動画編集ソフトのDaVinci Resolveでは、ページ毎に役割を設けて、やれることを分けています。
今回は、その中でも編集に関わるカラーページの「ノードエディター(概要、構成要素)」についてまとめていこうと思います。
なお、ここで紹介する内容は、DaVinci Resolve Studio 18 に基づいた内容になっています。
ノードエディターとは
ノードを利用して、カラーグレーディングを行えるツールになります。
基本的には、以下のようにノードが1つずつあり、ノードエディターを意識しない場合はこのノードに対してカラーグレーディングが施されます。
しかし、複数のノードを使用し、以下のような複雑なカラーグレーディングを行うことも可能です。
- マスクを利用した部分なカラー調整
- エフェクトの適用
- 外部マットの利用
インターフェース
ノードエディターのインターフェースはシンプルで、以下の項目があります。
No | 項目 | 説明 |
① | ポインターモード | ノードの選択や範囲選択が可能になります。 「H」キーでハンドモードに変更できます。 |
② | ハンドモード | ノードツリーの中で表示させたい場所に移動させることができます。 「H」キーでポインターモードに変更できます。 |
③ | グレーディングモード | 連動する「ドット」もしくは「プルダウンメニュー」にある以下の2種類から、グレーディングモードを選択できます。
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④ | ズームスライダー | ノードエディターのズームイン/ズームアウトができます。 |
⑤ | オプションメニュー | 以下の設定があります。
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ノードエディターでは、以下のようなことができます。
操作 | 説明 |
拡張/縮小 | 以下のいずれかの操作で、ノードエディターの領域を調整できます。
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ノードツリーを再配置 | 以下の手順で、作業領域に合うようにノードツリーが再配置されます。
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パン | 以下のいずれかを利用してドラッグします。
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ズーム | 以下のいずれかをを実行します。
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構成要素(ノード)
カラーページで行う「カラーグレーディング」「エフェクト適用」「マスキング」「キーイング」などは、「ノード」という基本単位を組み合わせて作成していきます。
各ノードで、処理内容を分けたり、担う役割を分割させたりすることで、細かく正確なカラーグレーディングを行う安くなります。
実際のノードは以下のようなもので、ノードに対して行っている内容を確認することもできます。
No | 項目 | 説明 |
① | ラベル | 任意のテキストでラベリングすることができます。 役割やメモなどを付与するのに便利です。 ノードに対して開くコンテキストメニューで、追加することが可能です。 編集時は、対象のラベルをダブルクリックしてください。 |
② | ノード番号 | ノードエディターに追加された順に付与される番号です。 |
③ | バッジ | 「付与したエフェクト」「パレットでの編集」「キーフレームの追加」などを行った時に追加されます。 当該のノードでどんな編集がされているか確認するのに便利です。 |
また、サムネイルでは、そのノードの出力となるカラーグレーディング結果が表示されます。
そのため、どの段階でどのようなグレーディングが成されているか確認することができます。
構成要素(ノードツリー)
より複雑なカラーグレーディングの結果を得るために、構成するものがカラーページの「ノードツリー」です。
ノードツリーは、ノードエディターに配置されている「入力」「ノード」「出力」をラインでつなぎ、左から右に流れるように構成します。
ノードツリーを構成するためには、以下の要素を把握しておく必要があります。
要素 | 説明 |
ソース入力 | ノードエディターの左端にある緑色の「〇」で示された端子です。 カラーグレーディングの入口となる端子で、クリップ(原本)のRGBデータを後段のノードに入力します。 ノードエディターに対して開くコンテキストメニューの「ソースを追加」で、複数追加することが可能です。 |
ノード | 上記「構成要素(ノード)」の欄を参照下さい。 |
入力(ノード) | ノードの左側にある「▶」で示される端子です。 |
出力(ノード) | ノードの右側にある「■」で示される端子です。 |
RGB入出力(ノード) | ノードの左右の上側にある緑色の入出力端子です。 基本的な色の情報は、こちらの端子を利用します。 |
キー入出力(ノード) | ノードの左右の下側にある青色の入出力端子です。 部分的な加工時に必要なマスク(領域の指定)やアルファch(透明部分の指定)の情報はこちらの端子を利用します。 |
ノードツリー出力 | ノードエディターの右端にある緑色の「〇」で示された端子です。 カラーグレーディングの出口となる端子で、この出力が最終的なノートエディターでの編集結果になります。 本出力の数は、1つのクリップに1つのみで、追加・削除はできません。 |
アルファ出力 | キー出力をDaVinci Resolveで直接作成できる端子です。 ノードエディターに対して開くコンテキストメニューの「アルファ出力を追加」で、複数追加することが可能です。 |
商品情報
公式HPでは、無料版もダウンロードできます。
無料版は、試用期間のようなものではなく、永続的に無料で使い続けることができます。
また、無料版とは言え、プライベートで利用する場合は十分すぎる機能を有しています。
まとめ
今回は、DaVinci Resolveの「カラーページ」のうち、ノードエディターの「概要」「構成要素」についてまとめてみました。
DaVinci Resolveを使用する際のヒントになれば幸いです。