動画編集ソフトのDaVinci Resolveでは、サードパーティーのエフェクトに頼らなくても良いように、多くのエフェクトが内蔵されています。
今回は、その中でもエフェクトの「ResolveFX」の「ACESトランスフォーム」から「カラーコンプレッサー」について、まとめていこうと思います。
なお、ここで紹介する内容は、DaVinci Resolve Studio 19 に基づいた内容になっています。
ACESトランスフォーム
映像素材の色空間をACESの色空間に変換するエフェクトです。
異なるカメラやディスプレイの間でも、一貫した色を維持したい場合に適していると思います。
設定値は以下があります。
セクション | 設定項目 | 説明 |
ACESトランスフォーム | ACESバージョン | 使用するACESのバージョンを選択します。 |
↑ | 入力トランスフォーム | 撮影された映像・画像の色特性に基づき、ACESカラースペースに変換する際のデバイス(方式)を選択します。 |
↑ | 出力トランスフォーム | ACESカラースペースかディスプレイへの投影やデリバーページでの書き出しをするデバイス(方式)を選択します。 |
色域圧縮 | 色域圧縮の種類 | 色域を圧縮する際の方法を選択できます。 選択肢で「ACESパラメトリック色域圧縮」を選択すると、詳細にカスタマイズすることができます。(上図参照) |
DCTL (DaVinci CTL)(Studioバージョンのみ)
自作のDCTLスクリプトを使用して、DaVinci Resolveでカスタムの色変換を実行することができます。
既存のエフェクトでは対応しきれないなどの理由で、独自の色変換を行いたい場合に適していると思います。
設定値は以下があります。
設定項目 | 説明 |
DCTLリスト | DaVinci Resolveの動作環境にインストールされているDCTLを選択します。 |
DCTLをリロード | DCTLリストの更新を行います。 |
かすみの除去(Studioバージョンのみ)
映像をクリアにするために、「霧」や「霞」のような「もや」に相当する要素を除去するエフェクトです。
低コントラストのシーンを高コントラストにしたい場合に適していると思います。
設定値は以下があります。
設定項目 | 説明 |
かすみ除去の強度 | エフェクトのかかり具合を調整します。 値が大きいほど、コントラストが高く、カラー(補色の彩度)も上がります。 |
かすみのカラー | かすみとして扱うカラーが表示されます。 カラーは、ピッカーツールでサンプリングすることができます。 |
深度を表示 | 深度マットのシミュレーションを表示します。 |
シャドウ | 深度マスクの最も暗い部分の暗さを増減します。 |
ハイライト | 深度マスクの最も明るい部分の明るさを増減します。 |
カラーの反転
映像の色を反転(各ピクセルの色をその補色に変換)するエフェクトです。
ネガフィルムのような見栄えにしたい場合に適していると思います。
設定値は以下があります。
設定項目 | 説明 |
赤を反転 | 赤チャンネルを補色に変換します。 |
緑を反転 | 緑チャンネルを補色に変換します。 |
青を反転 | 青チャンネルを補色に変換します。 |
アルファを反転 | アルファチャンネルを補色に変換します。 |
カラーコンプレッサー
映像の色の持つダイナミックレンジを狭める(圧縮する)ことで、特定の色に近づけることができるエフェクトです。
映像全体の色を統一させたり、特定の色を印象付けたいような場合に適していると思います。
設定値は以下があります。
設定項目 | 説明 |
ターゲットカラー | 近づける特定の色を指定します。 「ピッカーツール」や「数値」などで指定できます。 |
色相を圧縮 | スライダーを使用して、色相の圧縮度合いを調整します。 値が小さいほど元の映像の色に近づき、値が大きいほどターゲットカラーに近づきます。 |
彩度を圧縮 | スライダーを使用して、彩度の圧縮度合いを調整します。 値が小さいほど元の映像の色に近づき、値が大きいほどターゲットカラーに近づきます。 |
輝度を圧縮 | スライダーを使用して、輝度の圧縮度合いを調整します。 値が小さいほど元の映像の色に近づき、値が大きいほどターゲットカラーに近づきます。 |
商品情報
公式HPでは、無料版もダウンロードできます。
無料版は、試用期間のようなものではなく、永続的に無料で使い続けることができます。
また、無料版とは言え、プライベートで利用する場合は十分すぎる機能を有しています。
まとめ
今回は、DaVinci Resolveの「ResolveFX」のうち、「ACESトランスフォーム」から「カラーコンプレッサー」についてまとめてみました。
DaVinci Resolveを使用する際のヒントになれば幸いです。