新しいPCを購入してきたらやっておいた方が良い事柄は、複数存在します。
その中の1つに、回復ドライブの作成があります。これは、PCに異常が起きた時に役立つものです。
今回は、そんな「回復ドライブの作成方法」について記載します。
回復ドライブとは?
回復ドライブは、「コンピューターウイルス」や「重要なファイルの損失」などによってPCで不具合が生じ、元の環境に戻したい時に使用するものです。
戻す地点は、「工場出荷状態」もしくは「作成時点のシステムの状態」です。
多くの場合で「工場出荷状態」に戻すために使われるので、OSの再インストール用の「リカバリーメディア」だと思ってもらえれば良いです。
工場出荷状態に戻るので、利用する中でインストールした「アプリ」「ソフト」、自身で作成した「ファイル」などは、無くなってしまうので、注意が必要です。保存しておきたいファイルがあれば、バックアップしておきましょう。
なお、最近では、32GBのUSBフラッシュメモリを使用することが多いと思います。
回復ドライブの作成タイミングは?
回復ドライブを作成するタイミングは、「なるべく手つかずできれいな環境」で1度は作成することをオススメします。
PCを購入して使えるようにするまでの作業として以下のようなものが一例として考えられますが、この中でやってしまうのが良いでしょう。
- 箱から出す
- 同梱品の過不足を確認
- 起動して、初期設定を実施
- ここでは、Windowsのデスクトップが出るまでに行う作業を指します。
- ネットワーク設定、アカウント設定を含みます。
- ここでは、Windowsのデスクトップが出るまでに行う作業を指します。
- Windows Updateを実施
- 回復ドライブを作成(重要)
- 復元ポイントの作成(おすすめ)
- Bitlockerの設定(Pro版のみ)
なお、作成自体はいつでもできるのですが、後になるほど様々な要因が重なり、回復ドライブを作成できない場合もあるためです。(もちろん、解決できるような原因もあります。)そのため、PCを入手したらまず1回作成しておきましょう。
ただし、私は、回復ドライブの作成は「Windows Update」を行ってからにした方が良いです。
回復ドライブには、「セキュリティと PC のパフォーマンスを定期的に向上させるためのWindows更新プログラム」も含まれているためです。
これは、Microsoftの公式サポートページにも記載されており、Microsoftでは、回復ドライブを毎年再作成することを勧めています。
回復ドライブの作成手順
作成の前に、作成エラーの可能性を少しでも防ぐため、以下を実施しておいてください。
- ネットワークから切断する
- Windows Updateなどの予期しない処理を走らせない、またウイルスの影響を防ぐためです。
- Windows Updateなどの予期しない処理を走らせない、またウイルスの影響を防ぐためです。
- セキュリティーソフトが入っている場合は、無効にする
- 右下のタスクトレイにセキュリティソフトのアイコンが表示されている場合は、右クリックを押して「終了」(もしくは「無効」)を押してください。
- 右下のタスクトレイにセキュリティソフトのアイコンが表示されている場合は、右クリックを押して「終了」(もしくは「無効」)を押してください。
- スリープ機能を解除する
- Windowsボタンをクリックし手開く画面で、[設定] > [電源とスリープ] を押下し、表示された「スリープ」設定の全選択ボックスで「なし」を選択してください。
- Windowsボタンをクリックし手開く画面で、[設定] > [電源とスリープ] を押下し、表示された「スリープ」設定の全選択ボックスで「なし」を選択してください。
- 使用するUSBは、Ver2.0のものを用意する
- USB3.0だと、高速な分、書き込み失敗のリスクも高くなります。
では、回復ドライブの作成手順を記載していきます。
- Windowsボタンを押下する
- 検索窓に「回復ドライブ」を入力する(筆者の時は、「かいふく」だけで表示されました。)
- 表示された候補から、「回復ドライブ」もしくは「回復ドライブの作成」を選択する
- アカウント制御のウィンドウで実施許可を求められたら、「はい」を押下してください。
- アカウント制御のウィンドウで実施許可を求められたら、「はい」を押下してください。
- 「回復ドライブの作成」画面が表示されたら、「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」にチェックを入れる
- 「次へ」ボタンを押下する
- 「USBフラッシュドライブの接続」画面が表示されたら、USBメモリを接続し、「次へ」ボタンを押下する
- 「USBフラッシュドライブの選択」画面が表示されたら、「使用可能なドライブ」の一覧から挿したUSBメモリを選択する
- 「次へ」ボタンを押下する
- 「回復ドライブの作成」画面が表示されたら、「作成」ボタンを押下する
- 「ドライブのフォーマット中」>「ユーティリティのコピー」>「システムファイルをバックアップしています」>「システムのコピー中」と自動で処理が進みます。
- 「ドライブのフォーマット中」>「ユーティリティのコピー」>「システムファイルをバックアップしています」>「システムのコピー中」と自動で処理が進みます。
- 作成が終わると表示される「回復ドライブの準備ができました」画面で、「完了」ボタンを押下する
- 右下のタスクトレイにある「ハードウェアを安全に取り出す」を押下して、USBメモリを抜く
- 名称が違うかもしれませんが、USBメモリのようなアイコンのものです。
まとめ
今回は、「回復ドライブの作成方法」について記載しました。
本内容は、万が一の備えに非常に重要な内容です。Windows11のみに限らず、Windows 10や今後出るであろう後継バージョン(「12」や「13」?)にも共通している部分があるかと思います。
ぜひ、参考にしてみて下さい。