【20210504時点】PreSonusの「FaderPort 8」をCubaseで使ってみよう

一度使いだすと便利さゆえ手放せなくなることが多い機材に、midiコントローラー(midiインターフェース/フィジカルコントローラー)があります。

これは、特定のDAW専用のもの、複数のDAWに対応しているもの、形・大きさ・役割についても様々です。

今回は、そんなmidiコントローラーの中でも、PreSonusから販売されている「FaderPort 8」に着目しました。様々なDAWに対応している製品ですが、中でもCubaseでの使い方を記載します。

100mmのオートフェーダーでプラグインの編集も可能

なお、Universal Control V3.4.263992 Win x64 (Built on Mar 19 2021)時点の内容に準じています。

また、FaderPort 16についても、ほぼ同様に扱えます。そのため、随所にFaderPort 16 のことも載せている場合があります。

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接続モードの方法

まずは、実際にCubaseでFaderPortを使える状態にするための接続方法を記載します。デフォルトの設定だと、Studio One用の設定になっているため、以下の設定を行って接続モードを変更する必要があります。

FaderPortの設定

以下の手順を行うことで設定が完了します。なお、以下の設定を行うと、以降で通常起動した場合はCubaseと連携するモードで立ち上がります。そのため、使用するDAWを変更しない限り、再度この設定を行う必要はありません。

No手順参考画像
1左から一番目と二番目のフェーダーに紐づいている「Select」ボタンを押したまま、電源を入れる
2「MCU」が記載されているフェーダーの「Select」ボタンを押下する
3表示された選択肢のうち、「MCU(Cubase)」が記載されているフェーダーの「Select」ボタンを押下する
4「EXIT」が記載されているフェーダーの「Select」ボタンを押下する
5自動で再起動されるので、起動が完了するまで待つ。ー 

Cubaseの設定

以下の手順を行うこと。ただし、FaderPort 16の場合は、「FaderPort 8」を「FaderPort 16」に置き換えてください。

No手順参考画像
1FaderPort 8 の電源を入れる
2FaderPort 8 と PC を接続する
3Cubaseを起動する
4Cubaseのヘッダーに存在する[スタジオ] > [スタジオ設定] をクリックする
5「+」を押下する
6「Mackie Control」を選択する
7スタジオ設定で追加された「Mackie Control」を選択する
8[Mackie control] > [MIDI入力]のプルダウンメニューで「PreSonus FP8」を選択する
9[Mackie control] > [MIDI出力]のプルダウンメニューで「PreSonus FP8」を選択する
10「適用」を押下する
11「MIDIポートの設定」を選択する
12「PreSonus FP8」に関する2つのポートの「All MIDI Input」を有効にする
13「OK」を押下する
14[その他のオプション] > [Mackie Control]を押下する
15「Cubase」となっていることを確認する

基本操作

以下では、Cubaseに対して、FaderPortのボタンはどのように機能するのか?について記載していきます。

チャンネルストリップ

各々のフェーダーに紐づいているボタンなどのUIです。

画像名称説明
パン/パラメーター「選択ボタン」で選択されているチャンネルのパンの位置を変更できます。
ディスプレイ各フェーダーに割り当てられたチャンネルの情報を表示する場所です。
表示する内容は、「チャンネル名」「調整中のフェーダーの値」「メーター表示」「現在のパンの位置」です。
なお、メーター表示は、「Shift」キーと右側にある「セッションナビゲーターのプッシュボタンエンコーダー」を押すことで、表示する/しないを切り替えることができます。
選択ボタン編集したり、操作するチャンネルやプラグインを選択するボタンです。
ミュートボタン紐づくチャンネルに対し、ミュートの設定を行うボタンです。
ソロボタン紐づくチャンネルに対し、ソロの設定を行うボタンです。
フェーダー100 mm のモーターフェーダー(オートフェーダー)です。
操作するモードによって、調性する対象が変わります。
調整できる対象は「ボリューム」「AUXのセンドの量」「パンの位置」「プラグインの各種パラメーター」です。

チャンネルボタン修飾キー

一番左側に位置するボタン群で、チャンネルストリップのボタンに対して、追加機能をもたらすようなものです。

画像名称説明
アーム「アーム」ボタンを押下することで、選択ボタン(Select)を押下したチャンネルを、録音できる状態にできます。
全てをアーム「Shift」キーを押しながら、「アーム」ボタンを押すと使用できます。
全てのチャンネルを録音できる状態にします。
再度押下することで、録音できる状態を解除することができます。
ソロクリア全トラックのソロの設定を解除します。
ミュートクリア全トラックのミュートの設定を解除します。

オートメーションコントロール

右側上部にあるボタン群で、パラメーターなどを自動で変化させる「オートメーション」を効率的に行うことができます。

画像名称説明
ラッチ/
保存
Shift キーを押下に関係なく、保存することが可能です。
トリム/
やり直し
Shift キーを押下に関係なく、1つ前の操作を取り消すことが可能です。
オフ/
元に戻す
Shift キーを押下に関係なく、取り消した直近の操作を1つ戻すことが可能です。
タッチ/
ユーザー1
ミキサーウィンドウがアクティブ状態の時、最前面に持ってくることが可能です。
ユーザーモードは機能しません。
ライト/
ユーザー2
現在選択されているトラックのオートメーションをライトモードで機能させます。
再度押すと、リードモードで機能するようになります。
ユーザーモードは機能しません。
リード/
ユーザー3
現在選択されているトラックのオートメーションをリードモードで機能させます。
再度押すと、オートメーションが無効になります。
ユーザーモードは機能しません。

セッションナビゲーター

右側中央にあるボタン群で、プロジェクトにおけるビューやナビゲーションを行うことができます。「プッシュ式エンコーダー」、「Prev」ボタン、「Next」ボタンと組み合わすことで効率的な操作ができます。ファンクションキーも含める全部で16種類の機能が備わっています。


※ファンクションキーは、右側の「Shift」キーを押しながら、各ボタンを押すことで機能します。F1~F8を押すことで、1~8のチャンネルの表示/非表示設定の切り替えを行うことができます。

画像名称説明
チャンネルエンコーダーで、各々のチャンネルを切り替えることができます。
ナビゲーションボタンで、バンクの1チャンネルずつずらすことができます。
ズームエンコーダーで横方向、ナビゲーションボタンで縦方向のズームが可能です。
アレンジャーウィンドウを除く全てのウィンドウで機能します。
スクロールエンコーダーにより、1/16分音符の間隔でタイムラインのスクロールができます。
ナビゲーションボタンでは、より広い間隔でスクロールできます。
バンク8つのバンク内のチャンネルをスクロールします。
※FaderPort 16では、16個のバンク
マスターエンコーダーではマスターバスのレベルを調整します。
ナビゲーションボタンでは、左右、前後のパンを切り替えます。
クリックCubaseでは、機能しません。
セクションスクラブの制御ができます。
マーカーマーカーをスクロールできます。
また、エンコーダーを押下すると、マーカーを追加できます。

トランスポートコントロール

右側下部にあるボタン群で、再生・停止などを行います。

画像名称説明
ループループの有効/無効の切り替えができます。
巻き戻し押下もしくは長押しにより、巻き戻しを行います。
早送りと同時に押下した際は、タイムラインで0の位置に戻ります。
早送り押下もしくは長押しにより、早送りを行います。
巻き戻しと同時に押下した際は、タイムラインで0の位置に戻ります。
停止再生を止めます。2度押すと、再生前の初期位置に戻ります。
再生/一時停止現在のカーソルの位置から再生します。
一時停止は、Cubaseでは機能しません。
録音録音の準備状態になります。
再生を押下すると、現在のカーソル位置から録音が開始されます。

フェーダーボタン

各フェーダーのディスプレイ右隣にあるボタン群で、フェーダーで操作するモードを指定します。

画像名称説明
トラック現在のチャンネルのレベルを制御でき、ディスプレイに表示します。
Shiftキーとの同時押しで、スクラブストリップにタイムコードを表示します。
プラグインの編集インサートを選択したり、バイパスさせたりすることができます。
スクラブストリップには、制御しているパラメータが表示されます。
センド現在選択しているチャンネルのセンドレベルを制御します。
パン制御中のパンを制御、表示します。
パンが有効でない場合は、「Pan/Param」ノブにより、選択しているチャンネルに対して、同様の操作を行うことができます。

以下では、「プラグインを編集」モードにおける操作方法について、説明します。

プラグインを編集

現在選択されているチャンネルのインサートスロットの表示と編集を行います。

このモードでは、各フェーダーで以下のことが実施できます。

  • FaderPort 8
    • フェーダー1:インサートスロットを選択する
    • フェーダー2:インサートのオン/オフを切り替える
    • フェーダー3:使用可能なプラグインをスクロールする
  • FaderPort 16
    • フェーダー1:インサートスロットを選択する
    • フェーダー2:インサートのオン/オフを切り替える
    • フェーダー3:使用可能なプラグインをスクロールする

なお、上記を行う際は、あらかじめ編集するプラグインをセットしておく必要があります。「プラグインの編集」を2回押すことで、チャンネルストリップ内蔵のEQセクションにアクセスします。「プラグインの編集」を3回押すと、チャンネルストリップ内蔵のダイナミクスにアクセスします。

セッション管理

フェーダーの右隣にあるボタン群で、ウィンドウの切り替えを行います。

画像名称説明
オーディオ/
インプット
マスターチャンネルを表示します。
「プラグインを編集」と同様にインサートと機能を扱うことが可能です。
ビュー/
MIDI
Cubaseでは、機能しません。
バス/
アウトプット
FXバスインサートを表示します。
VCA/
FX
ミキサーウィンドウの開閉を行います。
オール/
ユーザー
チャンネル設定の開閉を行います。

まとめ

今回は、midiインターフェースの中でも多くのDAWを操作できる「FaderPort」をCubaseで使用した時について記載しました。

定期的なファームウェアアップデートにより、動作・不具合・性能も改善されてきています。使い勝手の良い機材なので、ぜひ使ってみて下さい。

100mmのオートフェーダーでプラグインの編集も可能

参考リンク

FaderPortについて知りたい方は、以下もご覧ください。

【おすすめ】DTMの作業を効率化させる フェーダー付きのコントローラー:FaderPort

midiインターフェースについて、より詳しく知りたい方は、以下もご覧ください。

midiインターフェースとは何か?どんなものがある?

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