3DCGソフトの中でもフリーソフトで高機能なBlender。
今回は、そんなBlenderでメインで使用するであろう画面:3Dビューポートにおける「オブジェクトモードの基本操作」について記載していきます。
ちなみに、3Dビューポートとは、以下の茶色で囲まれた部分になります。
基本操作
以下では、3Dビューポートにおけるオブジェクトモードでの操作について説明していきます。以下では、ショートカットキーを記載していますが、ヘッダーなどのメニューから実施することもできます。
追加
「Shift + A」のコマンドを押下して表示されるメニューの中から、3Dビューポートの空間内にオブジェクトを配置することが可能です。追加できるオブジェクトの種類は以下です。
オブジェクトの種類 | 説明 |
メッシュ | 頂点、辺、面で構成されたオブジェクト。 最も幅広く用途で使用することができる。 |
カーブ | 滑らかな局面を描くためのオブジェクト。 ベジェ曲線とNURBSカーブの2種類の曲線を扱える。 |
サーフェイス | 上記カーブのNURBSカーブによる面形状を作成する。 |
メタボール | 隣接するメタボール同士を滑らかに接合させるオブジェクト。 主に液体などの流動的なものの表現で使用される。 |
テキスト | 文字列のオブジェクト。 厚さやベベルなどの設定も可能。 |
なお、追加するオブジェクトは、3Dカーソルの場所に配置されます。
削除
選択したオブジェクトを削除することができます。
押下するコマンドは、削除時の確認ダイアログを表示するかしないかで変わってきます。確認ダイアログを出しながら削除する場合は「X」、出さずに削除する場合は「Delete」です。
移動
選択したオブジェクトを移動させることができます。押下するコマンドは、「G」です。「右クリック」もしくは「Escape」を押下することで、操作をキャンセルすることができます。
なお、「N」押下によって表示されるサイドバーでは、数値を用いて任意の位置に動かすことが可能です。
回転
選択したオブジェクトを回転させることができます。押下するコマンドは、「R」です。回転は、現在の視点(視線)を軸にした回転になります。「右クリック」もしくは「Escape」を押下することで、操作をキャンセルすることができます。
なお、「N」押下によって表示されるサイドバーでは、数値を用いて任意の回転を行うことが可能です。
サイズ変更
選択したオブジェクトをサイズ変更を行うことができます。押下するコマンドは、「S」です。「右クリック」もしくは「Escape」を押下することで、操作をキャンセルすることができます。
なお、「N」押下によって表示されるサイドバーでは、数値を用いて任意のサイズ変更を行うことが可能です。
表示/非表示
選択したオブジェクトを非表示で隠したり、再表示させることができます。非表示にする(隠す)コマンドは、「H」、隠しているオブジェクトを表示させるには「Alt + H」を押下します。「Shift + H」を押下することで、選択していないものを隠すこともできます。
リンク
複数選択した2つ以上のオブジェクトをリンクさせることで、同じ処理(移動・回転・サイズ変更を除く)を施すことが可能になります。基本的には同じ形状のオブジェクトに対して行いますが、異なる形状のものを選択した場合は、最後に選択したオブジェクトの形状に統一されます。
複製
複製には、「オブジェクトを複製」と「リンク複製」の2種類の複製があります。
「オブジェクトを複製」では、複製後のオブジェクトに対して個別に設定などを設けることが可能です。通常イメージするであろうコピペに相当します。
「リンク複製」は、複製後のオブジェクトは複製元のオブジェクトと「リンク」が成された状態での複製になります。
統合(グループ化)
グループ化と言った方が理解しやすいかもしれません。2つ以上のオブジェクトを選択時に「Ctrl + J」を押下することで1つのオブジェクトのように「移動」「回転」「サイズ変更」などができます。
なお、回転の中心などの「基準点」や「設定内容」は、最後に選択したオブジェクトのものを引き継ぐので注意が必要です。
また、統合したものを統合解除したいけど「Ctrl + Z」で対応できないといった場合は、以下の手順を行ってください。
- ヘッダーの左端にあるモードを[編集モード]にする。
- 切り離したい点・辺・面を選択する。
- 「P」を押下することで表示される[分割] > [選択]を押下する。
※手順2では、シェーディングを「ワイヤーフレーム」にすると、面の陰に隠れた部分も選択しやすいです。(詳細はこちら)
まとめ
今回は、3Dビューポートにおける「オブジェクトモードの基本操作」について記載しました。
本記事で紹介したような内容を駆使してモデリングしていくことになります。まずは、上記の内容を理解し、実際に操作することから始めてみましょう。