動画編集ソフトのDaVinci Resolveでは、ページ毎に役割を設けて、やれることを分けています。
今回は、その中でも素材管理に関わるメディアページにおける「クリップメタデータの扱い」の使い方をチュートリアルとしてまとめていこうと思います。
なお、ここで紹介する内容は、バージョン18のDaVinci Resolve に基づいた内容になっています。
人物のキーワードを生成(有料版:Studioのみ)
メディアプール内の画像を基に顔検出を行い、以下の手順で、人物のキーワードを生成することができます。
- メディアプールで複数のクリップを選択する
- 選択範囲に対するコンテキストメニューを開く
- 「クリップの人物を分析」を選択する
- 自動で解析が始まり、顔を検知します。
- プログレスダイアログに解析完了までの時間が表示されます(キャンセル可)
- 解析が完了すると「人物マネージメント」ウィンドウが表示され、サイドバーにビンが自動で整理されます。
- 分析された顔は、全て「人物」ビンに登録されます。
- 必要に応じて分析された顔(タグ名)に、名前などの情報を付与できます。
- 自動で解析が始まり、顔を検知します。
- 「閉じる」ボタンを押下する。
- 分析・編集された内容が、保存されます。
メタデータエディタの「人物」フィールドにキーワードを表示したい場合には、名前を必ず割り当てる必要があります。
なお、名前を割り当てると、ビンの名前も変更されます。ビン毎に該当の人物が映っているクリップがすべて集められます。誤検知のクリップがあった場合は、コンテキストメニューで再度タグ付けしたり、不要であれば「タグの削除」を行うことができます。検知できなかった顔については、「Other People」ビンに表示されるようになります。
コンテキストメニューから「再度タグ付け」、未検知の人物であれば「新しい人物」でタグを設定することができます。
また、「人物」キーワードを1つ以上のクリップに割り当てている場合、「人物」ビンがスマートビンのサイドバーに自動で作成されます。これにより、特定人物が映っているクリップの検索を簡単にすぐ始められます。
「人物」スマートビンを作成するには、設定が必要です。[環境設定] > [ユーザー] > [編集] ウィンドウで「自動スマートビン – 人物メタデータ」を有効にしてください。
なお、[ワークスペース] > [人物] を選択して「顔検知」ウィンドウを開いて変更することができます。すべての顔についてのタグのリセットをしたい時は、「顔検知」ウィンドウの右上にあるメニューボタン(三点リーダ)から「フェイスデータベースをリセット」を選択します。
メディアプールのメタデータを読み込む/書き出す
プロジェクトのクリップに追加したメディアプール内のメタデータは、CSVファイルでの書き出し、他のプロジェクトのクリップに取り込むことが可能です。
メディアプールメタデータを書き出す
以下の手順で行います。
- 書き出したいメタデータを含むクリップをメディアプールで選択する。
- プロジェクト内の全素材に含まれるメタデータを書き出したい場合は、選択しないでください。
- プロジェクト内の全素材に含まれるメタデータを書き出したい場合は、選択しないでください。
- [ファイル] > [メタデータの書き出し] > [選択したクリップ]を選択する
- プロジェクト内の全素材に含まれるメタデータを書き出したい場合は、[選択したクリップ]ではなく、[メディアプール]を選択します。
- プロジェクト内の全素材に含まれるメタデータを書き出したい場合は、[選択したクリップ]ではなく、[メディアプール]を選択します。
- 「メタデータの書き出し」のダイアログで、名前と保存先を指定して「保存」をクリックする。
- すべてのメタデータが.csvファイルとして書き出されます。
- すべてのメタデータが.csvファイルとして書き出されます。
なお、書き出したcsvファイルでは、一行目はヘッダーになっています。書き出し対象の全クリップにおいて1つも情報を持っていないメタデータは、ヘッダーに表示されません。
メディアプールのメタデータを読み込む
以下の手順で行います。
- 読み込みたいメタデータを含むクリップをメディアプールで選択する。
- プロジェクト内の全素材に含まれるメタデータに対して読み込みたい場合は、選択しないでください。
- プロジェクト内の全素材に含まれるメタデータに対して読み込みたい場合は、選択しないでください。
- [ファイル] > [メタデータの読み込み] > [選択したクリップ]を選択する
- プロジェクト内の全素材に含まれるメタデータを読み込ませたい場合は、[選択したクリップ]ではなく、[メディアプール]を選択します。
- プロジェクト内の全素材に含まれるメタデータを読み込ませたい場合は、[選択したクリップ]ではなく、[メディアプール]を選択します。
- 「メタデータの読み込み」のダイアログで、メタデータのcsvファイルを選択し、「開く」を押下する。
- csvファイルのメタデータと現在開いているプロジェクトのクリップを適用させる方法を「読み込みオプション」で指定する。
- 以下のいずれかの「マージオプション」を選択します。
- ソースファイルで入力されているメタデータのみ更新
- デフォルトの設定です。
- csvファイルに有効なデータがある場合のみ、メタデータフィールドを更新します。
- 他のメタデータフィールドは、csvファイルを読み込む前の状態を維持されます。
- デフォルトの設定です。
- ソースファイルが参照するすべてのメタデータフィールドを更新
- 各フィールドに有効な入力データがあるかどうかは関係ありません。
- csvファイルと同じメタデータ行を含むクリップにおいて、csvファイルが参照するすべてのメタデータフィールドが上書きされます。
- 各フィールドに有効な入力データがあるかどうかは関係ありません。
- ソースファイルが参照するすべてのメタデータフィールドを更新して他は消去
- 各フィールドに有効な入力データがあるかどうかは関係ありません。
- csvファイルと同じメタデータ行を含むクリップにおいて、csvファイルが参照するすべてのメタデータフィールドが上書きされます。
- csvファイルが参照しないメタデータフィールドは、すべて消去されます。
- 各フィールドに有効な入力データがあるかどうかは関係ありません。
- ソースファイルで入力されているメタデータのみ更新
- 「OK」を押下する。
クリップの名称変更
クリップ名のデフォルトではディスク上の対応するメディアファイル名で表示されます。このクリップ名の内容を変更することが可能なので、その方法をまとめます。
なお、クリップ名を変更した場合は、以下の箇所の情報も同期して反映されます。
- メディアプールのサムネイルビュー
- タイムラインの各クリップのネームバー
- ソースビューアのタイトルバー
- クリップ属性ウィンドウの「名前」パネルの「クリップ名」フィールド
直接変更したい場合
以下のいずれかの方法で行うことが可能です。
サムネイルビュー
- メディアプールのサムネイルビューで、変更したいクリップを選択し、クリップ名の箇所をクリックする。
- クリップ名にカーソルが当たり、変更可能になります。
- クリップ名にカーソルが当たり、変更可能になります。
- カーソル位置を移動させ、クリップ名を変更する。
- 「Return」キーを押す。
リストビュー
- メディアプールのリストビューで変更したいクリップを選択し、「クリップ名」列をクリックする。
- 「クリップ名」列をクリックする代わりに、「F2」を押下しても良いです。
- 「クリップ名」列をクリックする代わりに、「F2」を押下しても良いです。
- カーソル位置を移動させ、クリップ名を変更する。
- 「Return」キーを押す。
複数クリップの同時編集(同名にする)
- 対象とするクリップを、複数選択する。
- 選択しているいずれかのクリップに対して、右クリックを押下する。
- 開いたコンテキストメニューから「クリップ属性」を選択する。
- 「クリップ属性」ウィンドウの「名前」パネルで、クリップ名を変更する。
- 「OK」ボタンを押下する。
ファイル名とクリップ名の切り替えたい場合
デフォルトで、クリップ名とファイル名は同じため、クリップ名を既に変更している場合に関わる内容です。
通常クリップ名を表示しているところ、ファイル名を表示させることもできます。
実施方法は単純で、「[表示] > [クリップ名で表示] を選択する」です。
なお、リストビューでは、通常非表示の「ファイル名」列を表示させれば良いということなのか、本設定の影響を受けないようです。
可変メタデータの利用してクリップ名を設定したい場合
メタデータを利用する際の「可変メタデータ」というものがあります。可変メタデータは、他のメタデータを参照できるようにする設定方法のことと認識すると良いと思います。
例えば「可変メタデータ」として、シーン名を設定して置けば、クリップ名にシーン名が適用されます。
シーン名が代わってクリップ名も変更しなければならない場合、都度クリップ名も編集しなくてもシーン名の値を変更すれば、自動でクリップ名にも反映されるようになります。
可変メタデータの設定方法は以下です。
- 「%」を入力する。
- 利用できる可変メタデータが、表示されます。
- 利用できる可変メタデータが、表示されます。
- 設定したい可変メタデータを選択する
- 変数の名前を入力することで、リストがリアルタイムでフィルターされていきます。
- 変数の名前を入力することで、リストがリアルタイムでフィルターされていきます。
- 「Return」キーを押下する
- 可変メタデータとして追加されます。
- 可変メタデータとして追加されます。
なお、可変メタデータの参照するメタデータフィールドが空の場合は、「クリップ名」には何も表示されません。
また、可変メタデータを削除したい場合は、クリップ名の直接編集の方法で設定されている可変メタデータの値を削除すれば良いです。
商品情報
公式HPでは、無料版もダウンロードできます。
無料版は、試用期間のようなものではなく、永続的に無料で使い続けることができます。
また、無料版とは言え、プライベートで利用する場合は十分すぎる機能を有しています。
まとめ
今回は、DaVinci Resolveのページのうち、「メディアページ」における「クリップメタデータの扱い」についてまとめてみました。
DaVinci Resolveを使用する際のヒントになれば幸いです。