動画編集ソフトのDaVinci Resolveでは、ページ毎に役割を設けて、やれることを分けています。
今回は、その中でも編集に関わるカラーページの「キーボード、マウス、メニューでできるビューア機能」についてまとめていこうと思います。
なお、ここで紹介する内容は、DaVinci Resolve Studio 18 に基づいた内容になっています。
キーボードおよびマウスでできる機能
ビューアのコントロールの中で、キーボードおよびマウスで操作可能な内容を記載します。
キーボードによるビューアエリアの操作
キーボード操作でも①のズーム操作に関する操作を行うことができます。
操作 | 方法 |
ズームイン(拡大) | 「Ctrl + =(イコール)」を押下する。 |
ズームアウト(縮小) | 「Ctrl + -(マイナス)」を押下する。 |
表示サイズを実際のサイズにする | 「Shift + Alt + z」を押下する。 |
表示サイズをウィンドウに合わせる | 「Shift + z」を押下する。 |
マウスによるビューアエリアの操作
マウス操作でも①のズーム操作を初め、様々な操作を行うことができます。
操作 | 方法 |
ズームイン(拡大) | ホイールを上に回転する。 |
ズームアウト(縮小) | ホイールを下に回転する。 |
パン | マウスポインターをビューアに移動し、中クリック&ドラッグを行う。 |
再生にかかわるキーボード操作
キーボードのキーを使ったトランスポート操作をまとめます。
キー | 説明 |
上下の矢印 | 「前のクリップ」もしくは「次のクリップ」に移動します。 |
左右の矢印 | 再生ヘッドを、「1フレームずつ」前後に動かします。 |
Shift + 左右の矢印 | 再生ヘッドを、「1秒ずつ」前後に動かします。 |
スペース | 再生の「開始」もしくは「停止」を行います。 |
J | 逆再生します。 |
K | 停止します。 |
L | 再生します。 |
メニューでできる機能
ビューアのコントロールの中で、メニューで操作可能な内容を記載します。
ファストレビュー
メニューの [再生] > [ファストレビュー]を押下することで、速く速度で再生することができます。
ただし、再生速度はクリップの長さに依存し、クリップが長い程速く再生されます。
オーバーレイ
カラーページのビューアでも、オーバーレイを利用できます。
セーフエリアオーバーレイ
[表示] > [セーフエリア] を有効にすると、セーフエリアオーバーレイが表示されます。
なお表示されるセーフエリアオーバーレイは、以下の各々に対して表示/非表示を選択できます。
項目 | 説明 |
フレームの外枠 | フレームの外枠を示すオーバーレイです。 |
アクション | アクションセーフエリア(フレームの90%)を示すオーバーレイです。 |
タイトル | タイトルセーフエリア(フレームの80%)を示すオーバーレイです。 |
センター | フレームの中央を示す十字線です。 |
アスペクト比 | [表示] > [アスペクト比を選択] で選択されたアスペクト比のオーバーレイです。 |
ブロードキャストセーフ外の部分を表示
[表示] > [ブロードキャストセーフ外の部分を表示] を有効にすると、フォルスカラーオーバーレイが表示されます。
これは、プロジェクト設定のカラーマネージメントパネルで設定されたブロードキャストセーフレベルからはみ出ている箇所を知らせてくれるものです。
ビューアモード
ビューアには、以下のような3つのモードがあり、[ワークスペース] > [ビューアモード]で選択できます。
また、以下のようにショートカットキーも利用でき、有効状態で再度実行することでモードが解除されます。
モード | ショートカットキー |
シネマビューア | Ctrl + F |
エンハンスビューア | Alt + F |
フルページビューア | Shift + F |
それぞれの特徴について、以下にまとめます。
シネマビューア
ビューアが全画面表示になります。
ただし、ポインターをビューア上に置いたときに表示されるコントロールがあり、「再生」「停止」「ビューア解除」「ジョグバーによる再生位置の指定」ができます。
また、ビューア上で開くコンテキストメニューでは、以下の設定変更が可能です。
- スコープを表示
- 再生時はスコープを非表示
- グリッドを表示
- スコープの種類(以下から選択可能)
- パレード
- 波形
- ベクトルスコープ
- ヒストグラム
- CIE色度
- パレード
このモードでは、大画面での最終チェックなど、映像のみをディスプレイに表示させたい場合に重宝すると思います。
エンハンスビューア
DavinciResolveのカラーパレットより上をビューアとして扱うことができます。
この時、ビューアの左右にあるインターフェース、および各種タイムラインが非表示になります。
また、本モードへの変更による利用できる機能の追加/削減が発生するわけではありません。
このモードでは、画面下部のカラーパレットの表示が維持されます。
そのため、カラーコレクション、ノイズパターンなどを確認しながら、微調整を行う際に重宝すると思います。
フルページ
カラーページの作業エリア全体が、ビューアとなるモードです。
そのため、アプリ上部の「メニュー」「インターフェースツールバー」、アプリ下部の「ページ切り替えボタン」が表示されるのみになります。
また、インターフェースツールバーにあるパレットは、表示/非表示の切り替えが可能です。
このモードでは、ページ下部のカラーパレットを使用しないで作業したい場合に重宝されるかと思います。
商品情報
公式HPでは、無料版もダウンロードできます。
無料版は、試用期間のようなものではなく、永続的に無料で使い続けることができます。
また、無料版とは言え、プライベートで利用する場合は十分すぎる機能を有しています。
まとめ
今回は、DaVinci Resolveの「カラーページ」のうち、「キーボード、マウス、メニューでできるビューア機能」についてまとめてみました。
DaVinci Resolveを使用する際のヒントになれば幸いです。