【ANAGRAM】エフェクトブロック一覧~Amps & Cabs編~

「Darkglass Electronics」から2025年4月に発売された「ベース専用マルチプロセッサー」の「ANAGRAM」。

ある意味、マルチプロセッサーはギター主体でベースについてはサブ的な扱いのものが多かったこともあり、ベーシストから非常に注目を集めています。

本記事では、そんな「ANAGRAM」に搭載されている「エフェクトブロックの一覧」を補足情報と共に紹介していこうと思います。

なお、掲載内容は「V1.6.0」時点のものとなっています。

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エフェクトブロック一覧

ANAGRAMに搭載されているエフェクトブロックとその設定値をまとめます。

製作に当たり、参考にしたモデルとして想定できるものがあれば、その情報も記載していますので、参考にしてみてください。

エフェクトブロックは、ファームウェア・アップデートによって随時追加・更新されます。

Amps & Cabs > アンプ

 「Amps & Cabs」のカテゴリーには、アンプモデルとキャビネットシミュレーターが所属しています。

数が多いので、ここでは「アンプ」について、まとめます。

エフェクトブロック 設定項目 設定値or設定範囲 参考にしたモデル(想定)
Harmonic Booster Boost min
0~10
Darkglass Harmonic Booster
Character 「Boost」と同様
Mid Gain 「Boost」と同様
Mid Freq 「Boost」と同様
Bass 「Boost」と同様
Treble 「Boost」と同様
Leo Bass Volume 0~10 Fender Bassman
Master min
0~10
Bass 「Master」と同様
Middle 「Master」と同様
Treble 「Master」と同様
Jim Bass 「Leo Bass」と同様 「Leo Bass」と同様 Marshall Bass
Gentle Level -24dB~0dB Noble Preamp/DI
Bass min
0~10
Treble 「Bass」と同様
Low Cut ON
OFF
Peggy Bass Ultra Lo ON
OFF
Ampeg SVT
Ultra Hi 「Ultra Lo」と同様
Bass min
0~10
Midrange 「Bass」と同様
Mid Shift 1
2
3
Treble 「Bass」と同様
Level -12dB~12dB
Super California Volume -24dB~0dB Fender Super Bassman 300
Bass min
0~10
Mid 「Bass」と同様
Treble 「Bass」と同様
Master -12dB~12dB
Kallinen Kruukkeri Mid Contour ON
OFF
Gallien Kruger
Bass min
0~10
Lo-Mid 「Bass」と同様
Hi-Mid 「Bass」と同様
Treble 「Bass」と同様
Level -12dB~12dB
Neural Amp Model インポート済みのNAM(Neural Amp Modeler)を選択できます。 ーー
Input -15dB~15dB
Output 「Input」と同様
Low -12dB~12dB
Low Mid 「Low」と同様
Low Mid Freq 250Hz
500Hz
1kHz
High Mid 「Low」と同様
High Mid Freq 750Hz
1.5kHz
3.0kHz
High 「Low」と同様
EQpos PRE
POST
「Neural Amp」で「NAM」を扱うには、「Tone3000.comなどからダウンロード」「3rdパーティ」「独自作成」などで入手したものを、「Category」を「Amp」として「Darkglass Suite」でインポートする必要があります。
「EQpos」では、EQのセクションの配置場所をNeural Ampの「前」か「後」で選択できます。
Darkglass Suite
下図は「Darkglass Suite」のUIの一部です。
NAMやIRをANAGRAMにインポートしたい時は、「Darkglass Suite」を起動後に「①」を押下してください。
NAMやIRに対して「現在の登録内容の確認」「新規インポート」をしたい場合は、IRでは「②」、NAMでは「③」を押下してください。
「④」のエリアで、現在の登録内容の一覧の確認ができます。
新規登録する場合は「⑤」のボタンを押下してください。
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Amps & Cabs > キャビネット

「Amps & Cabs」のカテゴリーには、アンプモデルとキャビネットシミュレーターが所属しています。

ここでは「キャビネット」について記載しますが、設定値の種類が多いので章を分けてまとめていきます。

設定値(全般)

キャビネットに関するエフェクトブロックとその設定値について、まとめます。

エフェクトブロック 設定項目 設定値or設定範囲
Bass Cabinet Cabinet 後述(ベースキャビネットの設定値)
Mic 後述(ベースマイクの設定値)
Position Cap On-axis
Cone On-axis
Edge On-axis
Cap Off-axis
Cone Off-axis
Edge Off-axis
Blend 0%~100%
Level -12dB~12dB
Guitar Cabinet Cabinet 後述(ギターキャビネットの設定値)
Mic 後述(ギターマイクの設定値)
Position Cap On-axis
Cone On-axis
Edge On-axis
Blend 0%~100%
Level -12dB~12dB
Artists Cabinet Description 後述(アーティストキャビネットの設定値)
Blend 0%~100%
Level -12dB~12dB
User Cabinet Cabinet インポート済みのIRを選択します。
Blend 0%~100%
Level -12dB~12dB
「IR(インパルスレスポンス)」を扱うには、「Tone3000.comなどからダウンロード」「3rdパーティ」「独自作成」などで入手したものを「Darkglass Suite」でインポートする必要があります。

ベースキャビネットの設定値

ベースキャビネットは、以下から選択可能です。

選択肢 参考にしたモデル(想定)
Black and Yellow 4×10 Markbass Standard 104HR
California Bass 4×10 Mesa PowerHouse 4×10
Darkglass Neo 2×12
Darkglass Neo 4×10
Darkglass DG212N
Darkglass DG410N
Fruity Bass 1×15
Fruity Bass 4×10
Fruity Bass 8×10
Orangeの1×15、4×10、8×10
Garden of 1×18
Garden of 4×10
Eden D118
Eden D410
Modern Bass 1×15
Modern Bass 2×10
Modern Bass 4×10
Modern Bass 8×10
Mesa Boogieの1×15、2×10、4×10、8×10
Mountainino 6×10 Bergantino NV610
Peggy 1×15
Peggy 4×10
Peggy 8×10
Ampeg SVTの1×15、4×10
Ampeg SVT-810E
SWIRL 1×15
SWIRL 4×10
SWIRL 8×10
SWRの1×15、4×10、8×10
Vintage Peggy 8×10 Ampeg SVT-810E (vintage model)

ベースマイクの設定値

ベースマイクは、以下から選択可能です。

選択肢 参考にしたモデル(想定)
Condenser 103 Neumann TLM 103
Condenser 414 AKG C414
Condenser 67 Neumann U67
Dynamic 112 AKG D112
Dynamic 421 Sennheiser MD421
Dynamic 52 Shure Beta 52A
Dynamic 7 Shure SM7B

ギターキャビネットの設定値

ギターキャビネットは、以下から選択可能です。

選択肢 参考にしたモデル(想定)
California combo 2×12 Fender Twin
Fashionista 4×12 Marshall 1960A/B
Modern 4×12 Mesa Rectifier Cab 4×12
Panzer 4×12 Diezel 4×12 ‘Panzer’ cab
Topper 2×12 combo VOX AC30 (Top Boost)
Vintage London 4×12 Marshall 1960AX (Greenbacks)

ギターマイクの設定値

ギターマイクは、以下から選択可能です。

選択肢 参考にしたモデル(想定)
Condenser 184 Neumann KM184
Dynamic 421 Sennheiser MD421
Dynamic 57 Shure SM57
Dynamic 906 Sennheiser e906
Ribbon 121 Royer R-121
Ribbon 160 Beyerdynamic M160

アーティストキャビネットの設定値

アーティストキャビネットは、以下から選択可能です。

それぞれの名称は「アーティスト名 – 分類(使用したマイクやテーマ)」の形式となっています。

アーティストについては、「Dave:Dave Elitch氏」「Forrester:Forrester Savell氏」「Jon:Jon Stockman氏」「Nolly:Adam “Nolly” Getgood氏」と考えられます。

キャビネット名 補足
Dave – Beta52A Shure Beta 52Aを使用しています。
Dave – D12e AKG D12Eを使用しています。
Dave – MD421 Sennheiser MD421を使用しています。
Dave – MD441 Sennheiser MD441を使用しています。
Forrester – Bitey 明るく攻撃的な印象の音です。
Forrester – Clear クリアで透明感がある印象の音です。
Forrester – Monster 程音に飽和感がある印象の音です。
Forrester – Punch ミッドが強く、タイトな印象の音です。
Forrester – Thick 暖かく、倍音のある印象の音です。
Jon – 2×12 ーー
Jon – 4×10 ーー
Jon – 8×10 ーー
Nolly – Blend バランスの取れた印象の音です。
Nolly – AllTheMids 中音域が強調された印象の音です。
Nolly – ScoopyDoo ドンシャリ系(低音域・広音域を強調)の印象の音です。
Nolly – RolledOff ヴィンテージの温かみが得られる印象の音です。
Nolly – VintageStack ヴィンテージキャビネットをスタックした印象の音です。
Nolly – Mega-Meld-IR 複数のマイクを使って得られる印象の音です。

商品情報

ベースの音を意のままに再構築する「唯一無二のマルチプロセッサー」

まとめ

今回は、ベース向けマルチプロセッサー「ANAGRAM」に搭載されている「エフェクトブロックの一覧」についてまとめてみました。

「ANAGRAM」での音作りをする際のヒントになれば幸いです。

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