動画編集ソフトのDaVinci Resolveでは、ページ毎に役割を設けて、やれることを分けています。
今回は、その中でも編集に関わるカラーページの「カーブパレット」について、前編(リンク)と後編(本記事)に分けて、まとめていこうと思います。
なお、ここで紹介する内容は、DaVinci Resolve Studio 18 に基づいた内容になっています。
カーブパレットについて
前編(リンク)に記載の内容と重なりますが、こちらでも記載します。
カーブパレットでは、以下の7種類のパネルに切り替えることができ、様々な方法でカラーやコントラストを調整できます。
- カスタム(下図)
- 色相 vs 色相(HSLカーブパネルの1つ)
- 色相 vs 彩度(HSLカーブパネルの1つ)
- 色相 vs 輝度(HSLカーブパネルの1つ)
- 輝度 vs 彩度(HSLカーブパネルの1つ)
- 彩度 vs 彩度(HSLカーブパネルの1つ)
- 彩度 vs 輝度(HSLカーブパネルの1つ)
このうち、「カスタム」については、前編(リンク)で説明しています。
「HSLカーブ」のパネルの内容について、以下でまとめていきます。
HSLカーブパネル
概要
HSLカーブパネルに6種類ある各パネルでは、「特定の要素」に対して「特定の変化」をシームレスにつけることが可能になっています。
ただし、シームレスになる副作用として、境界部分が区別しにくくなる場合があるので注意が必要です。
「色相 vs 色相(左)」と「輝度 vs 彩度(右)」の例を下図に示します。
各パネルの特徴
HSLカーブでは、6つのパネルが存在します。
各パネルの特徴は、以下のようになっています。
パネル | 特徴 |
色相 vs 色相 | 任意の色(色相)を、別の色(色相)に変更することができます。 これにより、イメージの「全体的な色」の他、「一部の色のみ」を変更することが可能になります。 |
色相 vs 彩度 | 任意の色(色相)の彩度を変更することができます。 これにより、よりメリハリが付けたり、モノクロ画像に近づけたイメージにすることが可能です。 |
色相 vs 輝度 | 任意の色(色相)の明るさを変更することができます。 極端な調整は、ノイズの要因になってしまうので、注意が必要です。 |
輝度 vs 彩度 | 任意の明るさを持つ部分の彩度を変更することができます。 これにより、全体的に鮮やかにしたり、意図しない影による暗部の調整などに利用できます。 |
彩度 vs 彩度 | 任意の彩度を持つ部分の彩度を変更することができます。 一部のみの過度な鮮やかさの調整などに便利です。 |
彩度 vs 輝度 | 任意の彩度を持つ部分の明るさを変更することができます。 「色相が似ていて、彩度が異なる箇所」の明暗調整に便利です。 その半面、「色相が異なっても、彩度が同じ箇所」であれば、同時に影響を及ぼすので注意が必要です。 |
使い方
細かいボタンの種類についてはパネルによって非表示のものがありますが、各パネルに共通する基本的な使い方は、以下のように行います。
商品情報
公式HPでは、無料版もダウンロードできます。
無料版は、試用期間のようなものではなく、永続的に無料で使い続けることができます。
また、無料版とは言え、プライベートで利用する場合は十分すぎる機能を有しています。
まとめ
今回は、DaVinci Resolveの「カラーページ」のうち、「カーブパレット」についてまとめてみました。
前編(リンク)もありますので、2つの記事がDaVinci Resolveを使用する際のヒントになれば幸いです。