【要注意】楽器を選ぶときは、ここに注意しましょう!

新入生で部活を始める人。新生活に慣れてきたから新しい趣味を作りたい人。そんな人も多いのではないでしょうか?その選択肢の1つとして、音楽を考える人もいると思います。学校の部活では「吹奏楽/ブラスバンド」「軽音楽」、在宅も増えたので趣味としての行う「DTM」「録音」「リモート演奏」「配信」など様々です。

ただし、これらを始めるには、何も買わずに行うことはできず、機材が必須になります。楽器本体だけではなく、関連する周辺機材もあります。どんなものでも、買い方を間違えれば後悔したり、買いなおしたりする場合もあると思います。

そこで今回は、楽器全体に共通する選び方を記載したいと思います。1人1人の環境によって異なると思うので、どの内容も取捨選択しつつ参考にしてみて下さい。

※ギターやDTMに特化した内容は、本文書最下部に記載しているリンクの方をご覧ください。

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あらかじめ考えておいた方が良いこと

実際に楽器を選ぶ際の基準やヒントになることがあります。

以下の点は、店員さんからも訊かれることが多いです。あらかじめ考えておくことで、品物もより明確に候補が挙げられるようになります。そのため、より満足度の高い買い物ができるでしょう。

Must(絶対に考えて)

  • 目的は何か?
    • 部活なのか?
    • 趣味なのか?
    • 音楽の道で本格的にやっていきたいのか?
  • おおよその予算はいくらか?
    • 基準となる価格は大体決まっていますので、見合わない場合は購入すること自体を検討しなければならない可能性もあります。
    • 価格帯によってお勧めできる品は決まっています。

Want(可能なら考えて)

  • 将来的にどのくらい続けたいか。
    • メンテナンスなども考慮し、提案するものは全く変わってきます。
  • 重要視したいこと
    • 「音色」「演奏しやすさ」「ビンテージ感」「価格」・・・
  • 練習場所は確保できるか?
    • 主に、周辺機材に関わります。(消音器やアンプなど)

店頭購入か通販か

店頭で購入することを強くお勧めします!ケーブルやデジタルエフェクターのようなもの工業製品を除き、現物を見ずに楽器を購入するのはあり得ないと思っています。

それは、楽器には個体差があるからです。木材を使用した管弦楽器は車などの工業製品とは異なり、どれも品質が同じというわけで決してありません。たとえ同じ型番でも、使用する木材、保管環境などの影響で、鳴り方や楽器への状態が千差万別だからです。「使用する木材」に関しては、同じ木の同じ場所を使うことは、不可能ですよね?

管弦楽器の価格は、定期的に使うことを考えれば通常10万円以上、最高は限界がないのです。そんな高額なものを現品を見ずに買って「届いたものが想像していたのと違った」では、どうしようもありません。写真に関しては、いくらでも加工出来ますし、都合が悪いことは書かない場合もあります。そのため、思わぬトラブルを生みかねないのです。

他にもメリット・デメリットはあるので、以下に思いつく範囲で記載します。※双方のメリットが互いのデメリットにもなるので、メリットのみ記載します。

楽器屋で購入するメリット

  • 現物を見て確認することができる
  • 現物を実際に試奏させてもらうことができる
  • 公にしたくない「掘り出し物」「隠し財産」に会えることがある
  • 店員さんから、アドバイスを直接受けられる
  • 店員さんとのつながりができ、安心してアフターサポートも行いやすい
  • 店員さんと仲良くなれば、色々サービスしてもらえるかも?

通販サイトで購入するメリット

  • 店頭より安く購入できる場合がある
  • チェーン店であれば、近所で見れないような楽器が見つかる場合がある

本体価格だけを見てはいけない

楽器は、本体購入価格の「安」「高」だけを指標にしてはなりません。

とはいえ、高いのを選ばないといけないのか?と言えば、それは違います。皆が皆、どんどん買い替えられるような経済力を持っているわけではありません。大抵は、年単位で長く使うことになるでしょう。そのためには、周辺機材や維持費もありますので、用途に合ったものをトータルで考えて選ぶべきだということです。

また、以下に記載した内容も考慮し、最低限の品質は確保すべきだと考えています。

再度言いますが、高ければ良いというわけでは決してありません。店員や経験者の意見も必ず参考にしてください。

メンテナンス費

管弦楽器は購入後のメンテナンスも重要になっていきます。

湿度管理を怠ればサビが生じ、ちょっとぶつけたりすれば凹みが生じます。これらをしっかり対策していたとしても、劣化するパーツが存在したり、ピストン部分では滑りが悪くなったりするでしょう。これらはどんなに高級なプロが使っているような楽器でも、発生します。メンテナンスフリーの楽器なんてありません。安心して使い続けるには、このメンテナンスの頻度も考えないといけないです。起こる症状の種類により、修理する価格もピンキリです。

また、安い物を買ったら、「メンテナンス頻度が多くて練習もままならない」「メンテナンス費用が重なり、1つ上のグレードの方が安く済んだ。」なんてこともあるかもしれません。場合によっては、買い直しも発生する場合もあります。

音色

楽器は価格帯によって音が変わってきてしまいます。これは初心者でもはっきりわかる場合もあります。

エレキギターなどでエフェクターを使ったりするものは、多少のごまかしは効くかもしれません。しかし、生音が重要な管弦楽器では、なかなかそうはいきません。吹奏楽部だと、音が他の人に馴染むことや、繊細な表現を求められるでしょう。コンクールに力を入れているような場合は、先生はこの点で非常に神経質になるかと思います。あまり廉価なものを購入してしまうと、この点で表現することができず、最悪買い直しが発生するかもしれません。

ここでいう「馴染む」とは、同パート/他パートのメンバーとの調和もありますし、音の安定性もあります。音が安定していないと、その曲の演奏を乱すことになってしまいます。

奏者への影響

具体的には、以下のようなことが考えられます。

  • チューニングが狂いやすい
    • パーツの劣化/楽器の歪みによる空気の漏れ等によって、発生します
  • 変なクセが付く
    • 楽器の悪い作りを補うために演奏しようとして、発生します
  • 他の楽器とのバランスが取れない
    • 前述の通り、他メンバー/他パートとのバランスが悪くなる場合があります。

セール品

セール品がありますが、単にお得だからと飛びついては行けません。価格が通常より安い物には、理由があります。単に季節柄の話なら問題ありません。注意したいのは、セールの時期ではない時です。以下のような理由が考えられるので、店員には確認してみましょう。

  • 型落ち品となっている場合
  • 在庫処分の場合
  • 塗装にムラ・剥げがある場合
  • 木目が美しくない場合
  • 楽器やケースに「傷」がある場合
  • 楽器自体に「不具合」がある場合
  • 楽器の「修理」をしている場合

後者2つの場合は、特に気を付けなければなりません。絶対買ってはいけないと思います。

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どんな店員さんが良い?

ちなみに、どんな店員さんが良いでしょう?「販売歴が長い人」「販売実績がある人」でしょうか?中には、「押し売り」「高額商品のゴリ押し」「無知をバカにしたような対応」をしてくる人もいるでしょう。後者のような人から買いたいでしょうか?私は、絶対に買いたくありません。

以下に、私の経験から「こんな人が良い!」という店員の特徴を記載していきます。偏見もあると思いますので、取捨選択しつつ頼って良い店員の基準として確認してみて下さい。

  • 欲しい楽器の「奏者」もしくは「経験者」であること
  • 販売経験が長い(多くの顧客と関わっている)こと
  • 機能だけの説明で終わっていないこと
  • 説明が具体的であること
  • 顧客の要望(意見)をしっかり聞いてくれること

1つ目、2つ目については、自他の体験で初心者時代から今までの失敗談・成功経験などを持っているはずです。その経験を元に、よりユーザーの立場に立った提案ができるかと思います。また、言ってくれなくても質問することで情報を得ることができるでしょう。例えば、「中学で始める人」「高校で始める人」「社会人になって始める人」など立場によってお勧めできるものも様々です。例えば、「中学から始める子は、ほぼ必ず高校でもやるようになる」とかは、経験がないと分からないでしょう。そのため、中学から始める人には、買い替え前提の商品である「初心者向けのエントリーモデル」はお勧めできない。。。ということになります。

3つ目、4つ目は、中身がある説明をしてくれるかどうかです。初心者にとって、機能がどうこう言われても正直「なんのこっちゃ」ってことになると思います。これは販売者目線であり、ユーザー目線ではありません。そのため、ユーザーの立場に合わせた説明ができているか?ということがカギになってきます。

5つ目は、顧客の要望(用途)をまともに聞かず、自分の間隔のみで高いものを売りつけてきたり、金づるのようにしか思っていない(考えていない)人も残念ながらいます。何度か経験があり、挙句の果てには「ケチ」とまで言われたことも。。。不要なオプションを付けられるようなこともあるでしょう。どんなに知識があっても、後々のサポートなどのことを考えると、こういう人は避けた方が良いです。ノリだけ答えられ、本当に知りたいことを知れないなんてこともあります。

とはいえ、これから始める初心者などであれば基本的な薦め方しかしてくれないないことがほとんどです。そのため、先述の「事前に考えておいた方が良いこと」に記載の内容が伝えられると良いと考えています。できるだけ多くの情報を与えて、本当にその人に適したものを選ぶ必要があるのです。また、何度も足を運べば、その人の本気度も分かるので、より親切に対応してくれるかもしれません。

加えて、店員さんと仲良くなるメリットは、非常に大きいです。店員さんはその人の特徴・考え方などが分かるので、より適切な提案・アドバイスをしてくれるようになります。1つ目の「奏者であること」であることのメリットでもありますが、演奏で苦労している点を伝えて具体的な改善のアドバイスを受けることも可能でしょう。あまりに専門的な話になれば「レッスンを受けて」となると思いますが、一定のレベルまではアドバイスしてくれるはずです。

実物を見て試奏することは必須

先述の通り、楽器には基本的に個体差があります。同じ型番だとしても、使用する素材が変われば「木材の密度」「響き」「重さ」「音の響き」「弾きやすさ」などが変わってきます。

この個体差は楽器本体の良し悪しに留まらず、奏者との相性もあります。人には「クセ」があり、「手」や「口」の形は十人十色です。ある人にとっては「A」が吹きやすくても、ある人にとっては「B」の方が良いと言ったことが出てくるのです。

そのため、楽器を購入する際は、奏者本人が実際に手に取って試奏することは必須と言えます。私は1つの型番に対し、10本以上弾き比べしたこともありました。初めて楽器を買うのであれば、即決よりは、3本以上弾き比べした上で購入した方が良いと思います。

ここからは実際に店舗で試奏した時に、私が気にするであろう点を記載していきます。

  • 持ち具合
    • 楽器本体の身体への当たり方、重さの確認をします
      • 楽器の当たり所によっては、支えてる箇所が痛くなったりします
      • 楽器は長時間持ってることもあり、重さは重要です。
  • 楽器そのものの生音・機材を通した後の音
    • 以下のように、重要な音が楽器によって異なると思います。そのため、色々な環境で音を聴くことが必要です。
      • 軽音楽であれば、アンプ/マイクを通した音が重要な音
      • 管弦楽器であれば生音が重要な音
    • 何も押さえていないときの音
      • 弦楽器であれば開放弦の音、管楽器であればキーを押していないときの音です
      • ノイズが乗らず、綺麗に音が響くかどうかを確認します。
    • 高音
      • 安定してキレイな音が出るかを確認します。
      • 弦楽器の場合は、ハイポジションで押さえ易いかを確認します
    • 単音
      • 色んなポジションでキレイに音が鳴るかを確認します
      • 管楽器の場合は、しっかりキーが塞がっていないと安定した音にならず致命的です
  • 弾き具合
    • ポジション移動
      • 弦楽器の場合、ネックの形により移動のしやすさが異なるので重要な箇所です
      • 管楽器の場合、キーが素早くスムーズに反応するかどうかを確認します
  • 木材の状態
    • 木の密度が高く、乾燥させていれば、変形も少なく修理の回数も減るなどのメリットがあります
    • 乾燥しきってなく水分が残っている場合、今後乾燥した時に、歪みが生じてしまう可能性もあります
  • 奏者の違いによる音
    • 自分で弾いたときの音の他、可能なら他者(店員など)に弾いて間接的に聴いてみることもしています
    • 実際に演奏を聴くような人が聴く音と弾いている本人が聴く音では異なる場合があるからです
  • 見た目(色/木目)
    • どうしても迷った場合など、見た目も決め手になる場合があります。
      • 木目などがキレイな場合はそれだけで値段が上がる場合もあります。
    • 愛着が沸く1つの理由、モチベーションを保つ1つの理由などに挙げられる場合もあります。

【番外】選定品/買い付け品

場合によっては、「選定品」や「買い付け品」に巡り合うことがあります。

「選定品」は、同じシリーズ(型番)を数本用意した中から、プロの奏者が選び抜いた個体です。そのため、同じ型番/価格の中でも「状態」や「音」が良いものであるという証明になります。

「買い付け品」は、バイヤーが現地に行って仕入れてきたものです。特に、海外メーカーの中古品、ビンテージ品に多い傾向があります。こちらも買い付け専門の人の目で選び抜かれたものなので、1つの指標になるでしょう。

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まとめ

今回は、3Dビューポートにおける「モードの違い」について記載しました。

主に使用するのは、オブジェクトモードと、編集モードになると思います。それぞれの違いを理解したうえで行いたいことに最適なモードを選ぶようにしましょう。

参考URL

ギターの購入を検討されている方は、以下も参考にしてみて下さい。

おすすめしたいギターの選び方~注意したいポイント~
 

DTMを始めようかなと思われている方は、以下も参考にしてみて下さい。

DTMに必要な機材って何?必要な理由と優先順位

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