【参考情報】オフピーク定期券~企業にも経費削減のメリットがあります~

2023年3月18日より導入された「オフピーク定期券」というものをご存じでしょうか?

大雑把に言うと、朝の通勤時間帯をずらすことで、お得に買えるかもしれない定期券です。

今回は、そんな「オフピーク定期券」について、まとめていこうと思います。

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オフピーク定期券とは

コロナの影響もあり、「混雑緩和」および「働き方改革」を鑑みた結果、2023年3月18日より定期券の価格と制度が変更されました。

このタイミングで新しく導入された定期券です。

朝の通勤のピーク時間帯を外して通勤することを条件に、格安で購入することができます。

そのため、個人購入している人だけでなく、企業側にも経費削減に役立つものです!

従来の定期券制度を基準にして「新しい通常定期券」と「オフピーク定期券」がどう違うのか?を比較してみました。

項目新定期券オフピーク定期券
価格約1.4%増約10%減
利用可能時間帯いつでも平日:オフピーク時

土日:終日

価格だけ見ればオフピーク定期券が有利ですが、オフピーク定期券でピーク時間帯に乗車する場合は定期券が使えないことになります。

そのため、ピーク時間帯での乗車は、通常の切符(紙 or IC)を利用することになります。

「日常的な遅延」や「振替輸送を伴う遅延」への対応は、通常の定期券と変わりません。

ピーク時間帯の判定

ピーク時間帯は、入場時に判定されます。

12/30、12/31、1/2、1/3 は終日利用可能です。

ピーク時間は駅ごとに決まっていますので、こちら(リンク)を参照ください。

主要駅のピーク時間は、以下に抜粋して記載します。

傾向としては、都心に近づくほど「7:30~9:00」になり、離れるほど前倒しなるようです。

また、時間帯はいずれも1.5hの様です。

ピーク時間
大宮6:45~8:15
東京7:30~9:00
新宿7:30~9:00
渋谷7:20~8:50
品川7:30~9:00
横浜7:00~8:30

なお、自動改札機では、以下のように表示されるようです。

引用HP:JR東日本公式 HP

オフピーク定期券の注意点

オフピーク定期券注意点をまとめます。

  • 割引対象の定期券は「通勤定期(Suica、モバイルSuica)」のみとなっている。

    • 通学定期、グリーン定期券、FREX、FREXパルには、適用できません。
    • 障害者割引・特定者割引は適用されます。
  • ピーク時間は、適用できない。(前述)

    • 新幹線改札では、ピーク時間帯の判定を行いません。

      • 新幹線の停車駅が2駅以上含まれる区間を利用する場合は、終日定期券(特急券が別途必要)として扱われます。
  • 初回購入時は、継続定期で購入できないため新規購入になる。

    • 場合によっては、払い戻しが必要になります。
  • 利用可能区間が限定されている。

    • JR線で、東京の電車特定区間内(下図のエリア)のみをご利用の場合、オフピーク定期運賃が適用されます。

      • JR線のみでも適用区間外を含む場合は、オフピーク定期券の購入不可です。
      • JR線(適用区間内のみ)と他社線との組み合わせ(連絡定期券)では、オフピーク定期券の購入可能です。

引用HP:JR東日本公式 HP

購入方法について

購入時は、JR東日本管轄内に限定されますが、通常の定期券と同様に購入できます。

具体的には、モバイル端末 (モバイルSuica)、首都圏Suicaエリア内のJR東日本の駅の指定席券売機、多機能券売機、みどりの窓口です。

また、前述の通り、初回購入時は「新規購入」になります。

継続購入で対応しようとすると、通常の新定期券(価格約1.4%増)の扱いになります。

ただし、既にオフピーク定期券を利用している場合は、継続購入でオフピーク定期券を購入可能です。

払い戻しの計算
定期券を払い戻す際は、払い戻し後にすぐ定期券を購入するかどうかで返金額が異なります。
すぐに新しい定期券を購入する場合、10日単位で払い戻し額が減っていきます。
払い戻し(キャンセル)のみする場合、1か月単位で払い戻し額が減っていきます。
また、手数料:220円(2023年6月時点)が別途かかります。

まとめ

人によっては、お得に購入できる「オフピーク定期券」について、まとめてみました。

ぜひ、参考にしてみて下さい。

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