動画編集ソフトのDaVinci Resolveでは、ページ毎に役割を設けて、やれることを分けています。
今回は、その中でも編集に関わるデリバーページの「レンダー設定の項目」のビデオパネルにおける「詳細設定」までをまとめていこうと思います。
なお、ここで紹介する内容は、DaVinci Resolve Studio 18 に基づいた内容になっています。
レンダー設定 > レンダー設定
レンダリングを行う際に「プリセット」を選択した後、実際にレンダリングの内容を設定するのが、この「レンダー設定」です。
この設定は、テープ出力ではない「デジタルファイル」として出力する際に、機能します。
「レンダー設定」は、以下の画像の④番の位置に相当します。
以下から、「ビデオ」「オーディオ」「ファイル」の3つのパネルで、よく見られる実際の設定を説明していきます。
あくまで一部のため、下記の内容の他にも表示される設定が存在します。
また、「プルダウンメニューなどで選んだ選択肢」や「OS」などの要因で、設定の表示/非表示の内容が切り替わります。
「ビデオ」パネル
本パネルには、ビデオ出力する際に必要なパラメータが含まれています。
「ビデオ」パネル(基本設定)
本パネルには、ビデオに関する基本的なパラメーターが含まれています。(以下、一例)
パラメータ | 説明 |
ビデオの書き出し | ビデオの映像を書き出すかどうかを設定します。 |
フォーマット | プルダウンメニューで、出力ファイルのフォーマットを設定します。(設定値は後述します。) ただし、環境や設定によって、非表示となっている場合があります。 また、GIF/JPEG/PNGと言った画像拡張子も対応しています。 |
コーデック | プルダウンメニューで、コーデックを選択します。 設定可能な項目は、「フォーマット」で選択したものに依って変わってきます。 |
ソース解像度でレンダー | 各クリップで設定されている解像度でレンダリングできます。 なお、本設定は「レンダー」で「個別のクリップ」を選択している場合に表示されます。 |
解像度 | レンダリングされる際の解像度を設定します。 「フォーマット」の種類によって、固定されて変更できない場合があります。 |
フレームレート | レンダリングされる際のフレームレートを設定します。 この設定を変更すると、ファイルに書き込まれるメタデータが変更されます。 なお、本設定は「レンダー」で「単一のクリップ」を選択している場合に表示されます。 |
マーカーに基づくチャプター | 選択した色のマーカーの位置をチャプターのポイントとして、レンダリングします。 なお、本設定は「レンダー」で「単一のクリップ」を選択している場合に表示されます。 |
固定ビットレートを使用 | レンダリング時に、強制的に固定のビットレートを採用することができます。 なお、本設定はプリセットで「Avid AAF」「Pro Tools」が選択されている場合に表示されます。 |
品質 | 圧縮に使用する品質を選択します。 |
プロファイル | 品質と負荷のトレードオフを調整するために、エンコーディングのプロファイルを以下から選択できます。
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キーフレーム | キーフレームの設定する感覚を選択します。 |
フレーム並べ替え | オンの場合、Bフレームのエンコーディングが有効になります。 この時、圧縮されたファイルの品質が向上します。 オフの場合は、エンコーディング処理が早くなり、画質は低下します。 |
上記における「フォーマット」で選択可能なものは、一例として以下のようになります。
フォーマット | 説明 |
AVI | Windowsアプリケーションで利用されることがある古い形式のフォーマットです。 |
Cineon | Kodakが開発した旧式のフォーマット(非圧縮)です。 |
DCP | エンコードされていないDCPファイルを作成します。 |
DPX | 映画業界で使用されているフォーマット(非圧縮)です。 |
EXR | 高品質および複数チャンネルの使用を必要とする映像業界で使用されているアプリケーション向けのHDR用フォーマットです。 |
IMF | 完成した映像の配布や保管を目的とした相互運用を想定した「マスター」として扱えるフォーマットです。 様々な国や地域、プラットフォームなどに対応する運用を効率的に行うことができます。 |
JPEG 2000 | IMFとDCPのワークフローで一般的に使用されるフォーマットです。 |
MJ2 | Motion JPEG 2000フォーマットです。 IMFとDCPのワークフローで一般的に使用されるフォーマットです。 |
MKV | 「動画」「音声」「字幕」などのマルチメディアデータをまとめて格納できるフォーマットです。 |
MP4 | 一般的によく利用されている動画フォーマットです。 |
MXF OP–Atom | MXFのフォーマットの1つで、SMPTE 390Mに準拠しています。 |
MXF OP1A | MXFのフォーマットの1つで、SMPTE 378Mに準拠しています。 |
QuickTime | Appleが開発したフォーマットです。 QuickTime自体はライブラリを指し、様々なApple製のソフトウェアで利用されています。 |
TIFF | 多くのプラットフォームの様々な動画ソフトと互換性のあるフォーマットです。 |
「ビデオ」パネル(詳細設定)
詳細設定のセクションを開くと、一例として以下のような設定が表示されます。
パラメータ | 説明 |
ピクセルアスペクト比 | レンダリング出力のピクセルアスペクト比を「正方形」「シネマスコープ」から選択します。 |
データレベル | 「自動」「ビデオ」「フル」から、レンダリング時に利用するデータレベルを設定します。 |
サブブラックとスーパーホワイトを維持 | 選択したデータの最大レベルと最小レベルを超えるデータがある場合、その情報を維持してメディアファイルを出力します。 仮にビデオフォーマットとコーデックにサポートされていない場合は、フォーマットの基準を満たすように設定されます。 |
カラースペースタグ | レンダリングするファイルのメタデータに埋め込むカラースペースの情報を選択します。 |
ガンマタグ | レンダリングするファイルのメタデータに埋め込むガンマの情報を選択します。 |
データ焼き付け | クリップの情報や編集データの焼き付けに関する設定です。 |
最適化メディアを使用 | 出力フォーマットがメディアと比べて、「同じ」もしくは「高品質」のフォーマットに最適化されている場合に、時間を削減できる可能性があります。 |
プロキシメディアを使用 | 出力フォーマットがメディアと比べて、「低品質」のフォーマットに最適化されている場合に、時間を削減できる可能性があります。 |
レンダーキャッシュしたイメージを使用 | 出力フォーマットがメディアと比べて、「同じ」もしくは「高品質」のフォーマットを使用してキャッシュしている場合に、時間を削減できる可能性があります。 |
最高品質でサイズ調整 | すべてのクリップが自動的にリサイズフィルターを「シャープフィルタ」に設定([プロジェクト設定] > [イメージスケーリング] > [イメージスケーリング])を使用したレンダリングになります。 低速のワークステーションを使用し、同リサイズフィルターを「バイリニア」としている場合に、効果的です。 |
最高品質でディベイヤー | メディアは常に可能な限り高い品質でレンダリングされます。 カメラRAWメディアフォーマットをレンダリングする場合に効果的です。 |
フラットパス | レンダリング時にクリップのグレーディングを適用するかどうかを、以下から選択します。
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サイズ調整&ブランキング出力を無効化 | 「出力ブランキング」、カット&エディットページの「サイズ調整」、カラーページの「入出力サイズ調整」「スタビライズ」が無効になります。 |
レンダー○○時にスクリプトを実行 | タイムラインをレンダリングする前または後に「スクリプト」で選択したスクリプトを実行できます。 「○○」のプルダウンメニューには、以下の選択肢があります。
なお、スクリプトは、Resolveのスクリプトフレームワーク用にPythonまたはLuaで記述します。
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商品情報
公式HPでは、無料版もダウンロードできます。
無料版は、試用期間のようなものではなく、永続的に無料で使い続けることができます。
また、無料版とは言え、プライベートで利用する場合は十分すぎる機能を有しています。
まとめ
今回は、DaVinci Resolveの「デリバーページ」のうち、「レンダー設定の項目」のビデオパネルにおける「詳細設定」までをまとめてみました。
DaVinci Resolveを使用する際のヒントになれば幸いです。