音にこだわりたい場合、電子ドラムではコンプレッサーなどの他にも、エフェクトについても知っておく必要があると思います。
今回は、音源:TD-50Xに搭載されている「歪み系・スピーカー・アンプに関するエフェクト」について触れていこうと思います。
目次
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歪み系
DISTORTION、OVERDRIVE
歪みが得られるディストーション/オーバードライブです。
パラメーター | 設定値 | 説明 |
Drive | 0 ~ 127 | 歪み具合を設定します。 音量も変化するので、注意が必要です。 |
Tone | 0 ~ 127 | 音質を設定します。 |
Amp Sw | ON、OFF | アンプシミュレーターのオン/オフを設定します。 |
Amp Type | SMALL、BUILT-IN 2-STACK、3-STACK | ギター・アンプの種類を設定します。
|
Low Gain | -15 ~ +15dB | 低域の増幅/減衰量を設定します。 |
High Gain | -15 ~ +15dB | 高域の増幅/減衰量を設定します。 |
Pan | L64 ~ 63R | 音の定位を設定します。 |
Level | 0 ~ 127 | 出力音量を設定します。 |
SATURATOR
音を歪ませるサチュレーターと、並列に入ったコンプレッサーで構成されています。
音質を荒くし、音圧を出したい時に使用します。
なお、入力音の低音域はカットされます。
パラメーター | 設定値 | 説明 |
Saturator Gain | 0 ~ 127 | サチュレーターへの入力音量を設定します。 |
Saturator Drive | 0 ~ 127 | 歪み具合を設定します。 |
Saturator Level | 0 ~ 127 | サチュレーターの出力音量を設定します。 |
Comp Depth | 0 ~ 127 | 音の圧縮度合いを設定します。 |
Comp Level | 0 ~ 127 | コンプレッサーの出力音量を設定します。 |
Hi Gain | -12 ~ +6dB | 高域の増幅/減衰量を設定します。 |
Level | 0 ~ 127 | 出力音量を設定します。 |
T-SCREAM
アナログオーバードライブをモデリングしたエフェクトです。
歪みが濁らずに適度な倍音が加わるのが特長です。
パラメーター | 設定値 | 説明 |
Distortion | 0 ~ 127 | 歪み具合を設定します。 音量も変化するので、注意が必要です。 |
Tone | 0 ~ 127 | 音質を設定します。 |
Level | 0 ~ 127 | 出力音量を設定します。 |
LOW BOOST
低域の音量を上げることで、重低音を作り出します。
パラメーター | 設定値 | 説明 |
Boost Frequency | 50、56、63、 71、80、90、 100、112、125Hz | 増幅する低域の基準周波数を設定します。 |
Boost Gain | 0 ~ +12dB | 増幅する低域の基準周波数を設定します。 |
Boost Width | WIDE、MID、NARROW | 増幅する低域の幅を設定します。 |
Low Gain | -15 ~ +15dB | 低域の増幅/減衰量を設定します。 |
High Gain | -15 ~ +15dB | 高域の増幅/減衰量を設定します。 |
Level | 0 ~ 127 | 出力音量を設定します。 |
スピーカー、アンプ系
SPEAKER SIM
音を録る際の「スピーカーのタイプ」と「マイクのセッティング」をシミュレートします。
パラメーター | 設定値 | 説明 |
Speaker Type | 別途記載 | スピーカーのタイプを設定します。 |
Mic Setting | 1、2、3 | スピーカーの音を収録するマイクの位置を設定します。 1/2/3 の順でマイクの位置が遠ざかります。 |
Mic Level | 0 ~ 127 | マイクの音量を設定します。 |
Direct Level | 0 ~ 127 | ダイレクト音の音量を設定します。 |
Level | 0 ~ 127 | 出力音量を設定します。 |
別途記載とした「Speaker Type」は、以下を参照ください。
Type | キャビネット | スピーカーの径(インチ)と個数 | マイク |
SMALL 1 | 小型後面開放型 | 10 | ダイナミック |
SMALL 2 | 小型後面開放型 | 10 | ダイナミック |
MIDDLE | 後面開放型 | 12 x 1 | ダイナミック |
JC-120 | 後面開放型 | 12 x 2 | ダイナミック |
BUILT-IN 1 | 後面開放型 | 12 x 2 | ダイナミック |
BUILT-IN 2 | 後面開放型 | 12 x 2 | コンデンサー |
BUILT-IN 3 | 後面開放型 | 12 x 2 | コンデンサー |
BUILT-IN 4 | 後面開放型 | 12 x 2 | コンデンサー |
BUILT-IN 5 | 後面開放型 | 12 x 2 | コンデンサー |
BG STACK 1 | 密閉型 | 12 x 2 | コンデンサー |
BG STACK 2 | 大型密閉型 | 12 x 2 | コンデンサー |
MS STACK 1 | 大型密閉型 | 12 x 4 | コンデンサー |
MS STACK 2 | 大型密閉型 | 12 x 4 | コンデンサー |
METAL STACK | 大型2段重ね | 12 x 4 | コンデンサー |
2-STACK | 大型2段重ね | 12 x 4 | コンデンサー |
3-STACK | 大型3段重ね | 12 x 4 | コンデンサー |
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GUITAR AMP SIM
ギターアンプをシミュレートします。
パラメーター | 設定値 | 説明 |
Amp Sw | ON、OFF | アンプのスイッチを設定します。 |
Amp Type | 別途記載 | アンプのタイプを設定します。 |
Amp Volume | 0 ~ 127 | アンプの音量と歪み具合を設定します。 |
Amp Master | 0 ~ 127 | プリアンプ全体の音量を設定します。 |
Amp Gain | LOW、MIDDLE、HIGH | プリアンプの歪み具合を設定します。 |
Amp Bass | 0 ~ 127 | 低域の音質を設定します。 |
Amp Middle | 0 ~ 127 | 中域の音質を設定します。 |
Amp Treble | 0 ~ 127 | 高域の音質を設定します。 |
Amp Presence | 0 ~ 127 | 超高域の音質を設定します。 |
Amp Bright | ON、OFF | 「ON」にすると、音に明るみが増し、歯切れが良くなります。 ※ アンプ・タイプが「JC-120」「CLEAN TWIN」「MATCH DRIVE」「BG LEAD」のときのみ有効です。 |
Speaker Sw | ON、OFF | スピーカーを通すか、通さないかを設定します。 |
Spkr Type | 別途記載 | スピーカーのタイプを設定します。 |
Mic Setting | 1、2、3 | スピーカーの音を収録するマイクの位置を設定します。 1/2/3 の順でマイクの位置が遠ざかります。 |
Mic Level | 0 ~ 127 | マイクの音量を設定します。 |
Direct Level | 0 ~ 127 | ダイレクト音の音量を設定します。 |
Pan | L64 ~ 63R | 出力音の定位を設定します。 |
Level | 0 ~ 127 | 出力音量を設定します。 |
別途記載とした「Amp Type」は、以下を参照ください。
Type | 説明 |
JC-120 | ローランドJC-120 のサウンドをモデリングしています。 |
CLEAN TWIN | Fender のTwin Reverb をモデリングしています。 |
MATCH DRIVE | Matchless DC-30 の左インプットに入力したサウンドをモデリングしています。 ブルース・ロックからフュージョンまで幅広く使われている真空管アンプのサウンドが得られます。 |
BG LEAD | MESA/Boogie コンボ・アンプのリード・サウンドをモデリングしています。 70 年代後半~ 80 年代を代表する真空管アンプのサウンドです。 |
MS1959I | Marshall 1959 のインプットI に入力したサウンドをモデリングしています。 ハード・ロックに適したトレブリーなサウンドです。 |
MS1959II | Marshall 1959 のインプットII に入力したサウンドをモデリングしています。 |
MS1959I+II | Marshall 1959 のインプットI とII をパラレル接続したサウンドをモデリングしています。 I よりも低域が強調されたサウンドです。 |
SLDN LEAD | Soldano SLO-100 をモデリングしています。 80 年代の代表的なサウンドです。 |
METAL 5150 | Peavey EVH5150 のリード・チャンネルをモデリングしています。 |
METAL LEAD | ヘビーなリフを演奏するのに最適なディストーション・サウンドです。 |
OD-1 | ボスOD-1 のサウンドをモデリングしています。 甘くマイルドな歪みが得られます。 |
OD-2 TURBO | ボスOD-2 風の、ハイ・ゲインなオーバードライブ・サウンドです。 |
DISTORTION | オーソドックスなディストーション・サウンドです。 |
FUZZ | 倍音成分が豊かなファズ・サウンドです。 |
別途記載とした「Speaker Type」は、以下を参照ください。
Type | キャビネット | スピーカーの径(インチ)と個数 | マイク |
SMALL 1 | 小型後面開放型 | 10 | ダイナミック |
SMALL 2 | 小型後面開放型 | 10 | ダイナミック |
MIDDLE | 後面開放型 | 12 x 1 | ダイナミック |
JC-120 | 後面開放型 | 12 x 2 | ダイナミック |
BUILT-IN 1 | 後面開放型 | 12 x 2 | ダイナミック |
BUILT-IN 2 | 後面開放型 | 12 x 2 | コンデンサー |
BUILT-IN 3 | 後面開放型 | 12 x 2 | コンデンサー |
BUILT-IN 4 | 後面開放型 | 12 x 2 | コンデンサー |
BUILT-IN 5 | 後面開放型 | 12 x 2 | コンデンサー |
BG STACK 1 | 密閉型 | 12 x 2 | コンデンサー |
BG STACK 2 | 大型密閉型 | 12 x 2 | コンデンサー |
MS STACK 1 | 大型密閉型 | 12 x 4 | コンデンサー |
MS STACK 2 | 大型密閉型 | 12 x 4 | コンデンサー |
METAL STACK | 大型2段重ね | 12 x 4 | コンデンサー |
2-STACK | 大型2段重ね | 12 x 4 | コンデンサー |
3-STACK | 大型3段重ね | 12 x 4 | コンデンサー |
商品情報
TD-50Xの音源を採用されている中、最もコスパが良いと考えている機種です。
まとめ
今回は、音源:TD-50Xに搭載されている「歪み系・スピーカー・アンプに関するエフェクト」について触れてみました。
音作りのヒントになれば幸いです。