【おすすめ】UNIVERSAL AUDIO から販売されたエフェクター:UAFX PEDAL

ギターなどで扱うエフェクターの中には、空気感を演出する空間系エフェクターがあります。その中でも、コーラス、ディレイ、リバーブについては、ギターを演奏した人なら、何かしらの形で使ったことがあるでしょう。

今回は、そんなモジュレーション、ディレイ、リバーブで、最も私がおすすめしたい商品:UAFX PEDALS シリーズを紹介します。

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Universal Audioとは

UAFX PEDALSは、Universal Audio社により作られたエフェクターたちです。

Universal Audio 社は、スタジオで使われるようなハードウェア(ラック)機材、DTM機材などを手掛ける知る人ぞ知るメーカーです。どの機種も定評があり、多くのエンジニアやミュージシャンに愛用されています。そのため、比較的高価な商品がそろっていますが、信頼性と価格以上の品質は疑う余地はありません。

有名どころでは、ラック機材としては、マイクプリの「4-710d」、コンプレッサーの「1176LN」「Teletronix® LA-2A」などがあります。

DTM機材としては、以下にも記載しているオーディオインターフェースのApolloシリーズの他、DAWのLUNA があります。

オーディオインターフェースとは何か?どんなものがある?
今回取り上げる「UAFXシリーズ」は、2021年5月時点で「Modulation:ASTRA」「Delay:STARLIGHT」「Reverbe:GOLDEN」の 3種類のエフェクターがあります。いずれも「本物のラックエフェクター」「本物の名器」のサウンドを提供してくれます。

UAFXシリーズの特徴

このエフェクターの開発では、同社でApolloシリーズで使われるUADプラグインのアナログモデリング技術が駆使されています。むしろ、このエフェクターを作るために、プラグインでノウハウを培ってきたと言って良いでしょう。このUADプラグインのアナログモデリング技術は、アナログ機材の再現性が非常に高く、高音質で一度使ったら手放せなくなるようなものです。空間系(特にリバーブ)は群を抜いているかもしれません。

そんなプラグインのノウハウを駆使して作られているのですから、当然エフェクターに対する期待も高まってしまうでしょう。もちろん、その期待には応えてくれます。今まで高価で手が出せなかったようなラックエフェクターが足元に置かれるイメージです。単にモデリング技術だけでなく、それを可能にするデュアルプロセッサーエンジンにも注目です。

また、専用のソフトウェア:UAFX Control を使用して商品登録をすることで、無料のエフェクトをダウンロードすることができます。また、同ソフトウェアにより、トゥルーバイパス(初期値)とバッファードバイパスを切り替えることも可能です。

筐体としては、堅牢なボディで高級感があります。また、インターフェースは「6個のノブ」と「3種のスイッチ」、ステレオ入出力に対応しています。フットスイッチは2種類で「エフェクトON/OFF」と、あらかじめ記憶させておいた音色(1パターンのみ)を呼び出せる「プリセット」になります。ただし、「Modulation:ASTRA」だけは、「プリセット」が「Tap Tempo」の機能も兼ね備えます。ノブについては、エフェクトごとに、6個のノブで役割が変わってきます。複数のエフェクトを扱うと「ノブの数の増加」や「操作手順の複雑化」を招く傾向があります。しかし、このエフェクターは、エフェクト毎に限られたノブの役割を変えることで、同じ操作感で各エフェクトを操作することができます。どのノブが何の役割かを覚える必要はありますが、1つの手順で簡単に行えるメリットは大きいと思います。また、各ノブのレンジが広いため、繊細ながらも幅広い音作りができるかと思います。

電源は DC9Vで、400mAを満たす必要があり、電源アダプターは別売です。センターマイナスの 2.1 x 5.5 mm バレルコネクター端子なので、BOSSなどの電源アダプターを使用できれば問題ありません。しかし、パワーサプライを使用する際は供給電流に注意が必要です。なお、インプットを挿さないと機能しないエフェクターもありますが、このエフェクターは電源を挿すだけで機能します。

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Astra Modulation Machine

概要

Astraでは、ビンテージのアナログモジュレーションの音色を使うことができます。基本的には、「コーラス」「ビブラート」「フランジャー」「ダブラー」「トレモロ(正弦波)」「トレモロ(矩形波)」の6種類です。

「コーラス」「ビブラート」は、日本製バケツリレー式です。これらはUADプラグインの「Brigade Chorus」をベースに忠実に再現しています。このプラグインは、1976年代に発売された BOSS CE-1のモデリングになります。

「フランジャー」「ダブラー」は、スタジオで使われるようなラック機材の音質が得られます。これらは、UADプラグインの「MXR® Flanger/Doubler」をベースに再現されています。このプラグインは、70年代の MXR “Model 126” Flanger/Doubler のモデリングになります。そのため「コーラス」「ビブラート」と同様にバケツリレー方式です。

「トレモロ」に関しては、正弦波で生成したモードと矩形波で生成したモードを選択できるようになっています。ビンテージ感あふれる真空管アンプのトレモロの再現です。モデルは、Fender の ブラックフェイスアンプ(DELUXE REVERB / TWIN REVERBなど)に搭載されてるユニットかと思います。

また、製品登録をすることで、「Phaser X90」と「Dharma Trem 61」のエフェクトを追加することができます。前者は「MXR phase90」の再現します。後者はクロスオーバー周波数を操作することで、「ビンテージ風のトレモロ」や「フェイザーの効果を軽く加えたトレモロ」のような独特な音色を奏でます。

ビンテージアナログモジュレーションの最高峰

Starlight Echo Station

Starlight は、ディレイと呼ばれるエフェクターを1つに凝縮させたような存在です。基本的には「テープエコー」「アナログディレイ」「デジタルディレイ」の3種類です。そして、各々がさらに細かく3つのモードに区分けされています。

「テープエコー」は、1970年代に発売されたソリッド・ステート式のエフェクトです。UADプラグインの「EP-34 Tape Echo」がベースとし、「Maestro社製のEchoplex EP-3」の回路を再現しています。その再現性は、他のエフェクターでは再現できていない実機さながらの些細な変化まで忠実に再現しています。モードとしては、大まかに劣化具合(新品・中古のような利用状態)をモードで設定した後、ノブにより更に細かく劣化具合を調整できます。

「アナログディレイ」は、 BBD素子を採用した温かく高級感あふれるバケツリレー方式のエフェクトです。「ELECTRO-HARMONIX社製の Deluxe Memory Man」の回路を再現しています。モードとしては、「ビブラート」および「コーラス」のエフェクト有無をモードで設定できます。

「デジタルディレイ」は、劣化がなく透明感のあるスタジオにあるラック機材のようなディレイサウンドを得られます。モードとしては、「フランジャー」および「コーラス」のエフェクト有無をモードで設定できます。

また、製品登録をすることで、「Cooper Time Cube」のエフェクトを追加することができます。これは、1971年に庭のホースをベースに作りだした機械的なショートディレイである「UREI Cooper Time Cube」の回路を再現しているものです。UADプラグインの「Cooper® Time Cube Mk II Delay」がベースになっています。

音色の他では、「DIVISION(ディヴィジョン)」ノブの操作により、ディレイタイムの設定が音符設定できることは、このエフェクターの特徴だと思います。これにより、音符設定がテープエコーやアナログディレイでも使用できようになっています。

1台3役:最高峰のテープエコー、アナログディレイ、デジタルディレイが1つになったステレオディレイペダル

Golden Reverberator

3種の中で最も人気があり、最も力を入れているのが、このGoldenだと思います。その音色は、他の追随を許さないレベルの存在でしょう。「一生モノのリバーブなら、これ!」「リバーブを一台だけ欲しいなら、これ!」と自信を持って言えます。

Golden では、あたかもその空間で演奏しているような自然な音色を使うことができます。基本的には、「スプリングリバーブ」「プレートリバーブ」「デジタルリバーブ」の3種類です。

「スプリングリバーブ」は、60年代のフェンダーアンプに搭載されていた真空管を利用したスプリングリバーブを忠実に再現しています。しかも、同じスプリングリバーブのユニットは存在しないということから、20台を超える実機から厳選した3台をモデリングしたものです。加えて、アンプ全体に着目してリバーブユニットではなく「アンプ部分も含めた本物のスプリング・リバーブ」の質感、響き、倍音などを再現しています。共振する周波数帯の違いによる3種類のスプリングリバーブが利用できます。

「プレートリバーブ」は、ドイツのElektro Mess Technik社から1957年に発売されたスタジオ・プレートリバーブ「EMT-140」を忠実に再現しています。UADプラグインの「EMT® 140 Classic Plate Reverberator」がベースです。減衰の仕方と響き(揺らぎ)音色の違いにより、3種類のプレートリバーブを利用できます。

「デジタルリバーブ」は、Lexicon の「224」を再現しています。UADプラグインの「Lexicon® 224 Digital Reverb」がベースです。デジタルリバーブらしく煌びやかで粒立ちが良いリバーブです。響き方の違いにより、「ルーム」「中小規模のホール」「大規模のホール」の3種類のリバーブが利用できます。

また、製品登録をすることで、「Chamber & Plate 224」のエフェクトを追加することができます。これは、Chamber:1種類、Plate:2種類が加わることになります。⾼い初期密度と⾊付けが特徴でパーカッシブなサウンド向けの「Percussion Plate A 」、高い密度(一定となる)と色付けが特徴のプレートリバーブを提供する「Constant Density Plate A」、リバーブタイムが短いほど良いサウンドになる傾向を持つ「Acoustic Chamber」です。

リバーブエフェクターは、これで決まり。唯一無二の最高峰のリバーブ。

まとめ

今回は、空間系エフェクター(ストンプボックス)の中で私が最もオススメするエフェクター:UAFX PEDALS シリーズについて、紹介しました。

アナログ系、ビンテージ系のエフェクターの最高峰と言っていいと思います。通常は、ラックエフェクターでしか扱えないようなサウンドを手に入れることができるでしょう。

機会があれば、ぜひ試奏してみて下さい。感動すると思います。

参考URL

各々のUAFXシリーズの使い方は、以下を参照ください。

【おすすめのリバーブ】UAFX PEDAL:Golden Reverberator の使い方
 
【おすすめのモジュレーション】UAFX PEDAL:Astra Modulation Machine の使い方

【おすすめのディレイ】UAFX PEDAL:Starlight Echo Station の使い方
 
 

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