【参考情報】DTM用語集~タ行からワ行~

今回はDTMを行う上で耳にする用語について、紹介します。

この記事では、タ行からワ行までの語句を記載しています。アルファベットとア行からサ行までの語句は、以下で記載しています。

【参考情報】DTM用語集~AからZ、ア行からサ行~

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用語一覧

タ行

用語 意味
ダイナミクス 音の強弱、もしくは音に強弱を付けること。
タイムストレッチ オーディオやMIDIのクリップを楽曲のテンポに合わせた長さにする機能のこと。
ダブリング 同じパートを2つ以上のトラックで録音し、再生することで、音に厚みや揺れを持たせることができる方法。
実際に演奏する際は、ディレイのエフェクトを用いて同様の効果を持たせることも可能。
チャンネルストリップ ミキサーに搭載されている、機能の1セット(チャンネル)分のこと。
しばしば、1セット分のプラグインやDAWの機能をチャンネルストリップと呼ぶ。
機能には、コンプレッサー、イコライザー、ゲート、ハイパスフィルター、ローパスフィルター、パン、ボリュームなどが含まれることが多い。
デュレーション ノートの長さのこと。
トラック 各パートを録音/再生するための入れ物の1つ分を指す。
トランジェント コンプレッサーのような役割を持ち、特定のアタック(一番音が大きくなる部分)を調整することで音の輪郭を持たせるエフェクトのこと。
トランスポーズ 移調のことで、設定済みの音程を保ったまま全体的に音程を変更する機能のこと。
カラオケなどの「キー」を変更するイメージ。
トランスポート DAWの機能の一つで、「再生」「停止」「録音」「巻き戻し」「早送り」などを行うコントロールを指す。
トリム 設定済みのオートメーションの形(値)を保ったまま、全体的に値を変更する機能のこと

ナ行

用語 意味
ニロ抜き音階 通常の7つの音から成る音階から、第2度と第6度の音を抜いた5つの音から成る音階のこと。
単に、「ニロ抜き」とも呼ぶ。
沖縄の民謡で良く使われる音階。
ノイズ 本来は不要な雑音のこと。
ノイズゲート ノイズを取り除くエフェクトのこと。
ノート 音符のことで、音の長さと高さを表したもの。
MIDIデータにおける1つ1つの音のこと。
ノーマライズ 単純に小さい音を大きくしてくれる機能のこと。
音割れが発生するような大きさになってしまうことはないが、音源全体が大きくなるため、ノイズなども大きくなる特徴がある。
また、音源の音のバランスは変わらないため、使い時は限られる。

ハ行

用語 意味
倍音 基準となる音の周波数を整数倍にした音のこと。
ハーモニクスともいう。
1つの音が発せられるとその音の他にも、発せられた音の周波数を整数倍した音が混ざり、それぞれの楽器特有の音(音色)が生まれる。
倍音を全く含まない場合は、全く同じ音(音色)になってしまう。
ハイパスフィルタ 低周波成分はカットし、高周波のみを通すフィルタのこと。
逆の性質をもつフィルタをローパスフィルターと呼ぶ。
ハウリング 「スピーカーから出た音をマイクやピックアップが広って、またスピーカーから出る」ことによって生じる現象のこと。
この現象から発せられる音は、ギターなどの演奏では効果的に使う(フィードバック奏法)場合もあるが、基本的には不快な音として認識される。
バウンス 作成した曲をオーディオファイルとして、エクスポートする機能のこと。
パン 音が聴こえる方向(音の位置)のこと。
これを使って各トラックを左右に振ることで、各音が埋もれるのを防いだり、臨場感を出す効果がある。
ピッチ 音程のことで、音の高さを意味する。
ほとんどの場合は、C、C#/D♭、D、D#/E♭、F、F#/G♭、G、G#/A♭、A、A#/B♭、B で表記される。
ピッチシフター ピッチを変更させるエフェクトのこと。
ピッチベンド 「ベンド」の元々の意味は「曲げる」であり、転じて音程を滑らかに変化させることを表す。
シンセサイザーなどに搭載されている機能でもある。
ビット深度 ビットデプスとも呼び、取得した情報に1つ1つに対して何分割で再現するかを決める値のこと。
サンプリング周波数は横に分割するのに対し、ビット深度は縦に分割するイメージ。
この値が大きいほど元の音(情報)の劣化を防止できるが、データ量も増える。
ヒューマナイズ 単に拍に合わせたMIDIデータでは作られた機械的な印象を受けるため、ノートを少しずらすことで人間味を出す方法・機能のこと。
フィジカルコントローラー DAWを操作できる外部コントローラーのこと。
トランスポートやパン、ボリュームなどが操作することができる。
フィードバック(奏法) ギターの奏法で、ピックアップとアンプを利用してハウリングを起こすこと。
フィードバック(エフェクト) 主にディレイに搭載されているパラメータで、繰り返し回数のこと。
フィルター 通過する周波数域を調整するシンセサイザーやイコライザーに搭載されているパラメータのこと。
もしくは、通過する周波数域を調整するエフェクトの総称のこと。
フェーダー 主に、音量を調整するつまみのこと。
外部のコントローラーには、DAWと連動するオートフェーダーのものも存在する。
フォルマント 音声を特徴づける特定の周波数領域のこと。
スペクトル分析をすると見えてくる、複数のピークのこと。
プラグイン DAWで使用する各種ソフトウェア音源、エフェクトの総称のこと。
ブラス トランペット、サックス、トロンボーン、ホルンなどの管楽器の総称のこと。
プレイバック 録音した音や作成した音を再生して確認すること。
ベロシティ 各ノートにおける音量のこと。
ボコーダー 入力された音をあたかも人が歌っているような音にできるシンセサイザーの機能もしくはエフェクトのこと。
ロボットボイスを使えるエフェクトとも言える。
ポップガード レコーディングの際にコンデンサーマイクと口の間に置かれる網目状機材のこと。
マイクに入る「息や風によるノイズ」「パ行などの破裂音」の抑制、息やつばなどによるマイクの「湿気対策」などの用途で使われる。
金属製と布製のものが存在する。
ポルタメント 隣あう2つの異なる音を滑らかにつなぐ方法、機能のこと。
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マ行

用語 意味
マキシマイザー クリップを起こさせないように、音圧を上げる機能、エフェクトのこと。
マスタリングで重宝される。
マスタリング 製品化する最期の工程で、完成した楽曲の「音質」「音圧」などを整える作業のこと。
この工程を行うには、客観的な視点が必要。
ミキサー ミキシングを行う機能(ウィンドウ)、機材のこと。
パラメータには、イコライザー、パン、ボリュームなどが含まれることが多い。
ミキシング トラック毎に「音量」「聴こえる位置」「音圧」「空間表現」などをエフェクトなどを用いて調整する作業のこと。
単にミックスとも言う。
モニタリング 再生される音を聴くこと。
全体的な部分はモニタースピーカーを使用し、細かい部分はモニターヘッドホンを用いることが多い。

ヤ行

用語 意味
ユニゾン 同じピッチの音を2つ以上の音(パート)で奏でること。
ギターのダブルチョーキングという奏法でも奏でられる。
ヨナ抜き音階 通常の7つの音から成る音階から、第4度と第7度の音を抜いた5つの音から成る音階のこと。
単に、「ヨナ抜き」とも呼ぶ。
奄美などの日本民謡でも良く使われる音階。

ラ行

用語 意味
リアルタイムレコーディング DAWで他のトラックや音源を聴きながら、同じDAW上に録音をすること。
リアンプ アンプを通さない楽器の素の音(クリーン)を録音し、その録音した音に後からアンプを通す作業のこと
アンプの他に、エフェクトを用いる場合もある。
実際の機材がなくても対応できたり、夜の演奏、音作りの追求などでメリットがある。
リージョン クリップとも呼び、MIDIやAUDIO(オーディオ)などのデータを格納する入れ物のこと。
リターン エフェクトをかけた音の信号を別の経路に混ぜること。
センドと共に使われることが多い。
エフェクターやスイッチャー、アンプではReturnという端子が存在しているものがある。
ルーティング 機材やトラックの入出力の接続を組み合わせることで、信号の流れを作ること。
ループ音源 繰り返し再生させることが目的の音源のこと。
レイテンシー DAW(パソコン)を通して処理することによって必ず生じる音の遅れのこと。
理想は、レイテンシーが0であると良い。
レゾリューション 音の解像度のことで、ピッチ深度が大きいほど解像度も良くなる。
ローパスフィルタ 高周波成分はカットし、低周波のみを通すフィルタのこと。
逆の性質をもつフィルタをハイパスフィルターと呼ぶ。

ワ行

用語 意味
和音 2つ以上の異なる高さの音が同時に響いて合成された音。
コードとも呼ぶ。
ワークステーション 複数の機能を一つの機械にまとめ、1台で様々な作業が行えるようにしたもの。
代表的なものに、Roland社のFAシリーズが存在する。

まとめ

ここで紹介したものは、私がDTMを行う上で分からず調べたものを中心に記載しています。皆さんの参考になれば幸いです。

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