【Blender】色鉛筆のように使える「グリースペンシル」の使い方~基本操作③~

Blenderでは、色鉛筆のような感覚で使える「グリースペンシル」という機能があります。

その「グリースペンシル」におけるツールバーでは、機能を使いやすくするための専用のボタンが存在します。

今回は、そんな「グリースペンシル」のツールバーの中でも「編集モード」の際の使い方について記載していきます。なお、本内容は、V3.0.0時点のリリース物件に沿った内容となっています。

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ツールバーの使い方(編集モード)

ここでは、「グリースペンシル」利用時の編集モードにおけるツールバーの内容について記載します。

 

選択

選択には、以下の4つの方法があります。長押しすることで、選択することができます。

項目説明
長押し選択されたアイテムは、オレンジ色になる。
ボックス選択アイテムを範囲選択ができるようになる。
ツールバーの選択ツールから「ボックス選択」を選択しても良い。ヘッダーの [ 選択 ] > [ ボックス選択 ] でも可能。
サークル選択なぞったアイテムを選択できるようになる。
白い円は、マウスホイールを回転させて大きさの変更が可能。
ツールバーの選択ツールから「サークル選択」を選択しても良い。ヘッダーの [ 選択 ] > [ サークル選択 ] でも可能。
投げ縄選択決められた形ではなく、マウスのドラッグした軌跡が外周となる範囲選択が可能。
アイテムの一部のみが選択された場合も、選択対象として扱われる。ヘッダーの [ 選択 ] > [ 投げ縄ストローク選択 ] でも可能。
この場合は「セット」「拡張」「減算」「差分」「交差」をさらに選択することができる。

カーソル

「カーソル」は、3Dカーソル位置を設定するツールです。

 

 

位置は「左クリック」もしくは「ドラッグ」で移動させることが可能です。

編集モードでの3Dカーソルの役割は、以下の記事でも記載した「ドロー平面」や「奥行き」の基準とすることができる重要な機能になります。

【Blender】色鉛筆のように使える「グリースペンシル」の使い方~基本操作①~

移動

選択したアイテムを移動できるツールです。

回転

選択したアイテムを回転できるツールです。

スケール

選択したアイテムを拡大/縮小します。なお、長押しすることで、「スケール」の他に「ケージを拡大縮小」を選択することができます。

項目説明プレビュー
スケール選択したアイテムを拡大縮小します。
ケージを拡大縮小ケージを利用して、選択したアイテムを拡大縮小します。

 

トランスフォーム

オブジェクトの「移動」「回転」「拡大/縮小」を行うことができます。

押し出し

「+」をドラッグすることで、「ポイント」を押し出すことができます。


なお、「+」をドラッグしている最中に、「X」「Y」「Z」を押下すると、それぞれの軸に固定させて押し出すことができます。また、「X」「Y」「Z」を1度押下すると「グローバル座標」、2度押下すると「ローカル座標」に基づいて押し出すことができます。「X」「Y」「Z」を3度押下した場合、もしくは(見えにくいですが)白い円をドラッグした場合は、軸の制限に縛られずに自由な押し出しが可能になります。

「ポイント」とは、いわば「制御点」のことです。
グリースペンシルのストロークは「ポイント」とポイント同士を繋ぐ「エディットライン(直線)」で構成されています。
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半径

選択したポイント(線)の幅を太くしたり、細くしたりします。

曲げ

先述の「カーソル」を支点とし、アイテムを曲げることができます。

せん断

長押しすることで、「せん断」と「球状に変形」を選択することができます。

項目説明プレビュー
せん断選択したアイテムを画面の水平もしくは垂直の方向に沿ってせん断します。
水平方向にせん断したい場合は「X」を、垂直方向にせん断したい場合は「Y」を押下すると、切り替えが可能です。
デフォルトは、水平方向のせん断です。
球状に変形選択したアイテムの中点を球体の中心とし、球形に外側に移動します。

 

フィルトランスフォーム

ストロークフィルの「移動」「回転」「拡大/縮小」を行うことができます。

補間

フレーム間のグリースペンシルのストロークを自動で補間します。

描き方ですが、以下のようになります。

  1. 補間させたい2つのキーフレームの間のタイムラインに再生ヘッドを設定する
  2. クリックして左から右にドラッグする
  3. 目的の補間パーセンテージを設定し、クリックを離す

アノテート

アクティブデータに注釈を付けます。

「アノテート」には4種類あるので、以下にまとめます。

記載方法説明
アノテートメインエリアでフリーハンドのストロークを描画します。
アノテートラインクリックとドラッグで、直線のアノテーションを描画します。

オプションで、線の開始と終了の矢印スタイルを選択できます。

アノテートポリゴン複数回クリックすることで、つながった線(ポリゴンのアノテーション)を描画します。

「ESC」キーを押すと、終了します。

アノテート消しゴムクリックとドラッグで記載したアノテーションを消します。

まとめ

今回は、「グリースペンシル」でドローモードを使用している際に表示される「ツールバー」について記載しました。

手書きによる表現の幅が広がったり、「グリースペンシル」をより使いやすいものにする機能です。上記の内容を参考に、色々試してみて下さい。

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