【DaVinci Resolve】ResolveFX~ライト③~

動画編集ソフトのDaVinci Resolveでは、サードパーティーのエフェクトに頼らなくても良いように、多くのエフェクトが内蔵されています。

今回は、その中でもエフェクトの「ResolveFX」の「レンズ反射」「光線」について、まとめていこうと思います。

なお、ここで紹介する内容は、DaVinci Resolve Studio 19 に基づいた内容になっています。

ResolveFXの一覧は、「ResolveFX~概要とエフェクト一覧~(リンク)」を参照ください。
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レンズ反射(Studioバージョンのみ)

カメラレンズに映り込む光の反射を追加するエフェクトです。

光源が多いシーンで、リアルなレンズの特性や特殊な効果を表現したい場合に適していると思います。

設定値は以下があります。

出力

出力するイメージにおいて、ベースとなる設定をします。

設定項目説明
出力選択出力する内容を以下から選択します。

  • ソースのみ
  • 反射のみ
  • 最終合成
アルファマスクの光源アルファチャンネルの形が光源として扱われます。
これにより、光源の形状を自由自在にデザインすることができます。
アルファの制限アルファチャンネルの箇所に、エフェクトが適用されないように制限します。
これにより、光源の強さを調整し、より自然な光源を表現できます。
「出力選択」が、「最終合成」の時に、有効になります。
品質 品質とパフォーマンスのバランスを調整します。

分離コントロール

レンズ反射を作成するハイライトを選択できます。

「出力選択」で「ソースのみ」を設定することにより、効果を確認することができます。
設定項目説明
カラーモード 処理前に、レンズ反射を付加するハイライト領域の色を維持(カラー)するか、グレースケールにするか選択できます。
明るさ イメージの明るさのオフセットを調整できます。
ガンマ コントラストと明るさを調整できます。
スムース ハイライト部の輪郭に適用するぼかし量を調整できます。
カラーフィルター 分離するハイライトの色を選択できます。
モーフィング処理モーフィング処理の種類を、以下から選択します。

  • 縮小
  • 拡大
  • オープン
  • クローズ
モーフィング適用量 モーフィング処理で選択したエフェクトの適用量を調整します。

全体のコントロール

レンズ反射の全体的な品質の微調整を行うことができます。

設定項目説明
全体の明るさ レンズ反射全体の明るさを調整します。
全体のブラー レンズ反射全体のぼかし具合を調整します。
アナモルフィック 本エフェクトによって作成されるレンズ反射の横方向のサイズを調整できます。
全体のカラー レンズ反射の色の強さを調整できます。
レンズの中心 レンズの中心の位置を調整します。

プリセット

生成するレンズ反射の種類を設定できます。

選択したプリセットを基に、カスタマイズして必要なレンズ反射を作詞することになります。

なお、後述の設定(エレメントXの反射)の内容も、選択したプリセットに応じて変わってきます。

エレメントXの「X」は、「1」~「4」のいずれかの数値が入ります。

エレメントXを反射(X:1~4のいずれかが入ります。)

エレメントに対する設定は、全部で4つのセクションに分かれていますが、設定内容は基本的に同じなのでまとめて記載します。

エレメント4については、「Xの明るさを反射」の設定しか持ちません。
設定項目説明
Xの明るさを反射 反射の強さを調整します。
光路上の位置レンズ上の素子の位置と調整します。
これにより反射の位置を変更することができます。
デフォーカスの種類反射のエッジ部分でのブラー処理を以下から選択できます。

  • ブラー(ボックス)
  • ブラー(三角)
  • ブラー(レンズ)
  • ブラー(ガウス)
デフォーカス ブラーの強さを選べます。
ストレッチ 反射の横方向のサイズを調整します。
ストレッチの減衰 反射がフェードしていく方法を調整します。
レンズコーティング 反射防止用のコーティングの色を選択できます。
カラー「レンズコーティング」で選択した内容に対応する色を設定します。
その後、自身で変更することも可能です。
「レンズコーティング」が「なし」の時は表示されません。
カラーの強度付与された色の強さを調整します。
「レンズコーティング」が「なし」の時は表示されません。
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光線

太陽光やスポットライトのように、光が差し込む(直線的に伸びる)様子を表現するエフェクトです。

照明効果を強調したい場合や、光が透過を演出したい場合に適していると思います。

設定値は以下があります。

 

基本設定

本設定は、特定のセクションの配下にはないので、便宜上「基本設定」で括っています。

レンズフレアのベースとなる設定は以下になります。

設定項目説明
出力選択出力する内容を以下から選択します。

  • ソース領域
  • 光線のみ
  • 最終合成
光線のソース光線を生成する基準となる箇所(エミッター)以下から選択します。

  • 明るい領域
  • エッジ
ソースのしきい値 生成する光線の明るさのしきい値を選択します。
アルファマスクの光源アルファチャンネルの形が光源として扱われます。
これにより、光源の形状を自由自在にデザインすることができます。
アルファの制限アルファチャンネルの箇所に、エフェクトが適用されないように制限します。
これにより、光源の強さを調整し、より自然な光源を表現できます。
「出力選択」が、「最終合成」の時に、有効になります。

位置

光線の方向を定義します。

設定項目説明
光線の方向 方向を決める方法、「位置」か「角度」から選択できます。
位置「X軸」と「Y軸」で値を直接指定して、設定します。
「光線の方向」で「位置」を選択したときに表示されます。
角度角度をスライダーで設定します。
「光線の方向」で「角度」を選択したときに表示されます。

外観

見え方に関わる「外観」の設定をします。

設定項目説明
光線のドロップオフ光線の動き方を、以下から選択します。

  • デフォルト(ソフト)
  • ソース形状を維持
  • CCDブルーム(強)
  • CCDブルーム(弱)
長さ 光線の長さを調整します。
ソフト 光線のぼかし具合を調整します。
明るさ 光線の明るさを調整します。
カラー 光線の色を設定します。
合成の種類 光線エフェクトをイメージに適用する際の合成方法を選択できます。
明るい領域の復元 光線エフェクトを適用したことに起因する明るい領域の「白飛び」を修正します。

商品情報

公式HPでは、無料版もダウンロードできます。

無料版は、試用期間のようなものではなく、永続的に無料で使い続けることができます。

また、無料版とは言え、プライベートで利用する場合は十分すぎる機能を有しています。

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まとめ

今回は、DaVinci Resolveの「ResolveFX」のうち、「レンズ反射」「光線」についてまとめてみました。

DaVinci Resolveを使用する際のヒントになれば幸いです。

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