動画編集をする際に、3DCGにも手を出せたらな。。。と思って色々調べた結果、フリーソフトなのに超高機能な3DCGソフトのBlenderに行きつきました。
使いこなせれば、かなりの武器になるというのが、その印象です。
本記事では、「3DCGとはどんなものか?」「Blenderとはどんなものか?」について、調べた情報を記載していきます。
3DCGソフトとは・・・
そもそも3DCGって?
そもそも、3DCGとは何のことでしょうか?簡単に言えば、立体的に作られたCGです。
分かりやすい例でいうと、ディズニー系のアニメーションなんかは、正に3DCGそのものです。もちろんディズニーのような「アニメーション制作」「キャラクター制作」に留まりません。「建築などのデザイン」にも用いられ、完成イメージを共有したりするのに使われたりします。
基本的には、以下の流れで作られます。
順番 | 工程 | やること |
1 | モデリング、スカルプト、リトポロジー | キャラクターなどのオブジェクト(CGの外形)を作る |
2 | テクスチャリング、ペインティング、シェーディング | 作成したオブジェクトの表面に色合いや影の加工を加えて、よりリアルなものに見せる |
3 | アニメーション | アニメーションを作る |
4 | 物理シミュレーション | よりリアルな動きを表現するために、物理現象をシミュレートして、アニメーションを作る |
5 | レンダリング | 作成したものを動画ファイルなどに、書き出す |
※モデリング:辺や面を使って、一つのオブジェクトを作ること
※スカルプト:彫刻のように「削る(凹ます)」「引っ張り出す(押し出す)」など操作でオブジェクトを作ること
※リトポロジー:出来上がっている3DCGに対して、オブジェクトの再構成を行うこと
※テクスチャリング:表面に質感を付けること
※ペインティング:カラーリングにより、模様などを付けること
※シェーディング:反射具合や陰のかかり方を付けること
3DCGソフトってどんなものがある?
3DCGソフトとは、上記の3DCGを作成するソフトウェアやツールを指します。
中には非常に高額なソフトも多くてプロユースで専門学校などでも採用されているようなものから、無料で趣味でも使えるようなものまで幅広いです。また、3DCGを作成する際に行うであろう機能(オブジェクト作成やアニメーション作成)が全部乗せの統合ツールや、モデリングなどのCG作成に特化したもの、アニメーション作成に特化したものなど様々な特徴があります。
以下では、代表的な有料の統合3DCGソフトを簡単にまとめてみました。Blenderについては、別途後述しています。
ツール | Maya | 3ds MAX | Cinema 4D |
概要 |
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ライセンス 形態 |
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価格 |
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体験版 | 〇 | 〇 | 〇 |
参考URL | 公式HP | 公式HP | 公式HP |
※Cinema 4Dについては、あくまで一例です。詳細は、こちらを参照ください。
また、Mayaなどを初めとする様々な製品のバンドル品である「Entertainment Creatioin Suite」という製品もあります。詳細は、こちらを参照ください。
Blenderの特徴
前置きが長くなりましたが、いよいよ本題のBlenderです。2020/08/31に最新バージョンV2.90がリリースされました。日々、進化が見られるツールです。
以下でそんなBlenderの特徴を記載します。
完全無料
Blenderは、完全無料のフリーソフトになります。用途は選ばず、商用利用も可能です。開発の資金源は寄付によって賄っているようです。
統合ツール
Blenderは、単なる統合ツールに収まりません。
モデリング、リギング、アニメーション、シミュレーション、レンダリングに留まらず、内蔵のゲームエンジンを使用してゲームの作成まで対応しています。
マルチプラットフォーム
Blenderは、複数のメジャーなOSに対応しており、通常は開発環境では悩まずに使用することが可能です。対応しているOSは、Windows / Mac OS / Linuxになります。
機能が豊富
フリーソフトとしては考えられないほどの機能が盛り込まれています。「統合ツール」でも記載した機能の他にも、モーショントラッキング(動きに合わせた編集が可能)、動画編集、Pythonによるスクリプト編集(カスタマイズ)などもできます。高額かつ高機能な有料ソフトに肩を並べるほどの高機能を持ち合わせます。
Unityと連携
Blenderは、Unityと連携もできます。これにより、モデル(オブジェクト)はBlenderで作成し、実際の動きを作るのはUnityで対応することが可能になります。
日本語対応
Blenderは、別途パッチを当てたりする必要はなく、設定画面から言語変更が可能です。参考にするチュートラルなどによっては、日本語にしない方がメリットはあるかもしれません。
開発がさかん
有志による開発ですが、非常にアップデート頻度も多く、中には変更も大幅な変更も含まれます。それゆえ、できることもどんどん増えていきます。しかし、反面デメリットにもなります。「使い慣れているインターフェースがまるっきり変わってしまう」といった可能性もあります。2.79
プラグインの豊富さ
Blenderは、オープンソースになっています。ゆえに、ソースコードが公開されているため、第三者による開発も可能になります。そのため、多くのプラグインが存在しています。
相応の時間が必要
高機能でできることが多すぎるため、Blenderを使いこなすには、相当な時間が必要です。直感的に使えるようなものではなく、必ず何かを参考にして1つ1つ学んでいくことが必要だと思います。
まとめ
今回は、一般的にメジャーな有料ソフトと、Blenderの概要について紹介しました。フリーソフトとは思えない充実した機能を備えている反面、相当勉強して使い倒さないとBlenderを把握するのは難しいと思います。
ですが、本記事を通して、Blenderはどんなツールなのか?を知っていただき、少しでも興味が出てもらえたら嬉しいです。そして、ぜひ使ってみて下さい。