私は、大学3年、院生1年で就職活動(以降、就活)をしました。大学院に行くことを考えていたため、大学3年では 事前体験的に参加です。
今思うのは、私が就活を行った時と、今とでは活動開始の時期も進め方も、だいぶ違うなぁということです。ですが、企業選び、面接について、根本的な部分は変わらないと思うので、少し書いてみようと思います。
過去と現在の就活の進め方の違い
年々、就活の仕方は、どんどん変わっています。その中で、スケジュール、インターンシップの扱い、学生の意識について、少し記載します。ただし、あくまでニュースなどから得た情報を由来の個人の印象ということで、ご了承ください。
数年前は・・・
だいたい卒業前年の10月に就職サイトオープンし、その後合同説明会(ビッグサイト等)、3月ごろから早い人は決まっていました。私の時はちょうどリーマンショックの影響を被る時期だったため、「卒業年の8月でも決まっていない」という人もいました。理工系で技術があり、即戦力を担える条件はあったのにも関わらず、10社以上受けても内定もらえないことも少なくありません。
現在は・・・
卒業前年の3月に就職サイトオープン、8月選考スタートとなっています。焦らすわけではありませんが、年々、どんどん早くなってきています。
数年前は・・・
インターンシップを受ける人は、正直目立つほどいなかったと思います。あくまで「就業体験」であり、行ったところで就活が有利に進むことはない。ある程度の期間があり、ある意味拘束されるので、敬遠されることもある。そんな意識があったかと思います。企業としても インターンシップを受け入れる会社の数は、今よりも確実に少なかったです。
現在は・・・
インターンシップは、企業から見ても、学生(就活生)から見ても注目が高くなってきているように感じます。なぜかというと、以下のものがあると考えるからです。
- 長期間で行われ、採用直結の可能性があるパターン
⇒ 企業が積極的で、優秀な学生を早い段階で確保したい/接点を持ちたい。 - 比較的期間の短く、企業を知ってもらおうパターン
⇒ 学生に知ってもらい、エントリー数や注目度を向上してもらう
数年前は・・・
(就職氷河期の影響もあったかもしれませんが、)就活サイトオープンと同時に、「よし、やるか!」といったように、皆が同時に動き始める。そして、合同説明会なども大混雑していました。
現在は・・・
積極的な人と、そうでない人で両極端のように感じます。「インターンシップなど積極的に参加していて、気づいたら内定もらってた。」「8月~10月で内定をいただいている」なんて人もいるようです。かと思うと、「Garden、最近の学生、危機感ないし、全然就職活動しようとする気がないんだよ・・・何とか言って危機感持たせてくれない?」なんてことを以前大学の教授にお会いした時に言われました。そのため、11月以降、特に年をまたいだ後などの合同説明会では、ブースに来る学生のやる気もない人が増えてきているという話を友人から聞いたことがあります。
インターンシップって必要なの?
私は、参加する理由と会社の開催目的が合っていれば参加することを薦めたいです。自分がインターンシップに参加することで何を得たいのか?その得たいものを得られるなら、絶対参加すべきです。逆に目的がなかったり、得たいものが得られないものであるなら、そのインターンシップは参加しなくても良いかもしれません。それが分かるためには、インターンシップで目指すゴールが明確に提示されているかどうかを確認してみましょう。
また、インターンシップに参加することで、以下のようなメリットもあるかもしれません。
- 自分にとってその業種が適職かどうか確認でき、就職後のミスマッチを減らせる
- 「職種」「業種」「働くこと」のイメージを確認できる
- 自身の弱み/強みが分かり、自己分析にも役立つ
- 最先端の技術に触れることができる(技術職の場合)
- 企業や社員とつながりができる(OB/OGを含む)
- 自分のライバルになる人たちのレベルが分かる
- ライバルでもあるけど、情報交換できる仲間ができる
- 企業が求めるレベルを体感できる
そのためには、企業選びは視野を広げて探してみると良いと思います。これは合同説明会などでももちろん言えます。ソフトウェア業界で言えば、未経験者や文系出身の人も多いです。幅広く興味を持つことで道は開けると思います。
自己分析の重要性
私が就活する上で一番感じたことは、自己分析の大切さです。これを怠ると良いことはありません。以下に、私が行った時の手順を示します。
No | やること | メリット |
1 | 大学やWeb上で行われている適職診断を受けてみる | 客観的なデータを得ることで、主観が入らずに「自身の性格」「思考における傾向」の参考になります。 |
2 | 過去を振り返る | 過去から「困難をどんな風に乗り越えたか?」「自分が大事にしているものが何か?」などの情報を見つける鍵になります。 |
3 | 親や友人に自身の印象や性格を聞いてみる | 「自分が思う性格」と「周りから見た性格」は、違うことが多いです。「面接官や企業の方から見た印象」は「周りから見た性格」に近いので、必ず参考になります。また、面接などで周りからの印象を伝えることで説得力が増します。1・2回会っただけで、相手のすべてが分かることなんて、ほぼないですよね? |
4 | 何をしたいか?何が一番譲れないか?を考える | 自分の中で、絶対に揺るがない芯の部分を作る材料になります。これは、どんな時でも、絶対に揺らいではいけません。ブレブレな人という印象を与えてしまいます。仮に不意打ちを受けても、立ち直るきっかけにもなるかもしれません。 |
5 | 譲れないものを元に、再度過去を振り返ってみる | 根拠となる材料を選別し、キーワードを頭に入れておきます。 |
私の場合、譲れないものは「人の役に立つ」「人のためになることをしたい」でした。そして、自分の性格で伝えていたことは「真面目」「困難にも負けず、工夫する力がある」でした。エピソードとしては、「カラオケで上手くなるにはどうしたら良いか?を考えて、上手い人を研究した」などのように特別なことなんて何も言ってません。ただ、過去の経験で根拠となるエピソードを交えつつ話せたので、面接官の方も納得できたのだと信じています(笑。根拠となるエピソードの引出しを増やすためにも自己分析が重要となり、過去の経験をキーワードとして頭に入れておくと良いと思います。最悪、「自分の芯」と「キーワード」でその場で話を作ることも可能です。でも、嘘はいけませんよ。
面接への備え方
これは、自己分析ができていれば、大きな失敗をしてしまう可能性は少ないかと思います。全くないとは言いません。緊張しやすい人はガチガチになってしまうでしょう。そんな人は、先生や友人に面接官になってもらって模擬面接を行うのが良いかと思います。友人の面接をするときは、面接官の気持ちも分かるかと思います。そうすると、様々な気づきがあるかもしれません。
そして、絶対に忘れてはいけないこと。それは、面接官もあなたの見方ということあって、あなたのことを知りたいだけです。敵ではありません。※(今時あるかは不明ですが)圧迫面接なんてものも例外としてあります。
普通は、リラックスさせるような言葉をかけてくれますし、就職希望者の本当の姿を引き出そうとするはずです。なので、こちらも、無理しないありのままの自分を自分の言葉で伝えるようにしましょう。面接官もプロです。嘘は見抜きます。マニュアル通りではつまらない人だと思われたり、本心が見えないから別の人に・・・なんてこともあると思います。飾らない自分の言葉で会話を楽しみましょう。
おわりに・・・
以上、色々書いてみました。
最後に1点お伝えしたいことは、落ちたからと言って、あなたが悪いから落とされたと思うことは絶対にやめましょう。決して、悪くはありません。会社の社風や方向性とたまたま合わなかっただけです。これは慰めでもなんでもありません。「いい人なんだけど、うちには合わないな・・・」ということは、往々にしてあります。決して自分を責めることはしないでください。
それでは、大変だと思いますが、就活 頑張ってください。