今回は、ゲストOSのWindows 10 で、ローカルユーザーを作成した時に発生した問題について解決方法と共にまとめます。
起きた問題
仕事などでは、Hyper-Vなどの仮想環境を使用することも多いのではないでしょうか?
今では、Windows10 以上であれば、標準機能として全ユーザーが使用することもできるようになっています。
問題が起きたのは、そんなHyper-Vを使用してゲストOSにローカルユーザー(標準ユーザー)でログインしようとしていた時です。
ホストOS上で、ゲストOSに対してローカルユーザーでログインしようとしたところ、以下のメッセージが出てしまいました。
メッセージ内容は、以下です。
リモートでサインインするには、リモートデスクトップサービス経由でサインインする権限が必要です。規定では、Remote Desktop Users グループのメンバーがこの権限を持っています。所属しているグループに権限がない場合や、Remote Desktop Users グループから権限が削除されている場合は、権限を追加する必要があります。
ゲストOSにログインする際は、初回からリモートログイン扱いになるのか…と思いつつ、解決策を探しました。
解決策
解決策としては、2つあります。
特定のユーザーに対してのみ権限を与えたい場合には、前者の方法がオススメです。同一PCで複数のユーザーを作成して使用していきたい場合は、後者がオススメでしょう。
解決策1:ユーザー毎に設定
- 画面左下にある「Windows」ボタンを右クリックする
- 開いたメニューから「コンピューターの管理」を選択する
- [コンピューターの管理(ローカル)] > [システム ツール] > [ローカルユーザーとグループ] > [ユーザー]を選択する
- リモートログインさせたいユーザーを右クリックし、プロパティを選択する
- 「所属するグループ」タブを選択し、「追加」ボタンを押下する
- 「選択するオブジェクトを入力してください」の欄で、「Remote Desktop Users」を入力し、「名前の確認」を押下する
- 「”PC名”\Remote Desktop Users」表示されたら、「OK」ボタンを押下する
- 「所属するグループ」タブに「Remote Desktop Users」が追加されたことを確認し、「OK」ボタンを押下する
解決策2:ゲストOS(端末)ごとに設定
- 画面左下にある「Windows」ボタンを右クリックする
- 開いたメニューから「設定」を選択する
- [システム] を選択する
- 左側のリストから、「リモートデスクトップ」を選択する
- 「リモートデスクトップを有効にする」が「オン」になっていることを確認する
- 「ユーザーアカウント」下にある「この PC にリモートでアクセスできるユーザーの選択」を押下する
- 開いた「リモート デスクトップ ユーザー」のウィンドウで、「追加」ボタンを押下する
- 開いた「ユーザーの選択」ウィンドウにある「選択するオブジェクトを入力してください」の欄で、リモートログインさせたいユーザー名を入力し、「名前の確認」を押下する
- 正しくユーザー名を認識して表示されたら、「OK」ボタンを押下する
- 「リモート デスクトップ ユーザー」ウィンドウの一覧で、リモートログインさせたいユーザー名が表示されていることを確認し、「OK」ボタンを押下する
補足
補足情報として、ローカルユーザーを作成する方法をまとめておきます。
「\\コントロール パネル\ユーザー アカウント\ユーザー アカウント\アカウントの管理」で、「PC設定で新しいユーザーを追加する」を押下します。
※なお、直接 [設定] > [アカウント] > [家族とその他のユーザー] を開いても問題はありません。
開いたウィンドウで「その他のユーザーをこのPCに追加」を選択します。
Microsoft の「このユーザーはどのようにサインインしますか?」画面が表示されるので、「このユーザーのサインイン情報がありません」を押下します。
開いた「アカウントの作成」画面で「Microsoft アカウントを持たないユーザーを追加する」を押下する
すると、以下のユーザー作成の画面が表示されるので、必要事項(ユーザー名、パスワード、秘密の質問)を入力の上、画面遷移に沿ってアカウントを作成してください。
まとめ
今回は、Hyper-VのゲストOS(Windows 10)上で作成したローカルユーザーで、ゲストOSにログインする際のエラーの対応策をまとめました。
もし、同じ現象が発生した人がいる場合は、ぜひ試してみて下さい。