【DaVinci Resolve】カラーページ~ビューア(コントロール)~

動画編集ソフトのDaVinci Resolveでは、ページ毎に役割を設けて、やれることを分けています。

今回は、その中でも編集に関わるカラーページの「ビューア内のコントロール」についてまとめていこうと思います。

なお、ここで紹介する内容は、DaVinci Resolve Studio 18 に基づいた内容になっています。

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ビューアの役割

ビューアは、タイムラインで設定している再生ヘッドの位置に相当する映像(クリップ、フレーム)を確認するウィンドウです。

このビューアには、適用したカラーグレーディングの内容を比較するために有効な機能が備わっています。

それは、操作に関わるものであったり、ワークフローを向上させるものであったりします。

これらのUIや機能について、以下でまとめていきます。

ビューアのコントロール

ビューアのコントロールには、以下が装備されています。

Noコントロール説明
ズーム&適応メニュー「200%」「100%」「75%」「50%」「25%」などの固定値での倍率を選択できる他、「適応」を選択することでビューアの総表示領域に画像を合わせることができます。
表示方法の
切り替えボタン
以下の3種類の有効/無効を切り替えることができます。

  • イメージワイプ
  • 分割スクリーン
  • ハイライト表示

また、有効時は、それぞれに対応したツールバーがビューア上部に表示されます。
このツールバーを表示したくない場合は、「⑧:オプションメニュー」で「ビューアオプションを表示」を無効にして下さい。

タイムライン名と
選択ドロップダウン
現在開いているタイムラインの名前が表示されます。
また、ドロップダウン(v)により、現在開いているプロジェクトの他のタイムラインに切り替えることができます。
タイムコードビューアーと
ドロップダウン
タイムラインおよびソースに対する「タイムコード」「フレームカウント」、もしくは「KeyKode」のいずれかを表示できます。
表示させる対象をドロップダウン(v)で選択できます。
デフォルトでは、「ソースタイムコード」が表示されます。
プロキシ選択の
ドロップダウン
プロキシファイルの利用方法を以下から選択します。

  • Disable All Proxies
  • Prefer Proxies
  • Prefer Camera Originals
カラーグレードと
Fusionエフェクトを
バイパス
適用されているグレーディングやFusionエフェクトを無効にします。
なお、本ボタンのコンテキストメニューもしくは、メニューの[表示] > [カラー/Fusionをバイパス」では、いずれかのみのバイパスも可能です。
エンハンスビューアビューアを拡大して、DavinciResolveのカラーパレットより上をビューアとして扱うことができます。
オプションメニュー ビューア表示の手助けとなる各種設定が含まれています。
オンスクリーンコントロール(OSC)メニュービューアに表示するオンスクリーンコントロールを選択できます。
なお、特定の表示内容で、自動で有効になるものもあります。
アンミックス トランジションや各種エフェクトなどの影響による「2つ以上のクリップをミックスする表示」を無効にします。
ミュート音声を再生しないようにします。
また、本ボタンのコンテキストメニューで、音声レベルを変更することができます。
トランスポートコントロール「前のクリップ」「逆再生」「停止」「再生」「次のクリップ」「ループ」を行うボタン群です。
「前のクリップ」「次のクリップ」は、イン点が1つ前(次)のクリップに位置するクリップに移ります。
再生時のフレームレート表示現在のフレームレートが表示されます。
本表示のコンテキストメニューから、④のように表示を切り替えることができます。
また、ダブルクリックすることで、再生ヘッドの位置を「絶対位置」もしくは「相対位置」で動かすことができます。
デフォルトで「タイムラインタイムコード」が表示されます。

補足情報

上記ビューアのコントロールの中で、一部補足となる内容を記載します。

表示方法の切り替えボタンのツールバーについて

3つのそれぞれのツールバーは、⑧のオプションメニューでも対応できます。

切り替えボタンオプションメニュー
イメージワイプ ワイプスタイル
分割スクリーン 分割スクリーン
ハイライト表示 ハイライト

タイムコードのメニュー内容について

④と⑬のタイムコードに対して開くコンテキストメニューで設定可能な内容をまとめます。

設定説明
タイムラインタイムコード
タイムライン全体の長さを基準にした再生ヘッドの位置のタイムコードです。
ソースタイムコード
現在選択されているクリップの長さを基準にした再生ヘッドの位置のタイムコードです。
タイムラインフレーム
タイムライン全体の長さを基準にした再生ヘッドの位置のフレーム番号です。
ソースフレーム
現在選択されているクリップの長さを基準にした再生ヘッドの位置のフレーム番号です。
KeyKode
メディアのKeyKodeトラック(ある場合のみ)に対応するKeyKode番号です。
タイムコードを30fpsで表示
29.97fpsで、表示するようになります。
再生する映像への影響はありません。
タイムコードをコピー
タイムコードをペースト
タイムコード値のコピー&ペーストができます。

マーカーの情報表示について

⑧のオプションメニューにある「マーカーオーバーレイを表示」は、基本的には有効になっています。

この状態ですと、マーカーの位置に再生ヘッドがある時、マーカーの情報がビューアに表示されます。

これを無効にすると、表示されなくなります。

カラーチャンネルの個別表示について

⑧のオプションメニューにある「ビューアチャンネルを表示」のサブメニューで、「RGB」「R」「G」「B」のいずれかのチャンネルに切り替えることができます。

オンスクリーンコントロール(OSC)メニューの内容について

⑨のOSCメニューの内容をまとめます。

項目説明
オフ
オンスクリーンコントロールが無効になります。
クオリファイアー
カラーサンプルカーソルが有効になります。
DaVinciコントロールパネルを利用している場合は、4つ目のトラックボールを使用してカラーを選択できます。
Power Window
Power Window(マスク機能)の有効/無効を切り替えます。
イメージワイプイメージワイプを直接マウス操作する機能の有効/無効を切り替えます。
OpenFXオーバーレイ現在選択しているノードに適用している「OpenFX」のオンスクリーンコントロールの有効/無効を切り替えます。
カラーチャート
カラーチャートオーバーレイの有効/無効を切り替えます。
注釈
手書きのメモを直接書き込む機能の有効/無効を切り替えます。

商品情報

公式HPでは、無料版もダウンロードできます。

無料版は、試用期間のようなものではなく、永続的に無料で使い続けることができます。

また、無料版とは言え、プライベートで利用する場合は十分すぎる機能を有しています。

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まとめ

今回は、DaVinci Resolveの「カラーページ」のうち、「ビューア内のコントロール」についてまとめてみました。

DaVinci Resolveを使用する際のヒントになれば幸いです。

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