【周辺機器】VGAがないPCでVGA接続によるマルチディスプレイをするには

この記事では、VGAがないPCでVGA接続をするために、一番おすすめだと感じたデバイスを紹介します。

ぜひ参考にしてみて下さい。

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どうして今VGA?

最近のノートPCでは、VGA(D-SUB)のポートが搭載しているものが少なくなってきました。現行品で標準搭載されているディスプレイ出力の端子は、大半がHDMIのポートのみではないでしょうか?

ですが、家にあるディスプレイは「HDMIのポートがなく、VGAのポートしかない」ってことはないでしょうか?PCの買い替え頻度と比べると、ディスプレイって度々買い替えるようなことはないですよね。しかし、最近では在宅での仕事をメインとする人も多いです。買い替える機会にはなると思うので、買い替える場合を考えてみましょう。

現在、4K以上の解像度を扱えるディスプレイもありますが、まだまだFull HD(1920×1080)の解像度が一般的でしょう。ゲームをしたり、映画などを見たり、映像制作などをするなら、4Kサイズが必要かもしれません。私もDTMなどをやるので4Kディスプレイを所有していますが、販売している4Kディスプレイは最低でも27インチ以上の大きさになります。(これ以上小さいものがあっても、目が疲れるだけなので避けた方が良いです。)そのため、置き場所も確保が必要です。ノートPCにディスプレイ1枚増やすだけなら問題ないかもしれませんが、デスクトップではそうはいかないでしょう。

また、仕事で考えると、Full HD で十分かもしれません。むしろFul HDの方が、都合がいいかもしれません。扱うソフトウェアや開発している製品などによっては、稀にさらに低い解像度を求められるかもしれません。そうした場合、画面が大きすぎると、むりやり低解像度を引き延ばすので、表示が非常に荒くなってしまいます。Full HD までの解像度であればVGAでも対応していますし、小さくサイズのディスプレイを用いる場合は搭載しているポートがVGAのみの場合も多いです。

加えて、使用機会も限られますが、仕事やプライベートでプロジェクターを使うこともあるかもしれません。プロジェクターではVGAのポートを使用することも多いかと思います。

以上を踏まえて、所有しているVGA接続のディスプレイを何とか有効活用したい。そして、マルチディスプレイとして使用したい。そんな人も少なくないと思います。私も家にあるVGA接続しかできないディスプレイを活用したかったわけです。

おすすめデバイス

色々調べ悩んだ結果、実際に購入し、オススメしたいと思ったものが以下です。

VGAにも対応し、1台で5つの機能を利用可。

この製品は、Surface(Pro4 / 5 / 6、Laptop)で使うことを念頭におかれたドッキングステーション(通称「ドック」)で、カラーは、ブラックとシルバーがあります。

特徴

USBのType-A端子を搭載したパソコンに接続し、5in1との記載の通り、5つポート(USB3.0ポート:2つ、HDMIポート、VGAポート、有線LANポート)を拡張できます。
HDMIポートの他にも、現在のノートPCでは搭載されていないことも多いVGAポートも搭載されているので、VGAケーブルでしか接続できないような少し古いディスプレイでも使用することが可能です。

また、こういったドックでは珍しいことですが、本品の特徴として公式HPに明記され、注目すべき点があります。これは私が購入した動機の大部分を占めました。以下の2点です。

拡張ディスプレイ対応

通常のドックでは、HDMIのポートとVGAのポートの両方をつなぐと、同じ画面しか表示することができないようです。俗に言う「画面を複製」です。これは、映像の情報が1つしかドックへ送ることができないためです。送られる映像が1つしかないのですから、「送られてきた1種類の映像をいくつの画面で表示するか?」ということになるのです。

しかし、本品はVGAのポートと、HDMIのポートを同時に接続しても、それぞれに別々の映像を表示することが可能です。俗に言う「拡張表示」です。そのため、本ドックを接続しているデバイスがSurfaceやノートPCのようにディスプレイを持つものであるなら、デュアルディスプレイに留まらず、トリプルディスプレイとして使用することも可能です。PC内蔵の出力ポートにも接続すれば、4枚で表示することも可能です。そのため、作業効率も飛躍的に向上すると思います。

もちろんこの他にも、全ての画面を同じ表示にする「ミラーモード」、メインディスプレイ(1画面)とサブディスプレイ(2画面)で表示内容を分ける「プライマリモード」もあり、様々な表示モードが存在します。

ローテーション対応

ドックを接続する場合、ディスプレイを縦向きに表示することができない場合があります。しかし、本製品では、回転するディスプレイでも縦型表示が可能になります。EXCELやインターネットブラウザを表示する場合などで非常に役立つ機能です。

その他

有線LANポートについては、ギガビットに対応しており、1000BASEも使用することができます。

また、バスパワー/セルフパワー両対応の仕様になっています。基本的には外部電源が不要で、本製品のみで使用して問題ありません。しかし、別売りのMicroUSBケーブルを使用して給電することで、多くの電力を必要とする高消費量デバイス(SSDなどのドライブなど)の安定した高パフォーマンスでの動作をすることができるようです。

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注意点

デメリットとしては、「USBの形状がTYPE-Cでない」「4K以上が非対応」「熱を持つ」の3点があるかと思います。

USBの端子の形状は仕方ないかと思いますが、同メーカーでTYPE-Cのモデル(後述)もあるので、そちらを検討してみても良いかもしれません。ただし、TYPE-Cの場合は、VGAポートとHDMIポートで別々の出力は表示できないようです。

解像度については、複数の4Kディスプレイを使うことはあるでしょうか?そのような使い方は、よっぽど限られた人だけだと思います。映像や図面に関わる食の人とか、よっぽど広いスペースを確保できる人でないと難しいでしょう。私の周りでも4Kディスプレイを2枚使用するなら、横長の湾曲ディスプレイを1枚使うか、4K+Full HDがほとんどです。一般的な用途でデュアルディスプレイをするなら、Full HDを2枚でも十分だと思います。

熱については、確かに熱くなります。4つのポート(以下参照)を1時間位使用した場合ですが、ノートPCのアダプタなどよりは熱くないかな?というレベルでした。

使用した4つのポート

ポート補足
USBポート(1ポートのみ)USB3.0のハブをつなげ、マウスとキーボードを接続
有線LANポート光回線:1Gbit/秒(理論値)
VGAポートFullHD(1080p)サイズ
HDMIポート2K(2048×1152)サイズ

同社の類似製品

ここでは、同社(j5 create)の類似製品を紹介します。

こちらは、JUD323の機能を映像出力のみに絞ったモデルです。こちらは、JCD376同様にVGAとHDMIを同時につないで、別々の画面を表示させることが可能です。縦置きディスプレイにも対応しています。

JUD323のTYPE-Cバージョン

前述のJUD323のUSB端子の形状がTYPE-Cのモデルです。その他にも微妙に仕様が異なります。こちらは4Kの解像度までサポートしていますが、VGAとHDMIで別々の表示内容を出力することはできません。同時接続できず、公式HPにも「VGA or HDMI」と明記されています。また、USBのポートは、USB3.0が1つ、USB2.0が1つになっています。こちらの簡易版は以下になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、VGAポートがないPCに、VGAケーブルで接続させるための一番のオススメのデバイスを紹介しました。これを使えば、在宅ワークにも便利ですし、本品のみで、トリプルディスプレイとして扱うことも可能です。ぜひ候補の1つに考えてみて下さい。

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