PCを使っていて、ストレージの容量がひっ迫し、増設しようと思ったことがあると思います。
では増設しよう!ということでストレージを増設する場合ですが、SSDを新たに増設すると、認識してくれないことがあります。
今回は、そんな時に役立つ「SSDの増設時に行うこと」について記載します。
困った!SSDが認識しない・・・からの解決へ
私が最近、新しくWindowsOSのPCを導入した時のことです。
導入したのはBTOパソコンなのですが、カスタムできる候補に自分の求めるスペックがありませんでした。
そのため、あらかじめ必要と分かっているパーツを別途調達し、増設することにしていたのです。
そして、全てのパーツがそろったので、起動する前に調達したパーツを増設しちゃおう!!と息巻いて、増設しました。
増設したのは、Bluetooth、Thunderboltと言ったインターフェースの他、SSDもありました。
で、全て増設し、起動してWindowsの初期設定も終わり、回復ドライブも作成した。じゃあ、アプリとかインストールするか。となった時に気付きました。
「あれ?増設したはずのSSDがエクスプローラー(Ctrl + E)で、SSDが表示されない・・・」と。
ノートPCの「メモリ交換」と「SSDの増設」は経験があるのですが、デスクトップの自分でのカスタマイズは経験がありませんでした。そのため、失敗の恐れがあったのは事実なのです。
しかし、「ノートPCで以前増設した時は、すぐ認識したよなぁ・・・」と思い、SSDの抜き差しをしても認識せず、スロットを変えてみましたが、結局改善せず。
そこで頭をよぎったのは、以下
- PCIe(M.2)のスロットが使えないように制限がかかっているのでは・・・?
特に国内メーカー(N社とか)でのBTOパソコンではあり得るようで、マザーボードに空きスロットがあっても、使えないようにしている場合があるようです。
ですが、今回はそういった主要メーカーで依頼したものではありませんでした。
なので、可能性としては低いと考え、別の原因を模索しました。
- マザーボードの物理的な破損(初期不良)
- メモリの物理的な破損(初期不良)
- システムの不具合(デバイスドライバーなど)
- ウイルス感染によるもの
初期不良は判断しにくいですが、後者2つに関しては以下のことがあるので可能性は低いと思いました。というか、そう願いたかった。。。
- WindowsUpdateのためにネットワークにつなげただけであること
- Nortonの30日間の体験版が機能している
- 初めて起動したばかり
そこでふと「windowsレベルで認識していないのか?」と思い、試しに「ディスクの管理」を見てみました。そうしたら、フォーマットしていないドライブがある旨のウィンドウが。。。
原因は「これじゃない?」と思い、フォーマットをし、使える状態にしました。
結果、エクスプローラー上で見ても、ちゃんと表示されるようになりました。
後でネットで調べた所、新品のSSDの場合は、フォーマットしないと、エクスプローラー上で表示されず使用できないようです。
以下で、SSDを使える状態にした時の手順を記載していこうと思います。
新品のSSDを使える状態にするまでの手順
手順は、以下の3段階から成ります。
- 利用するパーティション方式の設定
- ドライブとして認識するように設定
- ディスクのフォーマット
利用するパーティション方式の設定
SSDによっては、この手順がない場合があります。
タスクバーのスタートボタン(Windowsマーク)を右クリックする
- 「ディスクの管理」を押下する
- 「選択したディスクに次のパーティションスタイルを使用する」でいずれかのパーティションスタイルを選択する
- 「OK」ボタンを押下する
手順3における選択の候補は、「MBR(マスターブートレコード)」「GPT(GUIDパーティションテーブル)」の2つです。
双方の違いを以下にまとめておきます。
項目 | MBR | GPT |
採用歴 | 従来から用いられている方式 | UEFI方式のマザーボードが標準で対応している新方式 |
対応しているディスク容量 | 2TBまで対応 | 2TB以上も対応 |
最大パーティション数 | 4 | 128 |
今から最新のパーツで新しくPCを組んだり、データ用の増設ディスクとして使う分では、GPTで問題ないと思います。
ですが、システムドライブ(通常、Cドライブ)のHDDやSSDを置き換えるような場合は、注意する必要があります。
マザーボードやインストールするOSによっては、対応していない場合があるので、置き換え前のシステムドライブとパーティションスタイルを合わせなければなりません。
具体的には、以下を満たしていることが利用できる条件になります。
- マザーボードは、UEFIブートになっていること
- OSは、64Bitであること
また、システムドライブの置き換え時にはTrueImageのようなコピーツールを使用するかと思いますが、同じパーティションスタイルでないとコピーできない(クローンを作れない)ことが多いようです。
ドライブとして認識するように設定
手順は以下になります。
もし、前述の「利用するパーティション方式の設定」をやっていた場合は、手順1~2は実施不要になります。
- タスクバーのスタートボタン(Windowsマーク)を右クリックする
- 「ディスクの管理」を押下する
- フォーマット対象の「未割り当て」と表示されてるディスクを選択し、右クリックする
- 「新しいシンプルボリューム」を押下する
- 「新しいシンプルボリュームウィザード」で、「次へ」を押下する
- 表示された「新しいシンプルボリュームウィザード」で、「次へ」を押下する
- 「シンプルボリュームサイズ」の初期値は、SSDの最大のサイズが入力されています。
- 使える状態にするSSD容量を意図的に減らしたい場合は、数値を変更してください。
- 「シンプルボリュームサイズ」の初期値は、SSDの最大のサイズが入力されています。
- ドライブ文字に割り当てる文字を選択し、「次へ」を押下する
- ドライブ文字ではなく、パスを割り当てることもできます。
- 「このボリュームを次の設定でフォーマットする」を選択し、「次へ」を押下する
- 「新しいシンプルボリュームウィザードの完了」が表示されたら、表示内容を確認する
- 「完了」を押下する
ディスクのフォーマット
このステップは、場合によって、この手順がない場合があります。
以下のように、「ディスクの管理」画面でディスク容量が表示されずに「未割り当て」と表示されていたら、以下の手順を行ってください。
- 「フォーマットの確認」画面が表示されたら、「ディスクのフォーマット」を押下する
- フォーマット完了まで待つ。
- 「ディスクの管理」画面で、「未割り当て」と表示されてるディスクが「正常」となっていることを確認する
まとめ
今回は、「SSDの増設時に行うこと」について記載しました。
本内容は、万が一の備えに非常に重要な内容です。Windows11のみに限らず、Windows 10や今後出るであろう後継バージョン(「12」や「13」?)にも共通している部分があるかと思います。
ぜひ、参考にしてみて下さい。