【Dorico】【記譜モード】記譜ツールボックスによる記譜記号入力操作④

現在、様々な場面・分野でユーザーに使われている作譜ソフト「Dorico」。

かつてのFinaleに代わり、業界標準の一角を担っています。

今回はそんなDoricoの「記譜モード」の「記譜ツールボックスによる『演奏技法』『ライン』『キュー』の入力操作」について、紹介します。

なお、ここでは Dorico pro(ver.6) での内容に基づいた内容となっています。

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演奏技法

楽器に特化したような技法の一部は、記譜ツールボックスの「演奏技法」で利用できます。

入力方法は、マウス入力利用した「パネル」入力(リンク)と、キーボードを利用する「ポップオーバー」入力です。

なお、ポップオーバーでしか表現できない表記がある場合があります。

入力手順:パネル

パネルでの入力手順は、以下のようになっています。

音符ツールボックスの「音符入力を開始」のボタン(リンク)が有効な状態を、便宜上「音符入力モード」とします。
  1. 以下のいずれかを実行する。

    • 「音符入力モード」にする。
    • 入力したい位置に配置されているアイテムを選択する。
  2. 記譜ツールボックスで [パネル] > [演奏技法] のボタンを押下する。
  3. 入力したい「演奏技法」を選択する。

なお、「演奏技法」のパネルは、以下のようなセクションで分かれています。

  • 一般
  • 木管楽器
  • 金管楽器
  • 無音程打楽器
  • 有音程打楽器
  • キーボード
  • 合唱
  • 弦楽器
  • ギター
  • ハープペダル

入力手順:ポップオーバー

ポップオーバーでの入力手順は、以下のようになっています。

音符ツールボックスの「音符入力を開始」のボタン(リンク)が有効な状態を、便宜上「音符入力モード」とします。
  1. 以下のいずれかを実行する。

    • 「音符入力モード」にする。
    • 入力したい位置に配置されているアイテムを選択する。
  2. 以下のいずれかを実行し、ポップオーバーを表示する。

    • 「Shift + P」を押下する。
    • 記譜ツールボックスで [ポップオーバー] > [演奏技法] のボタンを押下する。
  3. 表示されたポップオーバーに、エントリーを入力する。
  4. 「Return(Enter)」キーを押下し、ポップオーバーを閉じる。

なお、入力中に演奏技法の記号(開口部)を延長する場合は、続いて以下の操作を行ってください。

  1. 「Space」キーを押下する。
  2. オクターブ線を配置した音符に続けて、次の音符を入力する。
演奏技法にデュレーションを持たせる場合は、エントリーの最後に「->」を記載してください。(例:「vibrato->」)
非表示で演奏技法を入力したい場合は、エントリーを「( )」で括ってください(例:「(rh)」)

ポップオーバーの入力例

以下に、ポップオーバーで記載できるエントリーの入力例を記載します。

表記代表的なエントリー
ビブラート 「vibrato」
ハーモニクス 「o」
上げ弓(下げ弓) 「upbow(downbow)」
ピチカート 「pizz」
フルバレー 「full barre」
ストラムアップ(ストラムダウン) 「strum up(strum down)」
右手(左手) 「rh(lh)」
サスティンペダル線 「ped」
サスティンペダルの強さを 1/2 に設定 「1/2」
サスティンペダル線のリテイク 「^」「notch」「retake」
サスティンペダル線のリテイクを削除 「nonotch」
サスティンペダル線を終了 「*」
譜表の外側の弦の指示記号(0~9) 「string0」~「string9」
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ライン

水平線および垂直線は、記譜ツールボックスの「ライン」で利用できます。

入力方法は、マウス入力利用した「パネル」入力(リンク)のみです。

入力手順:パネル

パネルでの入力手順は、以下のようになっています。

  1. ラインを付与したいアイテムを選択する。
  2. 記譜ツールボックスで [パネル] > [ライン] のボタンを押下する。
  3. 入力したい「水平線」もしくは「垂直線」を選択する。

なお、「水平線」に関しては、特殊な設定があります。

「開始」と「終了」をどこに合わすか?を以下から設定することができます。

  • 符頭に配置
  • 小節線に配置 (利用可能な場合)
  • リズムの位置に配置

キュー

1つの五線譜上に2つ以上のパートを記譜できる「キュー」は、記譜ツールボックスの「キュー」で利用できます。

実現方法は、マウス入力を利用した「パネル」入力(リンク)と、キーボードを利用する「ポップオーバー」入力を組み合わせて作成します。

なお、パネルでは、「キューの作成」と「キューの提案」を利用して、以下のいずれかのフローを踏めます。

  • 「キューの作成」を押下し、開いたポップオーバーでキューを作成する。
  • 「キューの提案」で各プレーヤーの休止の長さに基づいたキューの提案をしてもらい、「キューの作成」を実行する。

キューの作成

「キューの作成」の手順は、以下のようになっています。

  1. キューを作成し、別パートとして埋め込みたい小節を選択する。
  2. 以下のいずれかを実行する。

    • [Shift]+[U]を押します。
    • 記譜ツールボックスで、[ポップオーバー] > [キュー]を押下する。
    • 記譜ツールボックスで、[パネル] > [キュー] > [キューを作成]のボタンを押下する。
  3. 表示されたポップオーバーで、埋め込みたいインストゥルメント(パート)の名前を入力する。

    • 入力を始めると、部分一致するインストゥルメントが表示されます。
  4. 「Return」キーを押下し、ポップオーバーを閉じます。

キューの提案

「キューの提案」の手順は、以下のようになっています。

ただし、「開いているレイアウトに、提案できる場所が存在すること」が大前提です。

音符ツールボックスの「音符入力を開始」のボタン(リンク)が有効な状態を、便宜上「音符入力モード」とします。
  1. 記譜ツールボックスで [パネル] > [キュー] を開く。
  2. [キューを提案] セクション > [休符時間]で、キューを入力可能と判断するまでの時間を[秒]で設定する。
  3. 休止時間を決定する際の「リハーサルマーク」の扱いを以下から選択する。

    • 考慮
    • 無視
  4. キューを入れ込む際に、既に存在している「キュー」の扱いを以下から選択する。

    • 考慮
    • 無視
  5. 「更新」ボタンを押下する。

    • 提案されるキューの内容が再構成されます。
    • 「更新」ボタン下の「フロー」「レイアウト」は、ボタン押下時にアクティブだったフローとレイアウトの名前が表示されます。
    • さらに下のリスト(表)には、提案されたキューの一覧が表示されます。

      • 表示されているキューを選択すると、該当箇所にジャンプします。
      • 表示されているキューを選択して「無視」ボタンを押下すると、非表示にできます。
「キューの提案箇所を強調」を有効にした場合、提案箇所が強調されます。
「演奏中のインストゥルメント」には、提案されたキューの表で選択中のインストゥルメントを組み込み先の5~10秒前に演奏しているインストゥルメントが表示されます。

以降でキューを作成する際は、前述の「キューの作成」の手順を行って下さい。

商品情報

各作業に最適なモードで作譜。出版用に最適。

まとめ

今回は、Doricoの「記譜モード」の「記譜ツールボックスによる『演奏技法』『ライン』『キュー』の入力操作」についてまとめてみました。

Doricoを使用する際のヒントになれば幸いです。

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