動画編集ソフトのDaVinci Resolveでは、サードパーティーのエフェクトに頼らなくても良いように、多くのエフェクトが内蔵されています。
今回は、その中でもエフェクトの「ResolveFX」の「ミラー」から「水彩画」について、まとめていこうと思います。
なお、ここで紹介する内容は、DaVinci Resolve Studio 19 に基づいた内容になっています。
ミラー
映像を反転させて、鏡像のように映し出すエフェクトです。
映像の一部を複製することで、対称性を持たせたい場合に適していると思います。
設定値は以下があります。
基本設定
本エフェクトのベースとなる設定は以下になります。
設定項目 | 説明 |
ミラーの配置 | ミラーの種類を以下から選択できます。
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ボーダーで反射 | 映像のエッジの部分で、イメージを反射するかブラックのままにするかを設定します。 |
ミラー1 ~ ミラー6
「ミラーの配置」が「単一」の時に表示される設定群です。
以下の設定を持つ6つの「ミラー」を組み合わせることで、単なる線対称の映像だけでなく様々なエフェクトを生成します。
設定項目 | 説明 |
ミラーを有効化にする | ミラーエフェクトを有効にします。 |
位置 | 「X軸」と「Y軸」の位置を使って、ミラーの位置を調整します。 |
角度 | ミラーの境界の角度を調整します。 |
反転 | 複製するイメージのエリアを反転します。 |
コントロール(ロゼット選択時)
「ミラーの配置」が「ロゼット」の時に表示される設定群です。
様々な円形パターンが作成できます。
設定項目 | 説明 |
位置 | 「X軸」と「Y軸」の位置を使って、ロゼットの中心位置を調整します。 |
角度 | ロゼットパターンを生成する際の元となるイメージの角度を調整します。 これにより、様々なイメージを作成できます。 |
くさび型の幅 | ロゼットパターンの外側に位置するくさび型の幅を調整できます。 |
コントロール(万華鏡選択時)
「ミラーの配置」が「万華鏡」の時に表示される設定群です。
様々な万華鏡を模したパターンが作成できます。
設定項目 | 説明 |
位置 | 「X軸」と「Y軸」の位置を使って、万華鏡の中心位置を調整します。 |
センターサイズ | 万華鏡を構成しているセンタータイルのサイズを調整します。 |
角度 | 万華鏡を回転させたような効果を得るために、ミラーの角度を調整します。 |
辺の数 | 万華鏡を構成するタイルの形を以下から選択します。
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抽象化
隣り合った色を均一化することで、形状やパターンを抽象化するエフェクトです。
形や色の強調によって視覚的インパクトを狙ったアプローチで、柔らかいイメージにしたい場合に適していると思います。
設定値は以下があります。
基本設定
本エフェクトのベースとなる設定は以下になります。
設定項目 | 説明 |
プリブラー | エフェクトを適用する前に、ブラーを適用する度合を調整します。 不要なディテールをぼかしてからエフェクト適用することができます。 |
抽象化の強さ | 抽象化する度合を調整します。 |
抽象化の反復 | 均一化する際の反復回数を調整します。 |
量子化コントロール
ビット深度を量子化することで、色のグループを極端に単純化します。
そのため、抽象化をより強めたい場合に適した設定群です。
設定項目 | 説明 |
量子化 | 「量子化」の機能が有効になります。 |
ステップ | 量子化する際の細かさを調整します。 |
ソフトネス | 各色同士の境界をぼかす目的で使用できます。 |
エッジ描画コントロール
抽象化後の色同士の境界に線を表示するための設定群です。
設定項目 | 説明 |
エッジ描画 | エッジが描画されるようになります。 |
エッジの強度 | エッジの濃さ(明確さ)を調整します。 |
エッジ検出 | エッジとして認識される境界の最低限の太さを調整します。 |
水彩画
映像に水彩画のような質感を与えるエフェクトです。
自然な流れや優しい色合いを活かした絵画的な雰囲気の柔らかさをイメージに持たせたい場合に適していると思います。
設定値は以下があります。
基本設定
本エフェクトのベースとなる設定は以下になります。
設定項目 | 説明 |
チャンネル | スムージングする基準としたいカラーチャンネルを以下から選択できます。
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境界線を表示 | スムージングした後に検出され鵜境界線を確認できます。 |
スムース | スムージングする度合を調整します。 |
商品情報
公式HPでは、無料版もダウンロードできます。
無料版は、試用期間のようなものではなく、永続的に無料で使い続けることができます。
また、無料版とは言え、プライベートで利用する場合は十分すぎる機能を有しています。
まとめ
今回は、DaVinci Resolveの「ResolveFX」のうち、「ミラー」から「水彩画」についてまとめてみました。
DaVinci Resolveを使用する際のヒントになれば幸いです。