【参考情報】空気清浄機の比較~パナソニック・シャープ・ダイキン工業~

寒くなってくると、需要が増す製品に、空気清浄機(加湿機能付を含む)があります。

その空気清浄機の代表的な国内メーカーに、「パナソニック」「シャープ」「ダイキン工業」の3社が存在しています。

今回は、そんな3社の空気清浄機の「比較」について、まとめます。

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各メーカーの特色

色々調査した結果ですが、構造や基本機能については、どのメーカーもほぼ大差はないように感じました。

メーカーにより順番は変わるものもありますが空気清浄のためのフィルター構造では、基本的には「プレフィルター」、「HEPA(ダイキン工業はTAFU)フィルター」、「脱臭フィルター」の3層構造になっています。TAFUフィルターは、静電式で効果と効果の持続性を改良したHEPAフィルターです。そのため、メンテナンスという点では、基本的には同じように掃除機であったり、浸け洗いや押し洗いによる対応でしょう。乾かし方に違いが出る場合はあります。

また、どのメーカーも「同一メーカーのエアコン」との連携もできています。加湿空気清浄機のタンクに水が入っていることが前提ですが、エアコンの暖房を作動させると、加湿空気清浄機の加湿運転をスタートさせるなどの連動動作が可能です。

ランニングコスト(フィルターの買い替えなどの頻度)を見ても、同価格帯の製品を比較すれば基本的には大差はありません。使い方次第ですが、ミドルランクでは大抵10年の寿命が明記されています。ただし、オプション品など一部の消耗品の交換は発生する場合があります。ちなみに海外メーカー製品は、手入れはせず「汚れたら買い替え」という考え方が強く、大半が1~2シーズンでフィルター買い替えなどが発生し、ランニングコストは嵩んでしまう傾向があるようです。

赤ちゃんなどの小さな子供による誤動作を防ぐためのチャイルドロック機能も3社ともに搭載されています。

違いが出るとすれば、より効果を得やすい機能は何か?(後述)ということと、コア技術かと思います。「パナソニック」「シャープ」「ダイキン工業」の3社のコア技術は、それぞれ以下になります。これらの要素技術は、空気清浄機だけでなくエアコンなどの様々な製品に活用されているものです。(コア技術の詳細は別記事で紹介しようと思います。)

メーカーコア技術
パナソニック株式会社ナノイー、ナノイーX(紹介記事
シャープ株式会社プラズマクラスター(紹介記事
ダイキン工業株式会社ストリーマ(紹介記事

アクティブプラズマイオン(紹介記事

各メーカーとも、上位機種になればなるほど、この技術の効果やグレードが向上していきます。

なお、製品ラインナップの比率を見ると、現在の空気清浄機は加湿機能を搭載したものが多いです。一部「除加湿」機能が搭載したものもありますが、これはごく僅かです。これは、除湿をするための構造を搭載することが難しいのが要因の1つです。製品の比率で言うと、除加湿空気清浄機:加湿空気清浄機:空気清浄機=1:6:3程度ではないでしょうか?

湿度表示について
どのメーカーのものでも同様ですが、加湿空気清浄機に表示される湿度はあくまで目安ということを理解しておいてください。
誤解してはいけないのは、決して部屋全体の湿度ではありません。
加湿空気清浄機の付近の湿度を感知して表示しています。そのため、「部屋の広さ」「種類(LDKや居室など)」「加湿空気清浄機の置き場所」などによっては、1つの部屋の中でも場所によって全く異なる湿度になっている可能性もあるので注意が必要です。
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この機能を求めるなら、このメーカー!

以下では、「この機能や効果を重視するなら、このメーカー!」というのをまとめてみます。ちなみに、より効果が高いメーカーを提示しています。先述の通り、基本的な機能はどのメーカーも装備されています。名前が記載されていないからと言って全くその効果がないわけではないので注意してください。

 

求めるものメーカー
ウイルス対策シャープ
花粉・アレルギー対策パナソニック
消臭シャープ
AIによる自己学習で運転最適化シャープ
メンテナンス性(加湿フィルター)パナソニック

ダイキン工業

清潔性シャープ
スマートスピーカー対応シャープ

ダイキン工業

スマホアプリ連携パナソニック(一部製品のみ)

シャープ(一部製品のみ)

前面吸気パナソニック

ダイキン工業(側面からも吸気されます)

除加湿機能シャープ

ダイキン工業

上記の中で、特記したいものを以下に記載します。

加湿フィルターのメンテナンス性については、シャープの場合は細かいジャバラ式のため、浸け置きをした後に自然乾燥で乾かさなければなりません。そうしないとフィルターの効果を弱め、寿命を縮めてしまいます。パナソニックやダイキン工業は、ミドルランクの標準機種においては全く同じ構造をしていると言っても問題ないかと思います。こちらは、スポンジ状のものが網に入ったようなフィルターです。そのため、浸け置きや押し洗いをした後に、軽く水を切ってそのままセットしても問題ないようです。ただし、長期利用しない場合は、しっかり乾かした方が良いと思います。

清潔性については、シャープに分があります。Ag+イオンカートリッジを使用して、タンクやトレーの「ぬめり」「臭い」の原因となる菌を抑制する構造をしています。また、過失をしていないときは、加湿フィルターが水につからない位置で停止し、送風による乾燥を自動で行ってくれる機能があります。特に後者はシャープしかない機能で、非常に優位な点です。ただし、前者におけるAg+イオンカートリッジは、効果を維持させるために年1回の交換が推奨されているようです。

スマホアプリ連携については、3社とも「空気の状態を確認」「遠隔操作」を行うことはできます。
加えて、パナソニックでは動作パターンを登録しておくことが可能ですし、週1で運転状況の通知が来るので、それに合わせて動作内容の見直しが可能です。シャープでは、ペットや子供のための見守り機能のようなものがあります。自分から確認しなくても室内環境の通知が届いたり、ペット専用の運転モードも備わっているようです。しかし、残念なことにフラグシップモデルのみしか対応していません。

前面吸気の最大のメリットは、壁際におけることです。背面からの吸気ですと、壁との距離を3~5cmは離さないといけないです。壁が湿気でかびてしまう危険性もあるかと思います。この点、シャープは背面から吸気される機種もあるため、注意が必要です。

加湿空気清浄機は、どこに置くか・・・?
エアコンがある部屋の場合、加湿空気清浄機を置く位置で、より効果的に加湿空気清浄機を使用することができます。
基本的には、きれいな空気や加湿した空気を循環させることが求められます。そこでエアコンと加湿空気清浄機の空気の流れを考えてみて下さい。
温かい空気は、上へ上へと上がりたがります。逆に冷たい空気は、下へ下へと下がりたがります。そのため、暖房時のエアコンは部屋全体を温めるために、下に向けて送風するようになります。冷房時のエアコンは部屋全体を冷ますめるために、上に向けて送風するようになります。
加湿空気清浄機の場合は、浄化した空気や加湿の際は、機器の上から出てくるような構造をしています。
これらを考慮すると、加湿空気清浄機の置き場所は、以下のようにすると良いと思います。
  • 暖房運転時:エアコンの対面に設置
  • 冷房運転時:エアコンの真下に設置

商品リンク

おすすめは、ナノイーXを搭載したモデルです。
おすすめは、プラズマクラスター25000以上のモデルです。
おすすめは、ストリーマとアクティブプラズマイオンの方式を搭載するモデルです。

まとめ

今回は、空気清浄機の国内メーカー3社の比較をまとめてみました。

新規購入や買い替え時のヒントにしていただければ、嬉しいです。

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