自身の演奏を客観的に確認するのは、上達する上で非常に重要な要素だと思います。
今回は、音源:TD-50Xで練習する際に役立つ「SDカードを使ってできること」について触れていこうと思います。
録音・再生機能
自分の演奏を簡単に録音して、PCなどで再生することができます。これらには、2つの方法があるので、以下にまとめていきます。
基本手順
演奏した電子ドラムの音のみを録音・再生する基本的な手順です。
録音する
録音する手順は、以下になります。
- DRUM KIT 画面で「●」ボタンを押下する。
- RECORDER 画面が表示され、録音のスタンバイ状態になります。
- クリックを鳴らして録音する場合は、クリックを鳴らすようにしてください。(別記事を参照)
- 「F5」ボタンを押下する。
- 「DRUM only」が選択されます。
- 「R1」ノブを回して、録音先を選択する。
- 「▼/■」ボタンを押下する。
- 録音が開始されます。
- 「▼/■」ボタンを押下する。
- 録音が終了されます。
手順3で選択できる録音先は、以下になります。
なお、録音先に既に録音データがあり、上書きする場合は、「R2」ノブを回して「Overwrite」にチェックを入れておきます。
表示 | 説明 |
TEMPORARY | 本体内の一時的に保存するエリアに録音します。
録音できるのは、1曲のみです。 一時保存のため、TEMPORARY で録音したデータは、電源を切ると消去されます。 |
SD#01 ~ 99 | SD カードに録音します。
99 曲まで録音可能です。 TD-50X にSD カードを挿入していないと、選ぶことはできません。 |
再生する
再生する手順は、以下になります。
- 他の録音したソングを選択する。
- 「R1」ノブを回すことで選択できます。
- 「▼/■」ボタンを押下する。
- 録音した演奏が再生されます。
- 「▼/■」ボタンを押下する。
- 再生を終了します。
ソングと連携する
ソングに合わせてドラム演奏を録音・再生することができます。手順を、以下にまとめます。
録音する
- ソングを選択する。
- 「●」ボタンを押します。
- RECORDER 画面が表示され、録音のスタンバイ状態になります。
- 「●」ボタンを押します。
- 「F5」ボタンを押して、「with SONG」を選択する。
- ただし、オーディオ・ファイルのソングのみが対象です。
- ただし、オーディオ・ファイルのソングのみが対象です。
- 「R1」ノブを回して、録音先を選択する。
- 録音先に録音データがある場合の上書き可否は、「R2」ノブを回すことで設定をしてください。
- 録音先に録音データがある場合の上書き可否は、「R2」ノブを回すことで設定をしてください。
- 「▼/■」ボタンを押下する
- 録音開始と同時に、ソングが再生されます。
- 録音開始と同時に、ソングが再生されます。
- 「▼/■」ボタンを押下する。
- 録音が終了されます。
再生する
再生方法は、既出の通常のファイルデータの再生と同様です。
「R1」ノブで録音したソングを選択し、「▼/■」ボタンを押下することで再生できます。終了したい時は、再度「▼/■」ボタンを押下してください。
なお、「F5」ボタンによって、ドラムの演奏音を鳴らす/鳴らさないを選ぶことができます。
また、ソングに合わせてクリック・トラックを再生しながら録音した場合は、クリック音は再生されません。
録音データの取り扱い
ここでは、録音したデータの取り扱い方法(再生を除く)について、記載します。
録音データを削除する
録音データを削除するには、以下の手順を踏みます。
- SONG 画面で「F3」ボタン(REC DATA)を押下する。
- 「R1」ノブを回して、削除したい録音データを選択する。
- PAGE「DOWN」ボタンを押下する。
- 「F3」ボタン(DELETE)を押下する。
- 確認画面が表示されたら、「OK」を選択する。
- 中止する場合は、手順3で「CANCEL」ボタンを押下してください。
- 「ENTER」ボタンを押下する。
- 録音データが削除されます。
録音データに名前を付ける
録音データの名前を任意の名称に変更できます。
- SONG 画面で「F3」ボタン(REC DATA)を押下する。
- 「R1」つまみを回して、録音データを選択する。
- PAGE「DOWN」ボタンを押下する。
- 「F4」ボタン(NAME)を押下する。
- 名称変更を行うSONG NAME 画面が表示されます。
- 名称変更を行うSONG NAME 画面が表示されます。
- 名前を変更する。
- ソング・ネームは16 文字まで入力できます。
- ソング・ネームは16 文字まで入力できます。
- 「F5」ボタン(EXIT)を押下する
- SONG NAME画面から抜けます。
- SONG NAME画面から抜けます。
録音データをSD カードにエクスポートする
録音したデータは、WAVなどの様々なフォーマットで SD カードにエクスポートすることができます
なお、エクスポート中は、絶対に以下の操作はしないでください。録音データがすべて失われることがあります。
- 電源を切る
- SDカードを抜く
- パッドを叩く
手順は以下です。
- SONG 画面で「F3」ボタン(REC DATA)を押下する。
- 「R1」ノブを回して、録音データを選択する。
- 「F4」ボタン(EXPORT)を押下する。
- SONG EXPORT 画面が表示されます。
- SONG EXPORT 画面が表示されます。
- 「R1」~「R3」ノブ、「F4」を回して、エクスポートする際の設定を行う。
- 「R2」「R3」は、オーディオ・ファイルをエクスポートするときのみ有効です。
- 「R2」「R3」は、オーディオ・ファイルをエクスポートするときのみ有効です。
- 「F5」ボタン(EXECUTE)を押下する。
- 確認画面が表示されるので、「OK」を選択する。
- 中止する場合は、「CANCEL」ボタンを押下してください。
- 「ENTER」ボタンを押下する。
- エクスポートを開始します。
- エクスポートしたデータは、SDカード内の「EXPORT フォルダー」に保存されます。
- エクスポート中に中止したいときは、「F4」ボタン(ABORT)を押下することで処理を中止できます。
- EXPORT フォルダー内に同名ファイルがあった場合は、上書き確認のダイアログが表示されるので、指示に従ってください。
- エクスポートを開始します。
手順4で、「R1」ノブにより、選択できるタイプは以下です。
表示 | 説明 |
SMF(DRUM ONLY) | ドラムの演奏音を、SMF でエクスポートします。
SMF内では、ドラム・キットやSETUP のMIDI 設定に応じたノート・ナンバーで出力されます。 |
WAV(DRUM ONLY) | ドラムの演奏音を、オーディオ・ファイルでエクスポートします。 |
WAV(DRUM+SONG) | ドラムの演奏音とソングの音を、オーディオ・ファイルでエクスポートします。
「DRUM ONLY」で録音した録音データの場合は選択できません。 |
ALL(WAV+SMF) | 録音方法によって、出力が異なります。
【DRUM ONLY】 【DRUM w/SONG】 |
手順4で、「R2」「R3」「F4」により、設定可能な内容は以下です。
ボタン | パラメータ | 説明 |
R2 | Export Gain | 出力レベル・メーターを参考に、オーディオ・ファイルの音量を調節します。
「▼/■」ボタンを押すことで、エクスポート結果の録音データをプレビュー再生することができます。 |
R3 | Post Export Time | 曲と認識した時間+α(設定した時間)がエクスポート対象の時間となります。
書き出したオーディオ・ファイルで、シンバルやリバーブ感の余韻がブツッと切れてしまっている場合に設定を見直すと良いです。 |
F4 | NAME | エクスポートするファイル名を設定します。 |
商品情報
TD-50Xの音源を採用されている中、最もコスパが良いと考えている機種です。
まとめ
今回は、音源:TD-50Xに搭載されている「SDカードを使ってできること」について触れてみました。
ドラムの練習する時だけでなく、配布する場合などにも役立つ機能です。
ROLANDの音源モジュールであれば、操作感は似ていると思うので、参考にしてみて下さい。