「オブジェクトが消えることを待つ」「クリックする」「マウスカーソルをオブジェクトの上に持ってくる」「ドラッグアンドドロップ」「文字を打つ」などの動作を設定することができます。

以下に、左のカラムを展開し、sikuliXが自動操作が行える基本的なコマンドを示します。なお、コマンド実行にはキャプチャを撮ることが必要ですが、これらのコマンドを押下すると自動でキャプチャを撮れる状態まで遷移してくれます。もし、撮り直しや後で撮りたいと言った場合は、アプリの画面の上部にある「スクリーンショットを撮る」ボタンでキャプチャを撮ることが可能です。

V2.0.0以降

このバージョン以降は、アプリのUI上にユーザーのコマンド入力を防ぐような補助機能がありません。

こちらも、実際にUIを見てみましょう。

V1.1.4以降では、V1.1.3以前の時に表示されていた基本的なコマンドが左側のカラムに表示されていません。表示させるための設定があるか探しましたが、見当たりませんでした。そのため、あらかじめ使用できるコマンドを知っている必要があります。また、キャプチャを撮るには、ユーザー自身がアプリの画面の上部にある「スクリーンショットを撮る」ボタンを押下する必要があります。

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sikuliXのインストール方法

sikuliXを使うには、「Javaのインストール」と「Sikuli X IDEのインストール」「Jythonのインストール」の3つの手順があります。順を追って説明していきます。

Javaのインストール

Javaのインストールについては、Amazon Corretto 8の利用を検討した方が良い場合もあります。(参考リンク

JavaのHP にアクセスする

②「無料Javaのダウンロード」を押下する。

③「すべてのJavaのダウンロードを表示します。」を押下する。

決して、「同意して無料ダウンロードを開始」を押さないこと。sikuliXの動作には、64ビットのJavaが必要だが、「同意して無料ダウンロードを開始」を押すと、32ビットがダウンロードされてしまうため。

④Windowsオフライン(64ビット)を押下し、ダウンロードする。

⑤事前準備完了

SikuliX IDEとJythonのインストール(V1.1.3以前)

①過去のバージョンは、こちらから任意のインストーラー(jarファイル)をダウンロードする。

②ダウンロードしたjarファイルをダブルクリックし、実行する。

③以下のダイアログで「はい」を押下する

④以下の画面で、「1.Pack1:~~~」にチェックを入れて有効にする。また、ソースコードを記載する際に使用したいプログラミング言語(JythonもしくはRuby)を選択する。

※デフォルトの言語は「Jython」であり、以降では「Jython」を選択した場合で記載する

⑤以下で、「はい」を押下する

⑥以下で、「はい」を押下する

⑦以下で、「OK」を押下する

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SikuliX IDEとJythonのインストール(V2.0.0以降)

現在の最新バージョンでは、インストーラーを実行してインストールするという作業は行いません。

sikuliの公式HPにアクセスし、右側のカラムにある「Get Stable Version」を押下する。

②「Download the ready to use sikulixide-2.0.5.jar (SikuliX IDE for all systems)」を押下し、ダウンロードする。

V2.0.4までは、別途 Jython interpreter のダウンロードも必要でしたが、 V2.0.5ではパッケージに同梱されるようになりました。
上図とは、並びが異なる可能性があります。

③ダウンロードしたファイルを任意のフォルダに保存する。

④保存した「sikulix.jar」をダブルクリックすることで、使用できます。

まとめ

今回は、sikuliX のインストール方法(Windows版)を記載しました。私は、Javaを32ビットでインストールしていたことに気づかず、sikuliXを起動できずに詰まりました。本記事に記載の方法で、問題なくインストールできると思いますので、ぜひ1度使ってみてください。

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