【DaVinci Resolve】カラーページ~UIの概要:後編~

動画編集ソフトのDaVinci Resolveでは、ページ毎に役割を設けて、やれることを分けています。

今回は、その中でも色編集に関わるカラーページの「インターフェースの下半分」と「カスタマイズ」についてまとめていこうと思います。

なお、ここで紹介する内容は、DaVinci Resolve Studio 18 に基づいた内容になっています。

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インターフェース(下半分)

パレットエリア

「レフトパレット」「センターパレット」「情報」を合わせて、「パレットエリア」「カラーコントロール」と呼ぶことがあります。

各パレット上部のツールバー(パレット切り替えボタン)を利用して、パレット毎に表示させる内容を変更することができます。

各パレットの詳細の説明は別途記事を複数作成します。

レフトパレット

ツールバーのアイコンで利用することができる機能は、以下になります。

アイコン説明
カメラRaw Rawメディアフォーマットのメタデータを調整します。
カラーマッチ テストチャートによる自動グレーディングを行います。
カラーホイール 各種「カラーバランスコントロール」と、YRGBの「リフト」「ガンマ」「ゲイン」「オフセット」を調整するホイールが表示されます。
HDRグレード HDRのマスタリングに対応したグレーディングコントロールが表示されます。
RGBミキサー RGBカラーチャンネルのミキシングができます。
モーションエフェクト ノイズ除去やモーションブラーの設定ができます。

センターパレット

FHD(1920×1080)以上の解像度で表示されるパレットです。

ツールバーのアイコンで利用することができる機能は、以下になります。

  • カーブ
  • カラーワーパー
  • クオリファイアー
  • ウィンドウ
  • トラッカー
  • Magic Mask(Studioのみ)
  • ブラー
  • キー
  • サイズ調整
  • 3D
解像度がFHD未満の場合、上記アイコンはレフトパレットと統合され、まとめて表示されます。

情報パレット

選択している素材に対応する情報が表示されます。

機能説明
キーフレーム
ラーグレーディングやエフェクトの特定のパラメータの値を、時間経過に沿ってフレーム間でスムーズに変化させることができます。
スコープ
選択したクリップのスコープのうち、5種類から1種類を選択して表示できます。
また、「拡大」ボタンでフローティングウィンドウにすることで、4つのスコープを同時に表示することができます。
情報
選択したクリップやシステムの情報を確認できます。
あくまで情報表示なので、ユーザーが変更できるような内容はありません。

[情報パレット] > [情報]の表示項目

「情報」については、表示項目について説明します。

「情報」では、「クリップ」「システム」の情報が左右のエリアに分かれて表示されています。

「クリップ」の情報は左側に表示され、以下の内容が表示されます。

情報表示内容
ファイル名
選択しているファイル名。
マルチカムクリップの場合は、アングル名が表示されます。
リール名
クリップのリール名を表示。
情報が得られず、表示されない場合もあります。
開始タイムコード
クリップの最初のフレームのタイムコード。
終了タイムコード
クリップの最後のフレームのタイムコード。
長さ
クリップの長さをタイムコードで表示。
フレーム
クリップの長さをフレームで表示。
バージョン
クリップのバージョン情報。
フレームレート
クリップのフレームレート。
ソース解像度
クリップの「ネイティブ解像度」と「ビット深度」。
コーデック
クリップに適用されているコーデック/フォーマット。
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「システム」の情報は右側に表示され、以下の内容が表示されます。

情報表示内容
クリップ
タイムラインで利用されているクリップの総数。
プロキシ
プロキシモードで適用されている設定。
クリップキャッシュ
クリップキャッシュモードで適用されている設定。
参照スチル
参照スチル再配置の設定。
参照モード
参照モードで適用されている設定。
ワイプスタイル
分割スクリーンで現在適用されているワイプスタイルの設定。
コンバージェンス
コンバージェンスで適用されている設定。
ステレオグレード
ステレオグレードモードで適用されている設定。
ステレオディスプレイ
ステレオディスプレイモードで適用されている設定。

また、クリップの情報でもっと詳細な情報が知りたい場合は、以下の手順で詳細情報が記載されているウィンドウを表示することも可能です。

  1. サムネイルタイムラインで詳細情報を知りたいクリップを選択する。
  2. 選択したクリップに対して開くコンテキストメニューを開く。
  3. コンテキストメニューから、「クリップの詳細情報を表示」を選択する。
情報表示内容
ファイル名
選択しているファイル名。
開始タイムコード
クリップの最初のフレームのタイムコード。
終了タイムコード
クリップの最後のフレームのタイムコード。
長さ
クリップの長さをタイムコードで表示。
フレーム
クリップの長さをフレームで表示。
リール名
クリップのリール名を表示。
情報が得られず、表示されない場合もあります。
バージョン
クリップのバージョン情報。
フォーマット
クリップの「ネイティブ解像度」「ビット深度」「フレームレート」。
コーデック
クリップに適用されているコーデック/フォーマット。
フォルダー
クリップが保存されているディスク上のディレクトリ。
説明
メタデータエディターの説明欄。
コメント
メタデータエディターのコメント欄。
EDLコメント
イベントに関するEDLコメント欄。

Colorページのカスタマイズ

幅調整

Colorページでの幅調整は、以下のような制限があります。

エリア幅調整可否
ギャラリー/LUT/メディアプール

ビューア
ノードエディター
エフェクト
クリップ/タイムライン
×
パレットエリア
(レフト/センター/情報)
×

デュアルディスプレイ

以下の手順でデュアルディスプレイ用のレイアウトを利用できます。

やりたいこと手順
デュアルスクリーンモードを使用する
 [ワークスペース] > [デュアルスクリーン] > [オン]を選択する。
各モニターに表示する内容を変更する
[ワークスペース] > [プライマリーディスプレイ] > [(モニターの名前)]を選択する。

なお、デュアルモードにすると、2枚目のディスプレイには、以下が表示されます。

  • ギャラリー
  • LUT
  • メディアプール
  • Lightbox
  • キーフレーム
  • タイムライン
  • ヒストグラム
  • 波形
  • ベクトルスコープ
  • パレード

商品情報

公式HPでは、無料版もダウンロードできます。

無料版は、試用期間のようなものではなく、永続的に無料で使い続けることができます。

また、無料版とは言え、プライベートで利用する場合は十分すぎる機能を有しています。

動画編集に関するプロフェッショナルな編集、カラー、エフェクト、オーディオが1台で可能なポストプロダクション。ライセンス版とUSB版を選べます。

まとめ

今回は、DaVinci Resolveの「カラーページ」のうち、「インターフェースの下半分」と「カスタマイズ」についてまとめてみました。

DaVinci Resolveを使用する際のヒントになれば幸いです。

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