新しいPCを購入してきたら、起動してすぐ使える状態か?と言えば、そういう訳ではないですよね。
利用するまでには、必ず必要になる手順として、初期設定・初期セットアップがあります。
今回は、Windows11を利用する際の初期設定・初期セットアップについて記載します。
- 1 自分で初期設定を行うメリット
- 2 初期設定
- 2.1 国または地域はこれでよろしいですか?
- 2.2 これは正しいキーボードレイアウトまたは入力方式ですか?
- 2.3 2つ目のキーボードレイアウトを追加しますか?
- 2.4 ネットワークに接続しましょう
- 2.5 ライセンスに同意
- 2.6 PCの名前を設定
- 2.7 このデバイスをどのように設定しますか
- 2.8 アカウントの設定
- 2.9 デバイスのプライバシー設定
- 2.10 エクスペリエンスをカスタマイズ
- 2.11 OneDrive を使用してファイルをバックアップしましょう
- 2.12 100作品以上の高品質のPCゲームをPC Game Passでプレイしましょう
- 2.13 アップデートを確認しています。
- 2.14 次のバージョンのWindowsを取得しています
- 2.15 Windowsのログイン画面
- 3 まとめ
自分で初期設定を行うメリット
PCを購入して使えるようにするまでの作業としては、以下のようなものが一例として考えられます。
- 箱から出す
- 同梱品の過不足を確認
- 起動して、初期設定を実施
- ここでは、Windowsのデスクトップが出るまでに行う作業を指します。
- ネットワーク設定、アカウント設定を含みます。
- ここでは、Windowsのデスクトップが出るまでに行う作業を指します。
- Windows Updateを実施
- 回復ドライブを作成(重要)
- 復元ポイントの作成(おすすめ)
- Bitlockerの設定(Pro版のみ)
これらの作業は実施するタイミングですが、なにも購入してから1度だけ実施すればよいというわけではありません。
例えば、PCに不具合が生じ、以下のような機会にもすることは多いでしょう。そのため、実施する方法は知っておいた方が良いと思います。
- OSの再インストールをしなければならなくなった。
- 回復ドライブなどのリカバリーディスクと使用して、PCの初期化を実施した。
また、これらのサービスを行ってもらうサービスも購入時のオプションであるかと思いますが、個人的にはオススメしません。
理由としては、以下の点です。
- プライバシー設定などが、どう設定されたかがすぐに分からない
- 後で確認はできます。
- 後で確認はできます。
- リカバリーなどを自分で行う必要が出た場合、経験していないと迷ってしまう
- 基本的に付属している「取扱説明書(クイックスタート)」などに、大抵基本的なやり方は載っている
初期設定
ここで説明する内容は、利用するPCの環境によって表示される内容が異なる場合があります。そのため、ここでの説明では画面キャプチャーがない項目もあるので、ご了承ください。
例えば、以下の点が挙げられます。
- 購入したメーカーが異なると、メーカー特有の画面が表示される場合
- LANケーブルを接続している状態で初期設定を行うと、ネットワークの設定が飛ばされる可能性
- ワイヤレスの設定なども初期設定の中でやってしまいたい場合は、LANケーブルを接続しないで実施した方が良いです。
では、ここからは、初期設定の方法を順を追って、説明していきます。環境にもよりますが、全体で1時間弱の所要時間が見込まれます。
国または地域はこれでよろしいですか?
利用者が住む「国または地域」を選択して、「はい」を押下します。
これは正しいキーボードレイアウトまたは入力方式ですか?
基本的には、表示されている「Microsoft IME」を選択し、「はい」を押下します。
2つ目のキーボードレイアウトを追加しますか?
こちらは、そのまま「スキップ」を押下します。異なるキーボードレイアウトを追加したい場合は、「レイアウトを追加」を押下してください。
ネットワークに接続しましょう
ネットワークの設定を行います。ただし、この画面が表示される前に有線LANに接続されている場合は、この手順が飛ばされる場合があります。
有線LANを使用して使いたい場合
LANケーブルを挿して、一番上の「イーサネット」を選択してから「次へ」を押してください。
無線LANを使用して使いたい場合
設定には、利用する無線LANの名前(SSID)を選択し、そのSSIDに設定されている「セキュリティキー/パスワード」を入力する必要があります。
「セキュリティキー/パスワード」の情報は、無線LANのルーターの底などにシールで貼られていることが多いです。個人宅で使用している無線ルーターを利用の場合は、確認してみて下さい。
また、初期設定を屋外で行うことは少ないと思いますが、飲食店などの公衆Wi-Fiを利用する場合は、おそらく店内に情報が貼られているかと思います。
Windows11 Proの場合
「次へ」ボタンの左に「インターネットに接続しません」が表示され、選択することができます。これを選択すると、ネットワーク設定を飛ばして次の設定に進むこともできます。
「インターネットに接続しません」を押下した場合、「今すぐ接続して、デバイスをすぐに使い始めましょう」の画面が表示されます。ネットワーク設定をしないで設定を進める場合は、「制限された設定で続行」を選択しましょう。
ライセンスに同意
Windowsを使用するにあたっての様々な約束事が記載されています。(本来は)全て読んで理解してください。(業者に任せるサービスがある時点で、ここ読まないよなぁ…)
内容に納得したら、「同意」ボタンを押下してください。
PCの名前を設定
15文字以内の半角英数字、半角記号(一部の特殊な記号を除く)を組み合わせてPC名を設定します。
このデバイスをどのように設定しますか
Windows 11 Pro をお使いの場合、「このデバイスをどのように設定しますか」と表示される可能性があります。
表示されたら、個人利用の場合は「個人用に設定」をクリックし、「次へ」ボタンをクリックします。
企業で利用される場合は、社内ルールや用途に合わせて実施してください。
アカウントの設定
Home版とPro版では、「サインインできるアカウントの種類」と「画面遷移」が異なります。
Home版の場合は、Microsoftアカウントでのサインインしか設定できません。「Microsoftアカウントを追加しましょう」の画面が出てくるので、Microsoftアカウントでサインインをご覧ください。
なお、ローカルアカウントでサインインして利用したい場合は、一度Microsoftアカウントでサインイン後、[設定] > [アカウント]でログイン用のローカルアカウントを作成する必要があります。
Pro版の場合は、Microsoftアカウントとローカルアカウントでサインインすることができます。また、企業や学校などの団体での利用も考慮されているので、まず「このデバイスをどのように設定しますか?」の画面が表示されます。ここで「個人用に
設定」を選ぶと「Microsoftアカウントを追加しましょう」の画面が表示されます。以降は、作成したいアカウントに基づいて「Microsoftアカウントでサインイン」もしくは「ローカルアカウントを作成」のどちらかをご覧ください。
なお、「このデバイスをどのように設定しますか?」の画面で「職場または学校用に設定する」を選択する場合は、「セキュリティーキーの利用」もしくは「ドメインに参加」が前提になるので、通常の個人利用の場合は選択しないようにしましょう。
Microsoftアカウントでサインイン
既存のアカウントを利用するか?もしくは、新規で作成するか?によって、手順が異なります。
- 既に持っている場合
既にMicrosoftアカウントを持っている場合は、そのアカウントでサインインして下さい。
- 新規で作成する場合
既存のgmail等のメールアドレスを使う場合は、そのメールアドレスをMicrosoftアカウントとして登録することが可能です。
メールアドレスを新しく作ることもできます。既に同一メールアドレスが存在している場合はエラーが表示されるので、別のメールアドレスを設定してみて下さい。
なお、新規でアカウントを作成する場合は、パスワードの設定、名前入力、生年月日の設定、PIN(PCログイン時に利用される暗証番号のようなものです。PINは、「数字のみ」もしくは「英数字の混在」で選択できます。)の設定を行う必要があります。
また、パスワードの回復、アカウントのハッキング被害防止、ブロック時のアカウント復元等に使われるセキュリティ情報の登録では、メールアドレスもしくは電話番号を登録することになります。
ローカルアカウントを作成
Pro版の場合は、Microsoftアカウントを作成する代わりに、ローカルアカウントを作成することもできます。
手順は以下になります。なお、手順1~3は省略される場合もあります。
- 「Microsoftアカウントを追加しましょう」の画面で「サインインオプション」を押下する
- 「オフラインアカウント」を押下する
- Microsoftアカウントについての説明が表示されたら、「今はスキップ」を押下する
- サインインに使用する「ローカルアカウント名」を入力し、「次へ」を押下する
- パスワードを設定し、「次へ」を押下する
- 「パスワードを忘れた場合」の質問を選択し、回答を入力する。
デバイスのプライバシー設定
PCから得られる「位置情報」「検索ワード」等のデータをWindowsや各種アプリが利用できるようにするか?を設定する項目です。
これらの情報は、情報漏洩に繋がる場合もありますし、後でアプリ毎に設定することも可能です。そのため、私個人としては、この場では全てオフにしておくのが良いと思っています。
エクスペリエンスをカスタマイズ
Microsoftアカウントでログインしていると、出てくる項目でしょう。
こちらも先述の「デバイスのプライバシー設定」と似たようなものです。
PC上での操作のヒント、ニュース、広告、推奨事項、などの情報を利用者に沿ったものにするために、情報を集めようとするものです。
その情報をどこから持ってくるか?どんな情報を基に、カスタマイズしていくか?を設定するものです。
こちらも私個人としては、全てオフにしています。
OneDrive を使用してファイルをバックアップしましょう
Microsoftアカウントでログインしていると、出てくる項目でしょう。
OneDrive を利用する場合は、「One Driveでファイルのバックアップを行う」を選択した上で、「次へ」を押下してください。
利用しない場合は「ファイルのバックアップを行わない」を選択した上で、「次へ」を押下してください。
なお、OneDriveを使用すると、パソコンの中のデータを「オンラインストレージ」上に自動でバックアップされます。
100作品以上の高品質のPCゲームをPC Game Passでプレイしましょう
Microsoftアカウントでログインしていると、出てくる項目でしょう。
ゲームに関するマイクロソフト社が提供するサブスクリプション(月額100円)を利用するかどうかの設定です。
利用しない場合は、「今はしない」を選択しましょう。
PC Game Passの詳細は、こちらです。
アップデートを確認しています。
ネットワーク設定をしていると、表示される画面です。
アップデートしなければならない更新データがあるかどうかを確認しているので、操作は不要です。。
次のバージョンのWindowsを取得しています
Windowsの上位の更新データ(21H2 等)がある場合に表示される画面です。
Windows11のアップデートが始まり、再起動を含む更新がされることがあります。
余談ですが、アップデートが走ると、「あなたはそこにxx%です。」という誤訳のメッセージが見れるかもしれません。
この間、放置していても良いですし、表示される「Windows11のご紹介」を見ていても良いです。
処理の進捗は、画面中央下のメッセージとプロセスバーで確認できます。
Windowsのログイン画面
ログイン画面が表示されたら、「Enterキー」か「マウスの左クリック」を押下します。
表示されたPINコードの入力欄に初期設定で設定したPINコードを入力すると、ログインが開始されます。
初めてログインした時には、「これには数分かかる場合があります」画面が表示されます。この画面が表示されている時は、ログインしたユーザー用のデスクトップを作成している状態です。
Windowsのデスクトップ画面が表示されたら、初期設定が終わりになります。
また、ログイン後に気づいたことですが、Teamsが標準で入っていたのには、驚きました。
そして、Windows11のタスクバーでは右クリックでは、外せないアイコンがあります。
これらのアイコンについては、[タスク バーの設定]>[タスク バー項目]で、表示させたくないアイコンを「オフ」にすることでタスクバーから消すことができます。
まとめ
今回は、Windows11を利用する際の初期設定・初期セットアップについて記載しました。
なお、本内容は、Windows11のみに限らず、Windows 10や今後出るであろう後継バージョン(「12」や「13」?)にも共通している部分があるかと思います。
ぜひ、参考にしてみて下さい。