新しいPCを購入してきたらやっておいた方が良い事柄は、複数存在します。
その中の1つに、復元ポイントの作成があります。これは、回復ドライブと同様でPCに異常が起きた時に役立つものです。
今回は、そんな「復元ポイントの作成方法」と共に「削除」「利用」の方法について記載します。
復元ポイントとは?
別記事で紹介している回復ドライブは、「工場出荷状態」もしくは「作成時点のシステムの状態」に戻すための「リカバリーメディア」のようなものでした。
これを実行すると、基本的には工場出荷状態に戻るので、利用する中でインストールした「アプリ」「ソフト」、自身で作成した「ファイル」などは、無くなってしまう危険性があります。
それに対し、復元ポイントは、復元ポイントを作成した時のシステムファイルの状態を保存したものになります。
復元ポイントを利用してPCの状態を戻すと、個人で作成したファイルはそのまま残り、システムの状態のみ戻してくれます。
しかし、この復元ポイントはストレージ(SSD/HDD)の容量を消費していくので、設定が「無効」担っていることも多いです。
そのため、この機能を必要と感じる場合は、PCを購入してからなるべく早い段階で設定しておくのが良いと思います。
復元ポイントの作成
復元ポイントの作成方法は、「自動で作成」と「手動で作成」があります。
以下で、それぞれの方法を説明していきます。
自動で作成
自動で作成する場合は、システムに変更が加わった際のシステム状態が復元ポイントに自動で保存されます。
自動で作成するには、以下の手順を踏みます。
- タスクバーのスタートボタン(Windowsマーク)を右クリックする
- 「システム」を押下する
- 表示された「バージョン情報」画面で下にスクロールし、「システムの保護」を押下する
- 表示された「システムの保護」タブ内の「利用できるドライブ」 欄で、システムドライブを選択する
- システムドライブは、通常「Windows(C:)(システム)」と表示されています。
- システムドライブは、通常「Windows(C:)(システム)」と表示されています。
- 「構成(O)…」ボタンを押下する
- 表示された「システム保護対象 ( ドライブ名 ) 」画面で、「システムの保護を有効にする」を選択する
- 「ディスク領域の使用量」で、復元ポイントを保存するために利用する最大容量を設定する
- ディスク容量と相談して、通常動作に影響を与えない範囲で設定してください。
- ディスク容量と相談して、通常動作に影響を与えない範囲で設定してください。
- 「OK」ボタンを押下する
- 「利用できるドライブ」 欄のシステムドライブの「保護」列が「有効」になっていることを確認する
- 「OK」ボタンを押下する
手動で作成
手動で作成する場合は、実施した時点でのシステム状態が復元ポイントに保存されます。
手動で作成するには、以下の手順を踏みます。
- タスクバーのスタートボタン(Windowsマーク)を右クリックする
- 「システム」を押下する
- 表示された「バージョン情報」画面で下にスクロールし、「システムの保護」を押下する
- 表示された「システムの保護」タブ内の「作成」ボタンを押下する
- 復元ポイントの名称を入力し、「作成」ボタンを押下する
- 「復元ポイントは正常に作成されました。」のメッセージダイアログが表示されたら「閉じる」ボタンを押下する
復元ポイントの削除
復元ポイントの削除方法は、「全て削除」と「最新を残して削除」があります。
以下で、それぞれの方法を説明していきます。
全て削除
全ての復元ポイントを削除するには、以下の手順を踏みます。
- タスクバーのスタートボタン(Windowsマーク)を右クリックする
- 「システム」を押下する
- 表示された「バージョン情報」画面で下にスクロールし、「システムの保護」を押下する
- 表示された「システムの保護」タブ内の「利用できるドライブ」 欄で、システムドライブを選択する
- システムドライブは、通常「Windows(C:)(システム)」と表示されています。
- システムドライブは、通常「Windows(C:)(システム)」と表示されています。
- 「構成(O)…」ボタンを押下する
- 表示された「システム保護対象 ( ドライブ名 ) 」画面で、「削除」ボタンを押下する
- 確認メッセージが表示されたら、「続行」ボタンを押下する
- 「復元ポイントは削除されました。」のメッセージダイアログが表示されたら「閉じる」ボタンを押下する
- 「システム保護対象 ( ドライブ名 ) 」画面で、「OK」ボタンを押下する
最新を残して削除
最新を除いた復元ポイントを削除するには、以下の手順を踏みます。
- 「Win」+「E」を押下し、エクスプローラーを表示させる
- システムがインストールされているドライブを右クリックする
- 通常は、Cドライブです。
- 通常は、Cドライブです。
- 表示されたコンテキストメニューで、プロパティを押下する
- 表示された「プロパティ」画面で、「ディスクのクリーンアップ」を押下する
- 表示された「ディスク クリーンアップ」画面で、「システムファイルのクリーンアップ」を押下する
- 「ディスク クリーンアップ」画面に戻るので、「その他のオプション」タブを押下する
- 「システムの復元とシャドウ コピー 」にある「クリーンアップ(C)…」ボタンを押下する
- 確認メッセージが表示されたら、「削除」ボタンを押下する
- 「ディスク クリーンアップ」画面に戻るので、「OK」ボタンを押下する
- 確認メッセージが表示されたら、「ファイルの削除」ボタンを押下する
復元ポイントの利用
保存された復元ポイントを利用して、PCの状態を戻す方法を以下に記載します。
- タスクバーのスタートボタン(Windowsマーク)を右クリックする
- 「システム」を押下する
- 表示された「バージョン情報」画面で下にスクロールし、「システムの保護」を押下する
- 表示された「システムの保護」タブ内の「システムの復元」を押下する
- 別ウィンドウで「システムファイルと設定の復元」が表示されるので、「次へ」を押下する
- 戻したい復元ポイントを選択し、「次へ」を押下する
- 一覧に戻したい復元ポイントがない場合は、「他の復元ポイントを表示する」にチェックを入れて下さい。
- 一覧に戻したい復元ポイントがない場合は、「他の復元ポイントを表示する」にチェックを入れて下さい。
- 「復元ポイントの確認」で希望する復元ポイントと一致するか確認する
- 復元ポイントが正しければ、「完了」ボタンを押下する
- 確認メッセージが表示されたら、「はい」ボタンを押下する
- 復元処理実施後、再起動を求めるダイアログが表示さるので、「再起動」ボタンを押下する
- Windowsが再起動されるのでログイン画面でログインする
- 「システム保護対象 ( ドライブ名 ) 」画面で、「OK」ボタンを押下する
- デスクトップ表示後、システムの復元が正常終了した旨のダイアログが表示されるので、「閉じる」ボタンを押下する
まとめ
今回は、「復元ポイントの作成・削除・利用の方法」について記載しました。
本内容は、万が一の備えに非常に重要な内容です。Windows11のみに限らず、Windows 10や今後出るであろう後継バージョン(「12」や「13」?)にも共通している部分があるかと思います。
ぜひ、参考にしてみて下さい。