ノートPCでは、テンキーがないものがほとんどです。しかし、テンキーがあるとないとでは、効率が全く異なってくることがあります。例えば、経理などの数字を扱うような仕事。使用するツールによっては、テンキーを使った方が便利で作業がしやすいものになります。
そこで今回は、おすすめしたいテンキーのアプリを1つ紹介します。
NumPad.
アプリのApple Store の サイトはこちらです。
特徴
- メリット
- iOSデバイス(iPhone、iPad)をテンキーとして利用できる
- Windowsで利用可能
- 接続デバイス(PCなど)を自動で認識して接続できる
- テンキーだけでなく、カーソル、HOME、END、TAB、ESCなどにも対応している
- 背景の表示カラーを変更できる
- 自動でスリープモードに入らないようにできる
- 楽譜作成ソフト(Sibelius、Finale)で入力するためのテンキーレイアウトが搭載されている
- デメリット
- iOSデバイス(iPhone、iPad)にしか対応していない
- 有料アプリである
- 同じWi-Fiネットワークに接続していないと使用できない
使い方
以下の手順を踏んでください。PC側とiOSデバイス側で設定が必要です。
- PC側
- 公式HPから各PCのビット数に応じた「TightVNC」をダウンロードする
- ダウンロードした「TightVNC」をインストールする
- デフォルト設定のまま変更しないで大丈夫です
- パスワード設定画面が出るので、設定する
- iOSデバイス側
- アプリ:NumPad.をインストールする
※2020/01/18時点で、500円 - アプリを起動する
- 設定マークを押下する
- [COMPUTER] > [Searching…]を押下する
- 設定内容を入力する
- 設定内容が合っていれば、自動でiOSデバイスとコンピューターが接続される
- アプリ:NumPad.をインストールする
TightVNCについて
TightVNCは、リモートデスクトップツールです。Windowsの「リモートデスクトップ接続」と同じようなものとお考え下さい。同様のツールに「VNC」というものが存在しますが、その「VNC」の改良版で「各種バグの修正」や「低速回線でも使えるようにした」というものになります。操作される側でサーバソフト(TightVNCサーバー)を起動しておき、遠隔操作する側はクライアントソフト(TightVNCビューワー)を起動させ接続、遠隔操作を行う。という方法になります。この時の通信は平文(非暗号化)の状態で行われるので、セキュリティには注意が必要です。使用は限られたネットワーク内(ローカルネットワークなど)でのみにした方が良いでしょう。NumPad.でも、同一Wi-Fiネットワークでのみに限定しています。
使おうと思ったきっかけ
私の場合は音楽の楽譜を作成するときに、テンキーを使っています。私が使用する作譜ソフト(Sibelius)では、「フレットボード入力」「PCのキーボード入力」「MIDIキーボード入力」などもできますが、効率的に作業を行うには、「テンキー入力」を重宝します。ノートPCを買い替えるまではテンキーが付いているキーボードだったのでよく使っていたのですが、大抵のノートPCではテンキーは付いていないと思います。そこで探していたところ、見つかったのがこのアプリでした。
通常市販されているテンキーですと、Sibeliusで使用するすテンキーパッドとは微妙に「キー配置」「キーの形」が異なるんです。量販店などを見ても、微妙に異なって合致するものが全く見つかりませんでした。そのため、使用できる可能性も怪しいので購入に踏み切れなかったのです。しかし、このツールでは私が使用している作譜ソフトのレイアウトが表示される。これは非常にメリットとなりました。しかも、パソコンとはWi-Fiでの接続になり、煩わしいケーブルはありません。ただし、同一ネットワークでないと使用できないのは残念な点でもあります。(Bluetooth接続になればよかったのですが・・・)
まとめ
以上、テンキーアプリのNumpad.の紹介でした。メリット、デメリットはありますが、テンキーの購入を考えている方は、1つの方法として試してみる価値はあると思います。ぜひ、参考にしてみて下さい。