以下の記事で概要を紹介した 3DCGソフトのBlender。2020/08/31に最新バージョンV2.90がリリースされました。
本記事では、Blender のインストール方法とおすすめの初期設定について、まとめます。
インストール手順
以下の手順でインストールを行います。方法は2種類あります。インストーラーを使用する方法と、Zipファイルを入手する方法です。
手順
Blenderの公式HP(https://www.blender.org/)にアクセスし、[ Download Blender x.xx ] ボタンを押下する
基本的には、自動でOSが認識されるので、適切なインストーラーが選択されているはずです。
そのため、再び表示された画面で、[ Download Blender x.xx ] ボタンを押下すればインストーラーをダウンロードすることができます。
もし、自動認識されている方法でインストールしたくない場合は、以下の手順を踏みます。
- 表示された画面でプルダウンメニューを押下する。
- 表示されるメニューの中から取得したいインストーラーもしくは、インストール方式を選択する。
ここで、「Microsoft Store」もしくは「Steam」を選択した場合は、それぞれのHPにおけるダウンロードサイトに遷移します。「Microsoft Store」版では、自動アップデートがされるのでメンテナンスは不要ですが、場合によってはウィンドウ内の配置などが変わってしまう可能性もあるでしょう。「Steam」版は、ネット上の記事を読んでいると、他のインストーラーよりも不具合を含む可能性が高そうな印象です。(情報が古いかもしれませんが…)
Portable(.zip)を選択した場合は、自身の任意の場所に解凍することで、すぐに使用することが可能です。削除する際もこのフォルダを削除するだけで、構いません。
その他は、通常のインストーラーと同様に扱ってください。
おすすめの設定
ここでは、おすすめのBlenderの設定を紹介します。
言語の設定
- [ Edit ] > [ Preference ] > [ Interface ] を選択する
- [ Trancelation ] のチェックボックスがある場合は、チェックを入れる
- [ Language ] の設定値を「Automatic(Automatic)」もしくは「Japanese(日本語)」にする
- [ Interface ] のチェックボックスにチェックを入れる
- [ New Data ] のチェックを外しておく
手順5については、新規データでは、インポート/エクスポートする時の影響などで日本語で作られない方が良い面が多々あるからです。
回転軸の設定
この設定を行うことで、回転の軸を選択部分に変更可能になります。
- [ Edit ] > [ Preference ] > [ Navigation(視点の操作) ] を選択する
- [ Orbit & Pan(周回とパン) ] > [ Orbit Around Selection(選択部分を中心に回転) ] のチェックボックスにチェックを入れる
自動深度の設定
この設定を行うことで、自由にズームを行えるようにするための設定です。向こうのままだと、ある地点からズームが効かなくなります。
- [ Edit ] > [ Preference ] > [ Navigation(視点の操作) ] を選択する
- [ Orbit & Pan(周回とパン) ] > [ Depth(自動深度)] のチェックボックスにチェックを入れる
ズームの基準位置の設定
この設定を行うことで、マウスカーソルの位置でズームを行えるようになります。
- [ Edit ] > [ Preference ] > [ Navigation(視点の操作) ] を選択する
- [ Zoom(ズーム) ] > [ Zoom to Mouse Position(マウス位置でズーム)] のチェックボックスにチェックを入れる
アンドゥ回数の設定
この設定を行うことで、自由にズームを行えるようにするための設定です。向こうのままだと、ある地点からズームが効かなくなります。
- [ Edit ] > [ Preference ] > [ System(システム) ] を選択する
- [ Memory & Limits(メモリーと制限) ] > [ Undo Steps(アンドゥ回数)] の値を変更する
アンドゥ回数の設定
この設定を行うことで、キーボードの[1]~[0]のキーをテンキーとして扱えるようになります。テンキーを使用するショートカットも多いので、テンキーがないノートPCなどで非常に有効な設定になります。
- [ Edit ] > [ Preference ] > [ Input(入力) ] を選択する
- [ Keyboard(キーボード) ] > [ Emulate Numpad(テンキーを模倣)] の値を変更する
起動直後のメイン画面の設定
初期状態では、起動時のメイン画面が常に最大化で表示されるなどの、人によっては不都合で毎回起動直後に自分の使いやすいように変更している場合はないでしょうか?そのような時には非常に有効です。
- 画面サイズなどを自分が使いやすいメイン画面の状態にする
- [ File(ファイル)] > [ Defaults(デフォルト)] > [ Save Startup File(スタートアップファイルを保存)] を押下する
- 表示されたダイアログで、[ Emulate Numpad(スタートアップファイルを保存)]を押下する
もし、後になって初期状態に戻したいときは、以下を行えばよいです。
- [ File(ファイル)] > [ Defaults(デフォルト)] > [ Load Factory Settings(初期設定を読み込む)] の値を変更する
- [ File(ファイル)] > [ Defaults(デフォルト)] > [ Save Startup File(スタートアップファイルを保存)] を押下する
- 表示されたダイアログで、[ Save Startup File(スタートアップファイルを保存)]を押下する
プリファレンスの設定は、基本的に自動保存されます。これをオフにするには、以下の手順を行ってください。
- プリファレンスの画面のフッター部分にある「プリファレンス」を押下する
- 開くメニューの中の「Auto Save Preferences」のチェックを外し、無効にする
自動保存が無効の際は、以下の手順で手動で保存することが可能です。
- プリファレンスの画面のフッター部分にある「プリファレンス」を押下する
- 開くメニューの中の「プリファレンスを保存」を押下する
また、初期設定を呼び出すときは、上記手順①にある「プリファレンス」から、「初期プリファレンスを読み込む」を選択後に手順②を行えば良いです。
まとめ
今回は、Blenderのインストール方法とおすすめの設定について記載しました。Blenderは奥が深く、使い勝手も人それぞれだと思います。また、インストーラーの種類によって、メリットとデメリットはあるので、各々に都合が良いものを選択してみて下さい。言語の変更だけ見ても、日本語化しない方がメリットがあるという方もいると思います。色々な設定を確認してみてください。