【電子ドラム】TD-50SC-Xの基礎知識~マルチエフェクト:その他~

音にこだわりたい場合、電子ドラムではコンプレッサーなどの他にも、エフェクトについても知っておく必要があると思います。

今回は、音源:TD-50Xに搭載されている「少し特殊で区分けが難しいエフェクト」について触れていこうと思います。

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その他

BIT CRUSHER

あえて音質を低くしたローファイサウンドを作ります。

パラメーター 設定値 説明
Sample Rate 0 ~ 127 サンプリング周波数を設定します。
Bit Down 0 ~ 18 ビット数を設定します。
Filter 0 ~ 127 フィルターの効き具合を設定します。
Low Gain -15 ~ +15dB 低域の増幅/減衰量を設定します。
High Gain -15 ~ +15dB 高域の増幅/減衰量を設定します。
Level 0 ~ 127 出力音量を設定します。

ISOLATOR

イコライザーの一種で、特定の音域の音量カットに特化したエフェクトです。

パラメーター 設定値 説明
Boost/Cut Low -60 ~ +4dB 低域の増幅/減衰量を設定します。
-60dB にすると、その帯域は聴こえなくなります。
0dB で入力音と同じレベルです。
Boost/Cut Mid -60 ~ +4dB 中域の増幅/減衰量を設定します。
-60dB にすると、その帯域は聴こえなくなります。
0dB で入力音と同じレベルです。
Boost/Cut High -60 ~ +4dB 高域の増幅/減衰量を設定します。
-60dB にすると、その帯域は聴こえなくなります。
0dB で入力音と同じレベルです。
Anti Phase
Low Sw
ON、OFF 低域(Low)の帯域別アンチフェイズ機能のオン/オフを設定します。
オンにすると、ステレオの対となっているチャンネルの音の位相が反転されて加えられます。
Anti Phase
Low Level
0 ~ 127 低域(Low)の帯域別アンチフェイズ機能のレベルを設定します。
レベルの設定によって、特定のパートだけを抽出するような効果が得られます(ステレオ入力のみ有効)。
Anti Phase
Mid Sw
ON、OFF 中域(Middle)の帯域別アンチフェイズ機能のオン/オフを設定します。
オンにすると、ステレオの対となっているチャンネルの音の位相が反転されて加えられます。
Mid Level 0 ~ 127 中域(Middle)の帯域別アンチフェイズ機能のレベルを設定します。
レベルの設定によって、特定のパートだけを抽出するような効果が得られます(ステレオ入力のみ有効)。
Low Boost Sw ON、OFF ローブースターのオン/オフを設定します。
低域を増強して重低音を作り出します。
Low Boost Level 0 ~ 127 ローブースターのブースト量を設定します。
※アイソレーターやフィルターの設定によっては、効果がわかりにくい場合があります。
Level 0 ~ 127 出力音量を設定します。

ENHANCER

音にメリハリを付けることで、音ヌケをよくします。

パラメーター 設定値 説明
Sens 0 ~ 127 エンハンサーのかかり具合を設定します。
Mix 0 ~ 127 生成された倍音の音量を設定します。
Low Gain -15 ~ +15dB 低域の増幅/減衰量を設定します。
High Gain -15 ~ +15dB 高域の増幅/減衰量を設定します。
Level 0 ~ 127 出力音量を設定します。

RING MODULATOR

入力信号に振幅変調(AM変調)をかけるエフェクトです。

ベルのような金属音が得られます。

入力音の音量により、変調周波数を変化させることもできます。

パラメーター 設定値 説明
Frequency 0 ~ 127 変調をかける周波数を設定します。
Sens 0 ~ 127 周波数の変調のかかり具合を設定します。
Polarity UP、DOWN 周波数の変調を動かす方向を設定します。

  • UP:高い周波数方向
  • DOWN:低い周波数方向
Low Gain -15 ~ +15dB 低域の増幅/減衰量を設定します。
High Gain -15 ~ +15dB 高域の増幅/減衰量を設定します。
Level 0 ~ 127 出力音量を設定します。
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PITCH SHIFTER

ステレオ仕様のピッチ・シフターです。

なお、設定値にある「音符」は、全音符から64分音符や、各種付点音符、各種3連音符を指します。

パラメーター 設定値 説明
Coarse -24 ~ +12 semi ピッチ・シフト量を半音単位で設定します。
Fine -100 ~ +100 cent ピッチ・シフト量を2セント単位で設定します。
Tempo Sync ON、OFF ディレイのディレイ・タイムの値を音符で設定するか、しないかを設定します。
Delay Time 1 ~ 1300msec
音符
原音が鳴ってからピッチ・シフト音が鳴るまでの遅延時間を設定します。
Feedback -98 ~ +98% ピッチ・シフト音を入力に戻す割合を設定します。
マイナスの値は、逆位相であることを示します。
Low Gain -15 ~ +15dB 低域の増幅/減衰量を設定します。
High Gain -15 ~ +15dB 高域の増幅/減衰量を設定します。
Level 0 ~ 127 出力音量を設定します。

AUTO PAN

自動で音の定位を周期的に変化させるエフェクトです。

なお、設定値にある「音符」は、全音符から64分音符や、各種付点音符、各種3連音符を指します。

パラメーター 設定値 説明
Mod Wave TRI、SQR、SIN
SAW1、SAW2、TRP
カットオフ周波数の変化のしかたを設定します。

  • TRI:三角波
  • SQR:矩形波
  • SIN:正弦波
  • SAW1:のこぎり波(上昇)
  • SAW2:のこぎり波(下降)
  • TRP:台形波
Tempo Sync ON、OFF エフェクトのかかる周期を音符で設定するか、しないかを設定します。
Rate 0.05 ~ 10.00Hz
音符
エフェクトのかかる周期を設定します。
Depth 0 ~ 127 左右に定位をずらした時の音量差を補正する度合いを設定します。
Low Gain -15 ~ +15dB 低域の増幅/減衰量を設定します。
High Gain -15 ~ +15dB 高域の増幅/減衰量を設定します。
Level 0 ~ 127 出力音量を設定します。

商品情報

TD-50Xの音源を採用されている中、最もコスパが良いと考えている機種です。

V-drumsのフラグシップシリーズで、島村楽器限定モデル

まとめ

今回は、音源:TD-50Xに搭載されている「少し特殊なエフェクト」について触れてみました。

音作りのヒントになれば幸いです。

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