【電子ドラム】TD-50SC-Xの基礎知識～メイン・インストゥルメントの設定～

こちらでは、別記事：【電子ドラム】TD-50SC-Xの基礎知識～ドラムキットのカスタマイズ～ でカバーできていない「メイン・インストゥルメントを設定」について記載していきます。

目次
スポンサーリンク

メイン・インストゥルメントのエディット

メイン・インストゥルメントの設定値を編集する

既に設定されているインストゥルメントの設定値を編集する際は、以下の手順を行ってください。

  1. 「INSTRUMENT」ボタンを押下する。

    • INSTRUMENT 画面（PAGE1）が表示されていない場合は、PAGE「UP」を1～2回押してください。
  2. 設定するパッドを選択する。

    • PAGE「UP」「DOWN」ボタンか、ファンクション・ボタンを使用します。
  3. 設定する項目を選択する。

    • カーソル・ボタンでパラメーターを選び、「－」「＋」ボタンまたはダイヤルを使用します。
  4. 「KIT」ボタンを押下する。

以下からは、各インストゥルメントの設定値について記載します。

なお、タム類の「シェルの深さ」シンバル類の「サイズ」の単位は、inchとして考えて下さい。そのため、通常ではありえないような設定も可能になります。

全てのインストゥルメントに共通する設定

共通して設定できる項目は以下になります。

【INSTタブ】

パラメータ 設定値 説明
INST
  • 001 ～（プリセット）
  • U001 ～ U500（ユーザー・サンプル）
 インストゥルメント番号です。

【ADVANCED タブ】

パラメータ 設定値 説明
Pad Pitch -4800 ～ 4800 インストゥルメントのピッチをセント単位で設定します。
Pad Pitch Sweep -100 ～ 100 打音が鳴った後の音程がだんだん変化していきます。

値が大きいほど音程が下がりやすく、値が小さいほど音程が上がりやすくなります。

ユーザーサンプル（Play Type：LOOP ALT）をインストゥルメントに割り当てている場合は、無効になります。
Pad Decay 1～100 音の伸び方（余韻）を設定します。

ユーザーサンプル（Play Type：LOOP ALT）をインストゥルメントに割り当てている場合は、無効になります。
Dynamic Enhancer Sw OFF、ON ONでは強打感を強調し、OFFでは強調しなくなります。

ユーザーサンプルをインストゥルメントに割り当てている場合は、設定が無効になります。

KICKに関する設定

KICKに対して設定できる固有の項目は以下になります。

【INST タブ】

パラメータ 設定値 説明
Tuning -100～100 ヘッドのチューニング具合を設定します。
Muffling
  • OFF
  • TAPE1 ～ 4
  • BLANKET1 ～ 3
  • WEIGHT1、2
 ミュート具合を設定します。

【BASIC 1 タブ】

パラメータ 設定値 説明
Shell Depth 1.0 ～ 30.0 胴の深さを設定します。
Beater Type
  • FELT1、2
  • WOOD
  • PLASTIC1、2
 ビーターの種類を設定します。
Kit Resonance OFF、1 ～ 8 ドラム・キット全体の共鳴の度合いを設定します。

【BASIC 2 タブ】

パラメータ 設定値 説明
Snare Buzz OFF、1 ～ 8 スネアへの共鳴の仕方を設定します。
Mic Distance -5 ～ NORMAL ～ +5 マイクの距離を設定します。
Mic Size NORMAL、LARGE マイクの大きさを設定します。

【ADVANCED タブ】

パラメータ 設定値 説明
Head Type CLEAR、COATED、PINSTRIPE ヘッドの種類を設定します。

スネアに関する設定

スネアに対して設定できる固有の項目は以下になります。

【INST タブ】

パラメータ 設定値 説明
Tuning -100 ～ 100 ヘッドのチューニング具合を設定します。
Muffling
  • OFF
  • TAPE1 ～ 7
  • DONUT1、2
 ミュート具合を設定します。

【BASIC 1 タブ】

パラメータ 設定値 説明
Shell Depth 1.0 ～ 30.0 胴の深さを設定します。

インストゥルメント・グループがCROSS STICK の時は、無効になります。
Overtone -5 ～ NORMAL ～ +5 倍音成分の量を設定します。

インストゥルメント・グループが以下の時は、無効になります。

  • SNARE（一部のインストゥルメント）
  • CROSS STICK
  • SNARE BRUSH
Mic Distance -5 ～ NORMAL ～ +5 スネアとマイクの距離を設定します。

インストゥルメント・グループが以下の時は、無効になります。

  • CROSS STICK
  • SNARE BRUSH

【BASIC 2 タブ】

パラメータ 設定値 説明
Strainer Adj.
  • OFF
  • LOOSE1 ～ 3
  • MEDIUM1 ～ 3
  • TIGHT1 ～ 3
 スナッピー（響き線）の張り具合を設定します。

インストゥルメント・グループがSNARE BRUSH の時は、無効になります。
Wire Type TYPE1 ～ 3 スナッピーの種類を設定します。

インストゥルメント・グループがSNARE BRUSH の時は、無効になります。
Wire Level -6 ～ NORMAL ～ +6 スナッピーの音量を設定します。

インストゥルメント・グループがSNARE BRUSH の時は、無効になります。

【ADVANCED タブ】

パラメータ 設定値 説明
Head Type
  • CLEAR
  • COATED
  • PINSTRIPE
 ヘッドの種類を設定します。

インストゥルメント・グループがCROSS STICK の時は、無効になります。
XStick Inst 1 ～ 5 クロス・スティック音の選択します。

スネアとして使用するパッドのリム側に、SNARE/CROSS STICK のインストゥルメントが割り当てられているときのみ有効です。
XStick Inst Volume -INF ～ +6.0dB クロス・スティック音の音量を設定します。

スネアとして使用するパッドのリム側に、SNARE/CROSS STICK のインストゥルメントが割り当てられているときのみ有効です。

タムに関する設定

タムに対して設定できる固有の項目は以下になります。

【INST タブ】

パラメータ 設定値 説明
Tuning -100 ～ 100 ヘッドのチューニング具合を設定します。
Muffling
  • OFF
  • TAPE1 ～ 5
  • FELT1 ～ 4
 ミュート具合を設定します。

【BASIC 1 タブ】

パラメータ 設定値 説明
Shell Depth 1.0 ～ 30.0 胴の深さを設定します。
Snare Buzz OFF、1 ～ 8 スネアへの共鳴具合を設定します。
Mic Distance -5 ～ NORMAL ～ +5 タムとマイクの距離を設定します。

TOM BRUSH では無効になります。

【ADVANCED タブ】

パラメータ 設定値 説明
Head Type CLEAR、COATED、PINSTRIPE ヘッドの種類を設定します。
スポンサーリンク

ハイハットに関する設定

ハイハットに対して設定できる固有の項目は以下になります。

【INST タブ】

パラメータ 設定値 説明
Size 1.0～40.0 ハイハットの直径を設定します。
Thickness THIN（-5） ～ STANDARD ～ THICK（+5） ハイハットの厚さを設定します。

【BASIC 1 タブ】

パラメータ 設定値 説明
Fixed
  • NORMAL
  • PRESS
  • CLOSE
  • HALF1
  • HALF2
  • OPEN
 ハイハットの開き具合を設定します。

「NORMAL」に設定していない場合、フット・ペダルによる音色変化は発生せず固定となります。

【ADVANCED タブ】

パラメータ 設定値 説明
Pedal HH Volume -INF ～ +6.0dB ペダル・ハイハットの音量を設定します。

ライドシンバル類に関する設定

ライドシンバルに対して設定できる固有の項目は以下になります。

【INST タブ】

パラメータ 設定値 説明
Size 1.0～40.0 シンバルの直径を設定します。
Thickness THIN（-5）～ STANDARD ～ THICK（+5） シンバルの厚さを設定します。

【BASIC 1 タブ】

パラメータ 設定値 説明
Muffling OFF、TAPE1 ～ 19 ミュート具合を設定します。
Sizzle Type
  • OFF
  • RIVET
  • CHAIN
  • BEADS
 シズルの種類を設定します。
Sizzle Amount -3 ～ +3 シズルの量を設定します。

【BASIC 2 タブ】

パラメータ 設定値 説明
Ping Color LIGHT1、2、

STANDARD

HEAVY1、2

 ライドのピング音の音質を設定します。

インストゥルメントによっては設定できないものがあります。
Ping Level -4 ～ NORMAL ～ +5 ライドのピング音の音量を設定します。

インストゥルメントによっては設定できないものがあります。
Low Cut OFF、HALF、FULL 低域の音量を設定します。

インストゥルメントによっては設定できないものがあります。

その他シンバル類に関する設定

シンバル類に対して設定できる固有の項目は以下になります。

【INST タブ】

パラメータ 設定値 説明
Size 1.0 ～ 40.0 シンバルの直径を設定します。
Thickness THIN（-5） ～ STANDARD ～ THICK（+5） シンバルの厚さを設定します。

【BASIC 1 タブ】

パラメータ 設定値 説明
Muffling OFF、TAPE1 ～ 19 ミュート具合を設定します。
Sizzle Type
  • OFF
  • RIVET
  • CHAIN
  • BEADS
 シズルの種類を設定します。
Sizzle Amount -3 ～ +3 シズルの量を設定します。

【BASIC 2 タブ】

パラメータ 設定値 説明
Low Cut OFF、HALF、FULL 低域の音量を設定します。

インストゥルメントによっては設定できないものがあります。

商品情報

TD-50Xの音源を採用されている中、最もコスパが良いと考えている機種です。

Roland TD-50SC-X
V-drumsのフラグシップシリーズで、島村楽器限定モデル

まとめ

今回は、ドラムキットのカスタマイズの中でも「メイン・インストゥルメントを設定」に絞ってついて触れてみました。

カスタマイズの中では使用率が上位になりうる内容だと思います。

ROLANDの音源モジュールであれば、操作感は似ていると思うので、参考にしてみて下さい。

広告