【DaVinci Resolve】ResolveFX~トランスフォーム②~

動画編集ソフトのDaVinci Resolveでは、サードパーティーのエフェクトに頼らなくても良いように、多くのエフェクトが内蔵されています。

今回は、その中でもエフェクトの「ResolveFX」の「ビデオコラージュ」の「タイルアニメーション」の設定以降と「変形」について、まとめていこうと思います。

なお、ここで紹介する内容は、DaVinci Resolve Studio 19 に基づいた内容になっています。

ResolveFXの一覧は、「ResolveFX~概要とエフェクト一覧~(リンク)」を参照ください。
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ビデオコラージュ

複数の映像クリップを一つの画面上に配置して、コラージュ形式で表示するエフェクトです。

複数の映像を同時に視聴したり、映像を分割して異なる視点やシーンを同時に見せたい場合に適していると思います。

設定値は以下があります。(下図は一例です。)

タイルアニメーション

タイルに対して、「イントロ」「アウトロ」「手動キーフレーム」に対して、シンプルなアニメーションを付与する設定群です。

「ワークフロー」で「タイルを作成」を選択した時に表示されます。

設定項目説明
全タイルに適用 本セクションの設定を全タイルに適用することができます。
アニメートアニメーションを付与する対象を以下から選択できます。

  • 手動キーフレーム
  • イントロのみ
  • アウトロのみ
  • イントロ&アウトロ
飛行アニメーションタイルが移動する方向を以下から選択します。

  • 左から飛行
  • 右から飛行
  • 上から飛行
  • 下から飛行
縮小アニメーション縮小の仕方を以下から選択できます。

  • 縮小
  • 高さを縮小
  • 幅を縮小
飛行の進捗キーフレームを利用することで、移動する位置を設定できます。
「アニメート」に「手動キーフレーム」を設定している場合に表示されます。
縮小の進捗キーフレームを利用することで、スケールを変更する度合を設定できます。
「アニメート」に「手動キーフレーム」を設定している場合に表示されます。
回転の進捗キーフレームを利用することで、回転する角度を設定できます。
「アニメート」に「手動キーフレーム」を設定している場合に表示されます。
フェードの進捗キーフレームを利用することで、フェードする度合を設定できます。
「アニメート」に「手動キーフレーム」を設定している場合に表示されます。
飛行位置を変化させたい場合に、有効にできます。
「アニメート」に「手動キーフレーム」ではない設定にしている場合に表示されます。
縮小スケールを変更する度合を変化させたい場合に、有効にできます。
「アニメート」に「手動キーフレーム」ではない設定にしている場合に表示されます。
回転回転する角度を変化させたい場合に、有効にできます。
「アニメート」に「手動キーフレーム」ではない設定にしている場合に表示されます。
フェードフェードの度合を変化させたい場合に、有効にできます。
「アニメート」に「手動キーフレーム」ではない設定にしている場合に表示されます。
長さイントロ、アウトロとする長さを調整できます。
「アニメート」に「手動キーフレーム」ではない設定にしている場合に表示されます。

イージング&ブラー

タイルアニメーションのイージングに関する設定群です。

「ワークフロー」で「タイルを作成」を選択した時に表示されます。

設定項目説明
動き&サイズのイーズタイルの「位置」と「サイズ」のアニメートにおけるイーズの仕方を以下から選択します。

  • なし
    • カーブの適用はありません。
  • リニア
    • 直線的な変化をします。
  • イン
    • 前半は緩やかで、後半は急なカーブを描きます。
  • アウト
    • 前半は急で、後半は緩やかなカーブを描きます。
  • イン&アウト
    • 前半は緩やかで、中盤が急になり、後半は再度緩やかなカーブを描きます。
イーズの適用量カーブの速度が変化する度合を調整します。
「動き&サイズのイーズ」で「イン」「アウト」「イン&アウト」のいずれかを選択している場合に表示されます。
アニメーションのイーズキーフレーム間のアニメーションにおけるイーズの仕方を以下から選択します。
なお、各選択肢の変化の仕方は、「動き&サイズのイーズ」と同様です。

  • なし
  • イン
  • アウト
  • イン&アウト
イーズの適用量カーブの速度が変化する度合を調整します。
「アニメーションのイーズ」で「イン」「アウト」「イン&アウト」のいずれかを選択している場合に表示されます。
アンチエイリアスタイルの上のイメージを縮小する際の「サイズ調整の明確さ」を調整します。
モーションブラー アニメーションに付与されるモーションブラーの量を調整します。
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変形

映像内のオブジェクトや全体の形状を変更するエフェクトです。

意図的に映像を伸縮させたり、曲げたり、歪ませたりしたい場合に適していると思います。

設定値は以下があります。

基本設定

本設定は、特定のセクションの配下にはないので、便宜上「基本設定」で括っています。

本エフェクトのベースとなる設定は以下になります。

設定項目説明
コントロール
モード
変形する際の方法を以下から選択します。

  • スライダー
    • インスペクタの「スライダー」と「チェックボックス」のみを利用し、各設定を行います。
  • インタラクティブ-キャンバス
    • ビューアおよびインスペクタのコントロールを利用して、各設定を行います。
    • OpenFXオーバーレイを表示させたビューアでは、赤いラインと白いアウトラインをドラッグすることで変形することができます。
  • インタラクティブ-ピン
    • ビューアおよびインスペクタのコントロールを利用して、各設定を行います。
    • OpenFXオーバーレイを表示させたビューアでは、クリック操作により2つ以上のコントロールポイント(ピン)を配置できます。
    • このピンをドラッグすることで変形することができます。
キャンバスを
リセット
変更されたキャンバスやピンの設定をリセットします。
「コントロールモード」で「インタラクティブ-xx」を選択した場合に表示されます。

位置コントロール

「コントロールモード」で設定した内容に応じたコントロールで、位置・サイズに関する調整を行います。

以下は、「スライダー」を選択しているときに表示される設定です。

設定項目説明
位置(X) イメージを横方向にずらす量を調整します。
位置(Y) イメージを縦方向にずらす量を調整します。
ズーム イメージのスケールを調整します。
回転 イメージの回転する角度を調整します。
イメージの幅を調整します。
高さ イメージの高さを調整します。
ピッチ イメージの中央の横軸を支点にして、回転する度合を調整します。
ヨー イメージの中央の縦軸を支点にして、回転する度合を調整します。
横方向に反転 イメージの中央の横軸を支点にして左右を反転させます。
縦方向に反転 イメージの中央の横軸を支点にして上下を反転させます。

以下は、「インタラクティブ-xx」を選択しているときに表示される設定です。

設定項目説明
表示
非表示
自動
ビューアがOpenFXオーバーレイが有効な場合に、オーバーレイを表示するかどうかを調整します。

イメージ調整

クロップやエッジに関する設定群です。

設定項目説明
クロップ&アンクロップクロップするための以下のスライドバーが表示され、クロップ量の調整ができます。

  • 左をクロップ
  • 右をクロップ
  • 上をクロップ
  • 下をクロップ
エッジのソフトネス イメージの4辺(エッジ)部のぼかし具合を調整します。
エッジの丸みイメージの四隅の丸み具合を調整します。

アニメーション

アニメーション適用時のブラーに関する設定です。

設定項目説明
モーションブラー キーフレームによる動きを設定したときのブラー調整を調整します。

アドバンスオプション

エフェクト設定の中でも、より詳細な調整ができる設定群です。

設定項目説明
エッジの処理サイズ調整によって明確になったエッジの外側(ブランク部分)への対応方法を設定します。

  • 不透明度
    • エッジ部が黒くなります。
  • 反射
    • 画像を反転させて、フレーム境界までの鏡像を作成します。
  • ラップアラウンド
    • 1つの映像を複数のディスプレイに分割して表示する「ビデオウォール」を作り、タイムライン解像度のフレーム境界までのスペースを埋めます。
  • 複製
    • 一番外側のピクセルを複製します。
合成の種類 複数のビデオレイヤーを合成する際の方法を設定します。
アンチエイリアス イメージを縮小する際の「サイズ調整の明確さ」を調整します。
アルファをプレビュー エフェクト適用後のイメージのアルファを表示します。
「合成の種類」における選択肢の詳細は、「エディットページ~編集方法:合成~(リンク:https://ytktfeelfree.com/tool/software/davinci_resolve/dr_edit_22_/7189/)」を参照ください。

商品情報

公式HPでは、無料版もダウンロードできます。

無料版は、試用期間のようなものではなく、永続的に無料で使い続けることができます。

また、無料版とは言え、プライベートで利用する場合は十分すぎる機能を有しています。

動画編集に関するプロフェッショナルな編集、カラー、エフェクト、オーディオが1台で可能なポストプロダクション。ライセンス版とUSB版を選べます。

まとめ

今回は、DaVinci Resolveの「ResolveFX」のうち、「ビデオコラージュ」の「タイルアニメーション」の設定以降と「変形」についてまとめてみました。

DaVinci Resolveを使用する際のヒントになれば幸いです。

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