【徹底攻略ガイド】Roland V-STAGE:~MFX①(EqualizerからHumanizer)~

本記事では、V-STAGEの「MFX(EqualizerからHumanizer)に関する設定」を徹底解説します。

Rolandのフラッグシップ・ステージ・キーボードである「V-STAGEシリーズ(V-STAGE 76 / V-STAGE 88)」。

V-STAGEの様々なところで登場するのが、「MFX」です。

「MFX」を理解すると音作りの幅が格段に上がりますので、「自分専用」にするためのマニュアルとしてご活用ください。

MFXの一覧は、こちら(リンク)でまとめています。

MFXの種類とパラメータ

V-STAGEに搭載されている全MFXについて、パラメータを紹介していきます。

なお、本エフェクトの中には、「SPD-SX PRO」「SH-4d」といった他のROLAND製品にも搭載されているものがあります。

Equalizer

任意の周波数のレベルを増減させて音色を変えるステレオ仕様のパラメトリックイコライザーエフェクトです。

「4-Band EQ」のみで構成されています。

パラメータ説明
Low Freq
Mid1 Freq
Mid2 Freq
High Freq
各帯域の基準周波数を調整します。
Low Gain
Mid1 Gain
Mid2 Gain
High Gain
各帯域の増幅量/減衰量を調整します。
Mid1 Q
Mid2 Q
各帯域の変化する帯域幅を調整します。
値を大きいほど幅が狭くなります。
Level 出力する音量を調整します。

Spectrum

特定の周波数のレベルを増減させて音色を変えるステレオ仕様のグラフィックイコライザーエフェクトです。

「Spectrum」のみで構成されています。

パラメータ説明
250Hz
500Hz
1000Hz
1250Hz
2000Hz
3150Hz
4000Hz
8000Hz
各周波数帯の増幅量/減衰量を調整します。
Q各帯域で変化するの帯域幅を調整します。
全周波数帯に共通する設定です。
Level 出力する音量を調整します。

Isolator

特定の帯域の音量をカットすることで、メリハリが付いたり、特殊な効果が得ることができるエフェクトです。

「Isolator」と「Low Boost」の直列接続で構成されています。

パラメータ説明
Low Gain
Mid Gain
High Gain
各帯域の増幅量/減衰量を調整します。
Anti Phase Low
Anti Phase Mid
低域(Low)/中域(Middle)の帯域別アンチ・フェイズ機能の有効(オン)/無効(オフ)を切り替えます。
オンにすると、ステレオの反対チャンネルの音が位相反転されて加えられます。
Anti Phase Low Level
Anti Phase Mid Level
低域(Low)/中域(Middle)の帯域別アンチ・フェイズ機能のレベルを調整します。
レベルの設定によって、特定のパートだけを抽出するような効果が得られます。
ただし、ステレオ入力のみ有効になります。
Low Boost ロー・ブースターの有効(オン)/無効(オフ)を切り替えます。
Low Boost Level ブースト量を調整します。
Level 出力する音量を調整します。

Low Boost

低域の音量を中心に増幅させ、重低音を作るエフェクトです。

「Low Boost」と「2-Band EQ」の直列接続で構成されています。

パラメータ説明
Boost Frequency 増幅する低域の基準周波数を調整します。
Boost Gain 増幅する低域の増幅量を調整します。
Boost Width 増幅する低域の幅を調整します。
Low Gain
High Gain
各帯域の増幅量/減衰量を調整します。
Level 出力する音量を調整します。

Super Filter

非常に急な減衰特性を持つフィルターエフェクトです。

「Super Filter」のみで構成され、フィルターの種類も選択できます。

パラメータ説明
Type増幅/減衰の効果を適用する帯域をフィルターの種類で選択します。

  • LPF:Cutoff以下の周波数帯に適用
  • BPF:Cutoff付近の周波数帯に適用
  • HPF:Cutoff以上の周波数帯に適用
  • NOTCH:Cutoff付近を除く周波数帯に適用
Slope フィルターの傾き(1オクターブあたりの減衰量)を調整します。
Cutoff フィルターのカットオフ周波数を調整します。
Resonanceフィルターの共振レベルを調整します。
値を大きいほどカットオフ周波数付近が強調されます。
Filter Gain フィルターが出力する音の増幅量/減衰量を調整します。
Modulation 周期的な変化の有効(オン)/無効(オフ)を切り替えます。
Modulation Waveカットオフ周波数の変化の仕方を選択します。

  • TRI:三角波
  • SQR:矩形波
  • SIN:正弦波
  • SAW1:のこぎり波(上昇)
  • SAW2:のこぎり波(下降)
Sync ONのとき、エフェクトの変化する周期がテンポに同期します。
Rate(Hz) エフェクトの変化する周期を、周波数で調整します。
Rate(note)エフェクトの変化する周期を、音符で調整します。
「Sync」が有効な場合に、利用できます。
選択肢は、こちら(リンク)を参照ください。
Depth 揺れの深さを調整します。
Attackカットオフ周波数での変化の速さを調整します。
「Modulation Wave」が「SQR」「SAW1」「SAW2」の場合に効果があります。
Level 出力する音量を調整します。

Step Filter

カットオフ周波数を段階的に変化させ、変化のパターンを任意に設定できるフィルターです。

「Step Filter」のみで構成されています。

パラメータ説明
Step 01
~
Step 16
各ステップにおけるカットオフ周波数を調整します。
Sync ONのとき、エフェクトの変化する周期がテンポに同期します。
Rate(Hz) エフェクトの変化する周期を、周波数で調整します。
Rate(note)エフェクトの変化する周期を、音符で調整します。
「Sync」が有効な場合に、利用できます。
選択肢は、こちら(リンク)を参照ください。
Attack カットオフ周波数での変化の速さを調整します。
Filter Type通過する周波数を以下のフィルターの種類から選択します。

  • LPF:Cutoff以下の周波数帯を通過
  • BPF:Cutoff付近の周波数帯を通過
  • HPF:Cutoff以上の周波数帯を通過
  • NOTCH:Cutoff付近を除く周波数帯を通過
Filter Slopeフィルターの変化の仕方(減衰特性、1オクターブあたりの減衰量)を設定します。
値が大きい(-12dBに近い)ほど、ゆるやかな傾きになります。
Filter Resonanceフィルターの共振レベルを調整します。
値を大きいほどカットオフ周波数付近が強調されます。
Filter Gain フィルター出力の増幅量を調整します。
Level 出力される音量を調整します。

Enhancer

高域の倍音成分を制御することで、音にメリハリを付け、音ヌケをよくするエフェクトです。

「Enhancer」をかけた音と原音をMIXさせ、最後に「2-Band EQ」を通しています。

パラメータ説明
Sens エンハンサーのかかり具合を調整します。
Mix 生成された倍音の音量を調整します。
Low Gain
High Gain
各帯域の増幅量/減衰量を調整します。
Level 出力される音量を調整します。

Auto Wah

フィルターを自動で周期的に動かすことで、ワウ効果を得るエフェクトです。

「Auto Wah」と「2-Band EQ」の直列接続で構成されています。

パラメータ説明
Filter Typeワウ効果を得る帯域を以下のフィルターから選択します。

  • LPF:広い周波数帯。
  • BPF:狭い周波数帯。
Manual ワウ効果を与える基準周波数を調整します。
Peakワウ効果のかかる周波数帯の幅を調整します。
値を大きいほど周波数帯の幅が狭くなります。
Sens フィルターを変化させる感度を調整します。
Polarityフィルターの動く方向を以下から選択します。

  • UP:高い周波数方向
  • DOWN:低い周波数方向
Sync ONのとき、エフェクトの変化する周期がテンポに同期します。
Rate(Hz) エフェクトの変化する周期を、周波数で調整します。
Rate(note)エフェクトの変化する周期を、音符で調整します。
「Sync」が有効な場合に、利用できます。
選択肢は、こちら(リンク)を参照ください。
Depth ワウ効果の揺れの深さを調整します。
Phase 左右の音でワウ効果の揺れをずらすときの割合を調整します。
Low Gain
High Gain
各帯域の増幅量/減衰量を調整します。
Level 出力される音量を調整します。

Humanizer

人間の声のように、音に母音(a/i/u/e/o)のニュアンスを付与することができます。

なお、母音は2つ設定する必要があり、異なる母音を設定した場合は途中で付与する母音を切り替えることができます。

「Overdrive」「Formant」「2-Band EQ」の直列接続で構成されています。

パラメータ説明
Drive Sw オーバードライブの有効(オン)/無効(オフ)を切り替えます。
Drive歪み具合を調整します。
音量も変化するので、注意が必要です。
Vowel1 切り替える前に相当する1つ目の母音を選択します。
Vowel2 切り替える後に相当する2つ目の母音を選択します。
Sync ONのとき、エフェクトの変化する周期がテンポに同期します。
Rate(Hz) 「Vowel1」と「Vowel2」を切り替える周期を、周波数で調整します。
Rate(note)「Vowel1」と「Vowel2」を切り替える周期を、音符で調整します。
「Sync」が有効な場合に、利用できます。
選択肢は、こちら(リンク)を参照ください。
Depth 効果の深さを調整します。
Input Sync SwLFOリセットの有効(オン)/無効(オフ)を切り替えます。
有効時は、母音を切り替えるためのLFOが入力音の大きさによってリセットされます。
Input Sync Threshold リセットをかける音量レベルを調整します。
Manual「Vowel1」と「Vowel2」を切り替えるタイミングを調整します。

  • 0~49:「Vowel1」の時間が長くなります。
  • 50:「Vowel1」と「Vowel2」が同じ時間で切り替わります。
  • 51〜100:「Vowel2」の時間が長くなります。
Low Gain
High Gain
各帯域の増幅量/減衰量を調整します。
Pan 出力音の定位を調整します。
Level 出力される音量を調整します。

商品情報

「4つの独立したサウンドエンジン」とオルガンに近いタッチの「新開発のセミウェイト・ウォーターフォール鍵盤」を搭載した76鍵のパフォーマンスキーボード
「4つの独立したサウンドエンジン」とピアノに近いタッチの「ウェイテッド・ハンマーアクション鍵盤(エスケープメント対応のアイボリーフィール鍵盤)」を搭載した88鍵のパフォーマンスキーボード。

まとめ

本記事では、V-STAGEの「MFX(EqualizerからHumanizer)に関する設定」について、まとめました。

この内容は、V-STAGEのポテンシャルを引き出すための基本部分になる内容です。

V-STAGEを使いこなすための第一歩として、参考にしてみてください。

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