【DaVinci Resolve】ResolveFX~リバイバル①~

動画編集ソフトのDaVinci Resolveでは、サードパーティーのエフェクトに頼らなくても良いように、多くのエフェクトが内蔵されています。

今回は、その中でもエフェクトの「ResolveFX」の「ダストバスター」「デッドピクセル修正」について、まとめていこうと思います。

なお、ここで紹介する内容は、DaVinci Resolve Studio 19 に基づいた内容になっています。

ResolveFXの一覧は、「ResolveFX~概要とエフェクト一覧~(リンク)」を参照ください。
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ダストバスター(Studioバージョンのみ)

映像内の不要な小さな汚れ(塵、埃など)をフレームごとに自動検出して除去するエフェクトです。

古いフィルムなどの映像を取り込んだ際に、「数フレームのクリーニング作業」をしたい場合に適していると思います。

エディットページでは、[表示].> [ビューアオーバーレイ] > [OpenFXオーバーレイ]を有効にしておくと、配置するパッチが表示されます。

設定値は以下があります。

基本設定

本設定は、特定のセクションの配下にはないので、便宜上「基本設定」で括っています。

ダスト除去のためのオンスクリーンコントロールやベースとなる設定が含まれます。

設定項目説明
ナビゲーションコントロール以下のボタン(左から順)を使って、特定の場所にジャンプできます。

  • 最初に修正したフレーム
  • 前に修正したフレーム
  • 次に修正したフレーム
  • 最後に修正したフレーム
パッチの形状以下から、使用するパッチの形状を使用できます。

  • 四角形を描画
  • 楕円形を描画
  • パッチを配置

「四角形」と「楕円形」は、ドラッグ操作で描くことができます。
「パッチ」は、極めて小さなディテール用に小さなパッチを配置でき、ドラッグ操作で位置を移動することができます。

新規パッチのサイズ配置するパッチのサイズを調整できます。
「パッチの形状」で「パッチを配置」を選択すると表示されます。
パッチを表示 ビューア上に、全パッチが表示されるようになります。
フレームをリセット 配置しているパッチを削除し、初期化します。

パッチの種類

選択したパッチで修正する際の方法を設定します。

設定項目説明
修正方法以下から、選択できます。

  • 自動
    • 「ボックスを描画されたフレーム」と、対象のクリップの「2フレーム前」「2フレーム後」の3つを比較して修正します。
  • +/-1フレーム
    • 「ボックスを描画されたフレーム」と、対象のクリップの「1フレーム前」もしくは「1フレーム後」を比較して修正します。
    • パッチを描く際に、右から左だと「前」、左から右だと「後」のフレームが比較に使われます。
  • +/-2フレーム
    • 「ボックスを描画されたフレーム」と、対象のクリップの「2フレーム前」もしくは「2フレーム後」を比較して修正します。
    • パッチを描く際に、右から左だと「前」、左から右だと「後」のフレームが比較に使われます。
  • 空間的
    • 選択したパッチの内部を塗りつぶすことで修正します。
    • 塗りつぶし方は、「塗りつぶしの方法」で設定します。
  • クローン
    • 映像内の一部をコピーした情報を使って、パッチを設定した領域を塗りつぶします。
    • コピー元は、作成したパッチを選択した後にマウスポインターを動かしてクリックすることで、設定できます。
    • パッチとコピー元は、破線でつながって表示されます。
  • ブレンド
    • 映像内の一部をコピーした情報を使って、パッチを設定した領域に当てはめます。
    • 「クローン」との違いは、コピー前のいろいろ情報を少し混ぜることで、よりソフトな仕上がりになります。
塗りつぶしの方法「修正方法」で「空間的」を選択したときに利用できます。
映像内の修正したい要素を塗りつぶす方法を、以下から選択します。

  • グリッド
    • パッチの周囲のピクセルを基に、四方に対して内側に向かうブラーを適用します。
  • 横方向
    • パッチの周囲のピクセルを基に、横方向に対して内側に向かうブラーを適用します。
  • 縦方向
  • パッチの周囲のピクセルを基に、縦方向に対して内側に向かうブラーを適用します。
  • パッチ
    • パッチの周囲のピクセルを基に、ソフトでランダム性をもった形状の領域を作成して修正します。
  • スムース
    • ガウスブラーを使用します。

パッチオプション

パッチを塗りつぶす際の補助的な効果をまとめたものです。

設定項目説明
変動性 よりランダム性を持たせる度合を調整します。
ソフトエッジ パッチのエッジ部をブレンドしてソフトにする度合を調整します。
サイズ調整 選択したパッチのサイズを調整します。
ミュート 選択したパッチをオンとオフを切り替えます。
パッチを削除 選択したパッチを削除します。

アドバンスコントロール

エフェクトのUIをカスタマイズできます。

設定項目説明
クローンがマウスを追跡 「クローン」「ブレンド」のパッチを使用する際に、作成したパッチを再選択しなくても、マウスポインターを追跡するようになります。
新規パッチの自動選択 パッチを新しく作成した場合、選択されている状態を維持します。
ユーザーインターフェースのラインの幅 ビューア上に表示されるパッチの外枠の幅を選択できます。
出力モードパッチの適用結果を確認する際に表示する内容を以下から選択できます。

  • パッチの結果
    • 最終的な適用結果を表示します。
  • パッチの位置
    • 背景を黒、配置しているパッチを白で表示します。
    • 「各パッチ」と「オリジナル」の違いを表示します。
  • 差の規模
    • 違いを強調して表示します。
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デッドピクセル修正

カメラセンサーの不具合など様々な要因によって生じるドット欠けを修正するエフェクトです。

映像(クリップ)全体を通して、特定の位置に存在するドット掛けなどを修正したい場合に適していると思います。

エディットページでは、[表示].> [ビューアオーバーレイ] > [OpenFXオーバーレイ]を有効にしておくと、配置するパッチが表示されます。

設定値は以下があります。

基本設定

本設定は、特定のセクションの配下にはないので、便宜上「基本設定」で括っています。

ピクセル修正のベースとなる設定は以下になります。

設定項目説明
パッチの形状以下から、使用するパッチの形状を使用できます。

  • 四角形を描画
  • 楕円形を描画
  • パッチを配置

「四角形」と「楕円形」は、ドラッグ操作で描くことができます。
「パッチ」は、極めて小さなディテール用に小さなパッチを配置でき、ドラッグ操作で位置を移動することができます。

新規パッチのサイズ配置するパッチのサイズを調整できます。
「パッチの形状」で「パッチを配置」を選択すると表示されます。
パッチを表示 ビューア上に、全パッチが表示されるようになります。
作業中は非表示 任意のパッチを操作している間は、操作していないパッチを非表示にします。

パッチの種類

選択したパッチで修正する際の方法を設定します。

設定項目説明
修正方法以下から、選択できます。

  • 空間的
    • 選択したパッチの内部を塗りつぶすことで修正します。
    • 塗りつぶし方は、「塗りつぶしの方法」で設定します。
  • クローン
    • 映像内の一部をコピーした情報を使って、パッチを設定した領域を塗りつぶします。
    • コピー元は、作成したパッチを選択した後にマウスポインターを動かしてクリックすることで、設定できます。
    • パッチとコピー元は、破線でつながって表示されます。
  • ブレンド
    • 映像内の一部をコピーした情報を使って、パッチを設定した領域に当てはめます。
    • 「クローン」との違いは、コピー前のいろいろ情報を少し混ぜることで、よりソフトな仕上がりになります。
塗りつぶしの方法「修正方法」で「空間的」を選択したときに利用できます。
映像内の修正したい要素を塗りつぶす方法を、以下から選択します。

  • グリッド
    • パッチの周囲のピクセルを基に、四方に対して内側に向かうブラーを適用します。
  • 横方向
    • パッチの周囲のピクセルを基に、横方向に対して内側に向かうブラーを適用します。
  • 縦方向
    • パッチの周囲のピクセルを基に、縦方向に対して内側に向かうブラーを適用します。
  • パッチ
    • パッチの周囲のピクセルを基に、ソフトでランダム性をもった形状の領域を作成して修正します。
  • スムース
    • ガウスブラーを使用します。

パッチオプション

パッチを塗りつぶす際の補助的な効果をまとめたものです。

設定項目説明
変動性 よりランダム性を持たせる度合を調整します。
ソフトエッジ パッチのエッジ部をブレンドしてソフトにする度合を調整します。
サイズ調整 選択したパッチのサイズを調整します。
ミュート 選択したパッチをオンとオフを切り替えます。
パッチを削除 選択したパッチを削除します。

アドバンスコントロール

エフェクトのUIをカスタマイズできます。

設定項目説明
クローンがマウスを追跡 「クローン」「ブレンド」のパッチを使用する際に、作成したパッチを再選択しなくても、マウスポインターを追跡するようになります。
新規パッチの自動選択 パッチを新しく作成した場合、選択されている状態を維持します。
ユーザーインターフェースのラインの幅 ビューア上に表示されるパッチの外枠の幅を選択できます。
パッチの追跡対象パッチが追跡する被写体を以下から選択します。

  • ソース
    • 配置されたパッチは、同じ場所に留まります。
    • ただし、スタビライズが適用された場合は、パッチはイメージと共に変換されます。
    • これに伴い、ソースクリップの修正している要素を追跡する状態になります。
  • シーン
    • 「FXトラッカー」を使用して、トラッキングすることができます。
出力モードパッチの適用結果を確認する際に表示する内容を以下から選択できます。

  • パッチの結果
    • 最終的な適用結果を表示します。
  • パッチの位置
    • 背景を黒、配置しているパッチを白で表示します。
    • 「各パッチ」と「オリジナル」の違いを表示します。
  • 差の規模
    • 違いを強調して表示します。

商品情報

公式HPでは、無料版もダウンロードできます。

無料版は、試用期間のようなものではなく、永続的に無料で使い続けることができます。

また、無料版とは言え、プライベートで利用する場合は十分すぎる機能を有しています。

動画編集に関するプロフェッショナルな編集、カラー、エフェクト、オーディオが1台で可能なポストプロダクション。ライセンス版とUSB版を選べます。

まとめ

今回は、DaVinci Resolveの「ResolveFX」のうち、「ダストバスター」「デッドピクセル修正」についてまとめてみました。

DaVinci Resolveを使用する際のヒントになれば幸いです。

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