【おすすめ】MIDIキーボードを購入のヒント と おすすめ品

DTMを行う上で、なくても困らないけど、あると便利なものの1つにMIDIキーボードがあります。

製品によって異なりますが、鍵盤のMIDI信号を送るだけのものもあれば、DAWソフトを操作できるものまで様々です。

今回は、そんなMIDIキーボードの購入のヒントになりそうな内容をまとめます。

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MIDIキーボードって必要なのか?

そもそも、MIDIキーボードって必要なのか?ということです。

  • PCのキーボードやマウス操作で出来るのだから、別になくても良いのではないか?
  • 鍵盤楽器を弾くことができないのに、持ってても場所取るだけでは?

と思う人もいるでしょう。私も、DTMを始めた頃はそう思っていました。確かに、それも一理あります。

では、今はどうか?ということですが、考えが変わってきました。

  • 鍵盤を弾けなくても、持っていた方が良いかもしれない。
  • 場所の確保ができれば、持っておくべき。
  • 効率化の第一歩としては、必須。

と思うようになってきました。

そう感じるようになったメリットを以下に並べておきます。

  • ステップ入力時でも、鍵盤楽器などの和音(コード)の打ち込みが1回でできる
  • 音色検索時に、音をすぐに鳴らせる
  • DAWの録音機能を利用して、リアルタイム入力ができる
  • ベロシティ検知の機能があれば、強弱のニュアンスを同時に付けられる
  • 搭載機能によっては、DAWソフトの操作も可能
  • 搭載機能によっては、プラグインの編集操作も可能

上記は、あくまで私個人の意見です。しかし、「効率化」に優れ、「プラグインを多用する人」「他のフィジカルコントローラーを持っていない人」にはより適したツールなのかなと思います。

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鍵盤数による比較

MIDIキーボードの説明をするにあたり、鍵盤数毎に特徴を説明します。

なお、説明に際して音階が出てきますが、「C4」が通常の「ド」の音だと思ってください。また、「F」が「ファ」、「A」が「ラ」の音です。

25鍵

この鍵盤数は、2オクターブ(一般的に、C4~C6)をカバーします。

特徴としては、何といっても、コンパクトなことではないでしょうか?

しかし、鍵盤部分を見ると、あくまで単音のMIDI入力向きだと思います。2オクターブしかないので、両手で弾いたり、コード入力をするようになると不満を感じるでしょう。

ボーカルのように、単音かつ音域をあまり必要としないものには適しているかもしれません。

また、コンパクトと言っても、パッドなどを搭載した多機能なモデルも存在します。鍵盤だけではなく、これらを使ったリアルタイム入力やDAWの操作ができることは特徴でしょう。

他の点では、コンパクト化する影響で、多くの機種の鍵盤サイズが通常のサイズよりも小さい「ミニキー」になります。そして、鍵盤も軽いトイピアノのようなタッチに近づきます。

これにより、通常の鍵盤楽器に触れている人は、違和感を感じたり、隣の鍵盤を押してしまうような弊害が出るかもしれません。

「省スペース・モバイル性」「限定した用途での利用」を求めるなら、オススメの品と言えるでしょう。

オススメ品

「省スペース・モバイル性」を求めるなら

32/37鍵

32鍵は、3オクターブ-3鍵(F3~C6)をカバーします。37鍵は、3オクターブ(一般的に、C3~C6)をカバーします。

特徴としては、モバイル性を保ちつつ、両手弾きも許容できる大きさになっていることでしょうか。

デメリットとしては、ラインナップが少ない事だと思います。販売しているメーカーも限られてきます。

また、両手弾きができると言っても、コード弾きの場合は構成音次第で対応できない場合が出てくるかもしれません。

リアルタイム入力も動き方によっては、対応できない場合があるでしょう。

「サブ機」として利用したり、鍵盤を弾いたことがない人が「初めの1台」「お試し」に買うのにちょうど良いように感じます。

オススメ品

49鍵

49鍵は、4オクターブ(C2~C6)をカバーします。

このサイズからは、持ち運ぶ場合はケースが必要になることがあるでしょう。

特徴としては、ラインナップが多いことでしょう。主流のシリーズでは、必ずと言って良いほどあるサイズです。

リアルタイム入力もやりやすい鍵盤数になっています。

とは言っても、オクターブを変えずに1台で1曲通すには難しい場合も出てくるでしょう。

「演奏性」と「コンパクト」を求めるなら、このサイズかもしれません。なお、このサイズは、一般的な机に置く場合にギリギリのサイズになるかと思います。

オススメ品

シンプルで少機能ながらも、本格的なシンセ基盤を採用
KOMPLETE KONTROL M32 の49鍵版のような存在

61鍵

61鍵は、5オクターブ(C2~C7)をカバーします。

この鍵盤数では、「シンセサイザー」などの鍵盤楽器も候補に挙がってくるかもしれません。

通常MIDIキーボードには音源は搭載されませんが、シンセサイザーなどでは音源も搭載しているので、その音色を使用したオーディオ録音もできます。

特徴としては、49鍵と同じくラインナップが多いことでしょう。主流のシリーズでは、必ずと言って良いほどあるサイズです。

選択肢も非常に多く、通常のポップスなどの曲であれば対応できるサイズだと思います。

リアルタイム入力も問題なくできるでしょう。

ただし、モバイル性を重視する場合はお勧めできません。

設置するにも、幅100cm、奥行き30cmは最低でも確保しておいた方が良いでしょう。

オススメ品

KOMPLETE KONTROLのフラグシップシリーズの61鍵盤モデル

88鍵

88鍵は、7オクターブ+3鍵(A0~C8)をカバーします。

この鍵盤数では、多機能を要さない場合は「MIDI情報を送れる電子ピアノ」も候補に挙げても良いかもしれません。

特徴としては、グランドピアノと同じ鍵盤数なので、どんな曲でも対応することができます。

また、鍵盤数が同じことから、グランドピアノを意識したものが多いです。鍵盤の打感も近いものになっていますし、基本的に平べったい鍵盤ではなくなります。

そして、グランドピアノに近づくゆえ、サイズは大きく、重量も重くなります。ケースがあったとしても持ち運びはせず、設置が大前提のものになるでしょう。

「ピアノ経験者」「キータッチを意識する人」「音楽プロデューサーのように、多ジャンルに対応したい人」などにとっては非常にオススメできる選択肢かもしれません。

しかし、通常のユーザーには、MIDIキーボードとしては、ここまでは必要ないように感じます。

オススメ品

KOMPLETE KONTROL のフラグシップの最上位モデル

オススメ品について

個人的な意見として、MIDIキーボードとしては、ROLAND製のA-49、もしくはNative Instruments(以下、NI)製のKomplete Kontrol(以下、KK)シリーズが良いと思っています。

もちろん、置き場所の問題もあるので、一概にこれとは言えませんが。

Roland A-49

機能が少ない49鍵として見ると、少し値段が高いかもしれません。

しかし、「キータッチを気にしたい!」「『コンパクト』と『フルサイズの鍵盤』を求めたい」という人には非常に良いものとなっています。

アマだけでなく、プロでも指示されているような点から見ても、良い品と言えるでしょう。

NI製のKKシリーズ

単なるMIDI鍵盤としても、DAW操作のツールとしても利用価値があります。

各種DAWソフト(Protools / cubase / Logic Pro / Studio One / Live など)や作譜ソフトで機能します。

また、フラグシップのS88を除き、バスパワーで済むのも嬉しいところです。Sシリーズについては、ディスプレイがあるのに…です。

ドライバも自動インストールだったから、接続して、アプリ側でmidi機器の設定すればすぐ使えます。

そして、バンドルソフトについても、非常にメリットがあります。

購入する機器のよってエディションの種類が変わりますが、多くのユーザーに利用されている「KOMPLETE」の下位エディションが付いてきます。

これには「KOMPLETE KONTROL」というソフトが付いてきて、KKシリーズの性能を存分に活かしてくれます。

「KOMPLETE KONTROL」を用いることで、あらゆるパラメータをKKシリーズ上で操作・変更することができるのです。

なお、「KOMPLETE KONTROL」は、あるプラグインをKKシリーズで動作させるためのプラグインと言えるものです。

そのため、「KOMPLETE」に含まれるソフトはもちろんのこと、3rdパーティのソフトも扱うことができます。

こちらに掲載されているソフトについては、KOMPLETEのソフトと同様にコントロールするパラメータが自動でマッピングされます。

そのため、「初めてMIDIキーボードを買う」「KOMPLETEを持っていない」という人にはとても良いツールかと思います。

また、付属してくるKOMPLETEからは、上位のKOMPLETEへのアップグレードも優待価格で実施することが可能です。NIでは優待価格が更に半額になるセールを行う時期もあるので、この点でも非常にメリットがあるかと思います。

なお、32鍵盤モデルですと、Native Instruments か M-AUDIOが主な候補かと思います。

M32は、32鍵盤というコンパクトなサイズにしては、キータッチとかもしっかりしていると思います。ベロシティ検知もちゃんとできています。

サイズも、奥行きがROLADN A-49と同じ程度で、幅が狭くなったイメージです。

M32とAシリーズはディスプレイがないので、キーボード上で各ノブがどのパラメータなのかは分かりませんが、「KOMPLETE KONTROL」で確認できるので問題ありません。

また、Sシリーズでは、ライトガイドがあり、どの鍵盤が音色がなる鍵盤なのか?どの鍵盤がキースイッチなのか?が一目で分かるメリットがあります。

まとめ

今回は、MIDIキーボードの購入のヒントとおすすめ品についてまとめてみました。

DTMを行うことを前提にした個人的なオススメは、省スペースで持ち運びを考えるなら「32/37鍵」、場所の確保ができて設置させてしまうなら「49鍵」「61鍵」です。

MIDIキーボードと言っても種類が様々で迷うことも多いかもしれませんが、ぜひ参考にしてみて下さい。

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